5月11日(日)、東京競馬場で行われる第13回NHKマイルC

SS後継種牡馬の活躍により、強い○外馬を探す方が難しくなってきた近年のJRA。このレースは1996年に当時クラシック出走権がなかった○外を救済するために設立されたということは広く知られている通り。その後、クラシックを段階的に外国産馬に開放したことにより、このレースの設立当初の意義は完全に失われている。昨年のこのレースに出走していた○外はわずかに3頭。レース黎明期の「出走馬はほとんど○外、上位は全部○外」という結果はもう二度と見ることはあるまい。

過去12回の優勝馬の前走とその着順は次のとおり。なお、カッコ内はマイルC後の成績、馬名太字はその後G1タイトルを上乗せした馬。

1996年タイキフォーチュン:毎日杯1着(0-0-0-8)
1997年シーキングザパール:NZT1着(2-2-2-7)
1998年エルコンドルパサー:NZT1着(3-3-0-0)
1999年シンボリインディ:マーガレットS1着(1-1-0-8)
2000年イーグルカフェ:NZT7着(2-2-3-32)
2001年クロフネ:毎日杯1着(2-0-1-1)
2002年テレグノシス:スプリングS2着(2-3-5-20)
2003年ウインクリューガー:毎日杯8着(1-0-2-23)(うち障害2戦1勝)
2004年キングカメハメハ:毎日杯1着(2-0-0-0)
2005年ラインクラフト:桜花賞1着(1-3-1-2)
2006年ロジック:NZT3着(0-0-0-12)
2007年ピンクカメオ:桜花賞14着(0-0-0-8)

ここ2年は特に酷く、優勝馬が2度と馬券に絡まない馬になってしまっている(まだ両馬とも現役なので今後大きく変わるかも知れないが)。間にキングカメハメハとラインクラフトを挟んでいるものの、2003年あたりからレースレベルが急激に落ちてきていることが明確になっている。

優勝馬の大きな傾向は「前走で1,600未満の距離を使っていないこと」。1,400時代のNZTから2頭の優勝馬が誕生しているが、両馬とも1,600以上の距離で優勝経験があった。

トライアル・NZTの上位馬の本番における成績は次のとおり。

NZT1着:東京1,400(2-1-0-1)、中山1,600(0-1-0-6)
NZT2着:東京1,400(0-1-1-2)、中山1,600(0-1-1-5)
NZT3着:東京1,400(0-0-0-4)、中山1,600(1-0-0-6)

東京1,400時代は上位馬、特に1着馬が堅実に本番でも上位に食い込んでいたのと打って変わり、中山1,600になってからは好走する方が珍しいという状況になっている。2001年2着グラスエイコウオーや2007年3着のムラマサノヨートーのようにNZT14着から豪快に巻き返してくる馬まで出現しており、NZTでは中途半端に好走するよりもすっきりと大敗していた方が穴馬としては良さそうだ。


サトノプログレスはNZT6番人気1着。若竹賞でショウナンアルバ相手に好走経験があり、力の片鱗を示していたが意外なほど人気薄だった。デビュー以来の最低着順がその若竹賞で4着。父タイキシャトル譲りの堅実さもあるようだ。東京コースも経験済。「NZT勝ち馬は本番で用無し」を覆せるか。

エーシンフォワードはNZT2着。後方から鋭く末脚を伸ばして、勝ち馬に迫った。デビュー以来、大きく崩れたのが朝日杯のみ。淡白なストームキャット系で本番がどうかだが。

アサクサダンディはNZT3着。同馬も若竹賞でショウナンアルバと僅差の競馬を経験しており、能力の一端を見せていた。東京コースでは3走前にブーケフレグランス、レッドシューターら素質馬を押さえ込んだ競馬が印象深い。好走可能。

ゴスホークケンはNZT1番人気12着。朝日杯の時は最内枠を引いて笑ったが、前走は逆に外枠に泣かされることとなったから皮肉だ。評価が揺れるものの、東京コースでは新馬戦の内容が非常に優秀。巻き返しなるか。

ドリームシグナルは皐月賞13番人気15着。先週、春天4着だったホクトスルタンの半弟だが、父アグネスデジタルの影響を受けて、同馬はマイラーのようだ。マイル以下での競馬は堅実であり、距離短縮に乗じて巻き返したいところだが。

ダノンゴーゴーはNZT7着。殿から末脚を伸ばす脚質ゆえに届かないことがあるのは仕方なし。デビュー以来、着外は前走だけで乗り替わりで人気を落とすようなら。

ダンツキッスイはNZT8着も0.4秒差でゴール前までよく粘っていた。叩かれてキャリアを積みながら上位を争うようになったシンボリクリスエス産駒。直線の長い東京競馬場ゆえ脚質的には楽ではないが、楽に先手を奪えるようなら。

ディープスカイは毎日杯を鋭い末脚で制し重賞初制覇。そこで子供扱いにしたのが、先週青葉賞を楽勝したアドマイヤコマンドだったのだから、彼の高性能を証明する結果となった。休みなくキャリアを積んでいるのがポイントになりそうだが、東京コースでの好走歴もあり、好勝負が可能。

アポロドルチェは京王杯勝ち後、3戦とも完敗で評価が微妙。東京コースに変わるのはプラスだが、一変あるか。

レッツゴーキリシマは皐月賞15番人気5着。朝日杯連対などこれまでに残している実績は十分なものがあるが、キリシマ冠馬の宿命?か決して人気にならない。東京コースでは京王杯3着があり、悪くない。種牡馬を引退した父ライアンに朗報を届けることが出来るか。

ブラックシェルは皐月賞6着。底力に欠く傾向が強いクロフネ産駒であり、活躍はトライアルまでなのだろう。能力面は弥生賞2着などがあり、申し分なし。武豊からの乗り替わりで必要以上に人気を落とすようなら穴に一考。

スプリングソングは3戦3勝。出遅れ癖があるなど荒削りだが、かなりの性能を秘めているようだ。ここが初の一線級との対決である上に、前々走のマイル戦の勝ちっぷりがあまり良くはなかったが、「連勝馬は止まるまで買え」か。

エイムアットビップは桜花賞7着からの参戦。桜花賞では2歳時の先行力が復活し、直線で失速したものの内容は悪くなかった。スピード能力はかなりのものを秘めており、あっと言わせてもおかしくはないが。

ファリダットは勝ち切れない競馬が続いていたが、マーガレットS優勝。母がビリーヴだけにやはりスプリントからマイルで力を発揮する馬のようだ。回り道をした分、新馬戦から休みなく使われている上、ヤネがヤネだけに本番では1番人気になりそうな気配。重賞初挑戦でG1制覇となるかどうか。マーガレットからの臨戦は悪くはないが、勝ち馬は近年はヒモまで。

サダムイダテンはスプリングS2番人気12着。新馬戦の勝ちっぷり、NIKKEI杯で見せた強烈な末脚からここまで人気になっているが、血統から推定するに恐らくはダートの方が適性が高そうで、私は前走で芝路線を見限り、てっきりJDD路線に進んでくれるものと思っていた。このレースも超人気薄になるならいざ知らず、鞍上に岩田を確保し、2桁人気は考え辛い状況となった。買いづらい1頭。
【所属】
1999年栗東→大井笠松
2000年栗東→栗東→愛知
2001年栗東→栗東→笠松
2002年美浦→栗東→愛知
2003年栗東→栗東→愛知
2004年愛知→栗東→栗東
2005年愛知→栗東→大井
2006年川崎→美浦→船橋
2007年栗東→美浦→栗東

過去9回、JRA6勝、地方3勝。昨年はJRAのワンツースリーだったが、地元東海公営勢中心に南関勢も健闘している重賞。地方馬即消しは非常に危険。

【人気薄好走馬】
単勝6番人気以下の3着以内好走馬は次のとおり。

1999年2着サントス(7番人気、複勝500円)
1999年3着ハカタビッグワン(6番人気、複勝420円)
2003年3着ブラウンシャトレー(6番人気、複勝340円)
2005年3着ハタノアドニス(8番人気、複勝660円)
2006年3着コアレスタイム(6番人気、複勝370円)

サントスはこのレース前に挑戦した交流G3戦とも2桁着順と非常に買いづらかった馬。前々走の地元重賞フロンティアスプリント盃で0.3秒差4着と一応の好走はあったが。

ハカタビッグワンは前走、同コースの東海桜花賞で2着。それまでに挑戦した交流Gは2戦とも馬券圏外だったが、3歳限定のG1ダービーGPではナリタホマレから0.5秒差の5着。実力の片鱗は示していた。

ブラウンシャトレーはJRAの芝重賞でも馬券対象になった経験があり、交流G優勝経験もある実力馬で前年の3着馬。近走、JRAへの遠征で着順が崩れていたため、本来の調子にはないと判断されて人気薄になっていた。

ハタノアドニスは前々年の東京盃優勝、JBCスプリント4着(1番人気)など実績十分だったが、前走の地元戦で敗れていたためか、「衰えた」と判断されて人気を落としていた。前走は休養明け初戦。叩き一変の好走。

コアレスタイムは前走のマイルGPが13番人気2着。これがフロック視されたようで、このレースも6番人気に過ぎなかった。交流Gはこのレースが初挑戦。

【リピータ】
複数年に亘って馬券圏内に好走した馬は次のとおり。

メイショウモトナリ:1999年1着、2000年2着
スターリングローズ:2002年2着、2003年2着
ブラウンシャトレー:2002年3着、2003年3着
ビワシンセイキ:2003年1着、2004年3着
ノボトゥルー:2004年2着、2005年2着

歴史の浅い重賞だが、上記5頭が該当。今年は昨年優勝のメイショウバトラーと同3着のリミットレスビッドが参戦。過去9回は連覇の記録がないが、メイショウバトラーは果たして。
5月6日(火)、名古屋競馬場で行われる第10回かきつばた記念(Jpn3)

本日Jpn1かしわ記念が行われた船橋競馬場には14千人の来場があったとか。私は早朝にリニューアルされた特観席に入りたいがために競馬場に並びに行ったが、整理券を配り始めてからしばらく経った9時過ぎには特観席が満席に。やむを得ず一般席の列に並んでいた方も目に付いた。

私は土曜、日曜と京都に行っており、今日は船橋と競馬三昧の毎日。明日はさすがに自宅にいようと思っているが、ネットで全国各地の競馬に参加しようと思っている。そんなこんなで例年よりも短い(?)連休も明日で終了。連休の最後を飾るのが、名古屋競馬場で行われる名物重賞・かきつばた記念である。


マヤノグレイシー(愛知)は3月にJRAから転入。4走前には軽ハンデだったとは言え、中日新聞杯0.3秒差6着があり、長期休養があったためキャリアも年齢の割には浅く、馬の傷みも少ないようだ。ただ、JRA所属時の実績の大半は芝。現在はダートのレースに慣れている段階か。距離も幾分忙しい。

コアレスタイム(船橋)はマイルGP13着。過去に挑戦したダートグレード競走で複数回の掲示板確保の実績があり、一昨年のこのレースは3着と高齢とは言え、侮れない実力を持つ。ただ、前走が負け過ぎの感もあり、ここで狙えるかどうかは当日の良化次第。

コンゴウリキシオー(栗東)はマイラーズC7着。一叩きされて多少粘りが出てきたようだが、往時の状態にはまだ戻っていない模様。血統の字面から想像できる距離適性よりやや長めの距離を好むこと、ダート戦が3年前のダービーGP(勝者カネヒキリ)以来であることから積極的には狙いづらいか。

シルヴァーゼット(大井)はマイルGP9着。JRA所属時よりベストは1,200から1,400であり、前走は度外視出来そう。距離短縮で粘りが増せば上位争いも。地方転厩後もJRAへの遠征を除けば、崩れたのは前走くらいと安定している。

リワードパットン(兵庫)は前走地元戦完敗。JRA1,000万からの兵庫転出だが、地元戦で苦戦しているようでは交流Gは敷居が高い。

サンキンスピーチ(愛知)は近16走で13勝を挙げており、近3走は連勝中。前々走の梅見月杯で重賞初制覇を達成しており、地元では最も勢いのある1頭。ここは相手がまるで異なり、厳しい戦いになりそうだが、今後に光が見えるレースになれば。

キングスゾーン(愛知)は地元の総大将。昨夏、Jpn3サマーチャンピオンでダートグレード初勝利を飾った後も、各地に積極的に遠征し、南部杯4着、浦和記念3着など上級条件でもすんなり先行なら侮れない渋とさを見せている。前走の東海桜花賞勝ちの勢いそのままにここも上位を争いたいところだが、加齢とともにやや1,400が忙しくなってきた気もしないではない。

リミットレスビッド(栗東)は高松宮記念11着。前々走のフェブラリーSで5着に食い込んでいるように、着順の振幅がやや大きくなってきた感はあるが、9歳となった今年も極端な衰えはなさそうだ。昨年のこのレースは2着。交流Gならまだ大崩れはないだろう。

コスモスパーブ(愛知)は愛知再転入後も好調キープ。地元では重賞で上位を争っている。ただ、交流Gとなると厳しい力関係か。交流G挑戦歴は浅いが。

メイショウバトラー(栗東)はマリーンCで久しぶりの重賞制覇。8歳になったが能力面の陰りはないようだ。例年、寒い時期はやや調子を落とす傾向にあるようだが、暑くなるにしたがって調子を上げてくる典型的な「夏女」。連覇なるか。

アグネスジェダイ(栗東)は昨年の兵庫ゴールドトロフィー5着以来の休養明け初戦。地方交流のJpn3に限れば、ほぼ崩れを知らず、毎レースのように顔を合わせているリミットレス、メイショウよりも人気がないケースが多いのでJRA所属馬としては妙味のある存在。仕上がり次第ではここも好走十分。

フーバーダム(大井)は東京シティ盃8番人気3着。大混戦の中、ゴール前でグイっと伸びた末脚は印象的だった。ここはそのレース以来の休養明け初戦。それが交流Gでは厳しい臨戦過程と言わざるを得ないが、どこまで。
【ダートグレード実績】
1997年
1着バトルライン(1-0-0-0)プロキオンS
2着キクノウイン(0-0-0-0)
3着コンサートボーイ(0-0-0-0)

1998年
1着アブクマポーロ(3-1-1-0)川崎記念など
2着パーソナリティワン(0-0-0-4)
3着タイキシャーロック(1-2-0-1)南部杯

1999年
1着サプライズパワー(0-0-0-3)
2着オースミジェット(3-2-1-3)平安Sなど
3着タイキシャーロック(3-3-2-1)南部杯など

2000年
1着ビーマイナカヤマ(4-3-4-7)ガーネットSなど
2着レディブライティア(0-0-0-1)
3着ロイヤルスズカ(0-0-0-0)

2001年
1着タマモストロング(3-1-1-5)白山大賞典など
2着ノボトゥルー(2-0-0-0)フェブラリーSなど
3着ゴールドティアラ(5-1-1-4)南部杯など

2002年
1着トーシンブリザード(2-1-1-1)JDDなど
2着インテリパワー(3-3-3-6)川崎記念など
3着ノボトゥルー(2-2-2-5)フェブラリーSなど

2003年
1着スターリングローズ(4-1-1-4)JBCスプリントなど
2着ラヴァリーフリッグ(1-0-1-5)マリーンC
3着ノボトゥルー(4-4-3-10)フェブラリーSなど

2004年
1着ナイキアディライト(0-0-1-1)
2着トーシンブリザード(3-1-2-6)JDDなど
3着ノボトゥルー(5-7-5-14)フェブラリーSなど

2005年
1着ストロングブラッド(1-3-2-4)さくらんぼ記念
2着タイムパラドックス(6-2-2-5)JCDなど
3着ナイキアディライト(2-1-1-3)かしわ記念など

2006年
1着アジュディミツオー(3-2-1-4)東京大賞典など
2着ブルーコンコルド(4-1-0-6)JBCスプリントなど
3着サカラート(3-0-1-7)東海Sなど

2007年
1着ブルーコンコルド(7-2-1-7)東京大賞典など
2着アジュディミツオー(4-3-1-6)東京大賞典など
3着ディープサマー(0-0-0-0)

ダートグレード制施行は1997年4月からなので1997年の3着以内馬はダートグレード競走のキャリアが少なめに出ているのはご容赦。1着バトルラインはその年のフェブラリーS3着馬、キクノウインは前年のさきたま杯2着、コンサートボーイは前年の東京大賞典2着。各馬とも現在、ダートグレードと呼ばれてる中央・地方交流競走でそれなりの実績を示していた。

G2になったのは2002年から。それ以降、ダートグレードの優勝経験がなく、このレースを勝ったのは2004年のナイキアディライトのみ。彼は南関東3冠を1着→1着→3着(JDD)という地元を代表する実力馬。それなりの能力の裏付けプラス地の利があればJRA勢相手でも互角に戦えるということ。

2002年以降は、ダートグレード1勝以上が必須で、なおかつ既にダートグレードのG1を制していることが望ましい。例外(=G1ホースでなかった)は次の馬たち。

2003年2着ラヴァリーフリッグ
前走、同コースで行われるマリーンC勝ち。

2005年1着ストロングブラッド
インを突いた内田博幸絶妙の騎乗もあったが、前年の日本テレビ盃3着と船橋コースへの適性を見せていた。

2005年3着ナイキアディライト
前年、すなわちG2時代最後のこのレース覇者。

2006年3着サカラート
前年の日本テレビ盃優勝。船橋適性は言うまでもなし。

2007年3着ディープサマー
地方転厩初戦。JRA所属末期は尻すぼみ気味だったが、中間、川島厩舎渾身の立て直しがあったか。ダートグレード自体に挑戦するのが初めてという新鮮味もあった。

アジュディミツオー回避により、出走予定のダートグレードG1ホースはブルーコンコルドボンネビルレコードフジノウェーブ。前年も好走している前2者はプラス評価が必要。

南関勢はフリオーソ、アジュディミツオーの回避で正直寂しくなった。船橋で行われるダートグレードで好走歴のあるのはナイキアディライトのみ。近走陰りが見られるだけに信頼は置けないが。

【リピータ】
複数年に亘って好走しているのは次の馬たち。

タイキシャーロック:1998年3着、1999年3着
ノボトゥルー:2001年2着、2002〜2004年3着
トーシンブリザード:2002年1着、2004年2着
ナイキアディライト:2004年1着、2005年3着
アジュディミツオー:2006年1着、2006年2着
ブルーコンコルド:2006年2着、2007年1着

レース創設以来、2年連続連対はあるが、連覇はない。ブルーコンコルドは果たして。
※ダートグレード制施行以後の1997年からが対象。G1昇格は2005年から。

【所属】
1997年栗東→船橋大井
1998年船橋→美浦→美浦
1999年船橋→栗東→美浦
2000年美浦→船橋→栗東
2001年栗東→栗東→栗東
2002年船橋船橋→栗東
2003年栗東→船橋→栗東
2004年船橋船橋→栗東
2005年美浦→栗東→船橋
2006年船橋→栗東→栗東
2007年栗東→船橋船橋

過去11年、JRA6勝、地方5勝。G3時代から好メンバーが揃うことで知られるレースで他地区は出番なし。ほぼJRAと船橋の争い。

【近走成績】
1997年
1着バトルライン:フェブラリーS(東京ダ16)3着→プロキオンS(阪神ダ14)1着
2着キクノウィン:TV埼玉杯(浦和ダ19)2着→TV埼玉杯(浦和ダ19)2着
3着コンサートボーイ:金盃(大井ダ20)3着→マイルGP(大井ダ16)1着

1998年
1着アブクマポーロ:ダイオライト記念(船橋ダ24)1着→マイルGP(大井ダ16)1着
2着パーソナリティワン:オアシスS(東京ダ16)3着→群馬記念(高崎ダ15)9着
3着タイキシャーロック:浦和記念(浦和ダ20)2着→フェブラリーS(東京ダ16)5着

1999年
1着サプライズパワー:報知GC(船橋ダ18)3着→船橋記念(船橋ダ18)1着
2着オースミジェット:プロキオンS(阪神ダ14)2着→アンタレスS(京都ダ18)1着
3着タイキシャーロック:浦和記念(浦和ダ20)1着→フェブラリーS(東京ダ16)3着

2000年
1着ビーマイナカヤマ:黒船賞(高知ダ14)1着→群馬記念(高崎ダ15)1着
2着レディブライティア:マリーンC(船橋ダ16)8着→船橋記念(船橋ダ18)6着
3着ロイヤルスズカ:マイラーズC(阪神芝16)17着→オアシスS(東京ダ16)11着

2001年
1着タマモストロング:アンタレスS(京都ダ18)5着→群馬記念(高崎ダ15)3着
2着ノボトゥルー:フェブラリーS(東京ダ16)1着→ゴドルフィンマイル(ナドアルシバダ16)9着
3着ゴールドティアラ:高松宮記念(中京芝12)12着→京王杯SC(東京芝14)7着

2002年
1着トーシンブリザード:フェブラリーS(東京ダ16)2着→ダイオライト記念(船橋ダ24)5着
2着インテリパワー:金盃(大井ダ20)1着→ダイオライト記念(船橋ダ24)1着
3着ノボトゥルー:フェブラリーS(東京ダ16)3着→黒船賞(高知ダ14)7着

2003年
1着スターリングローズ:JBCスプリント(盛岡ダ12)1着→かきつばた記念(名古屋ダ14)2着
2着ラヴァリーフリッグ:フロンティアS盃(大井ダ11.9)2着→マリーンC(船橋ダ16)1着
3着ノボトゥルー:黒船賞(高知ダ14)2着→群馬記念(高崎ダ15)4着

2004年
1着ナイキアディライト:報知GC(船橋ダ18)3着→TV埼玉杯(浦和ダ19)3着
2着トーシンブリザード:マイルGP(大井ダ16)2着→群馬記念(高崎ダ15)6着
3着ノボトゥルー:黒船賞(高知ダ14)2着→かきつばた記念(名古屋ダ14)2着

2005年
1着ストロングブラッド:フェブラリーS(東京ダ16)7着→名古屋大賞典(名古屋ダ19)3着
2着タイムパラドックス:フェブラリーS(東京ダ16)4着→ダイオライト記念(船橋ダ24)2着
3着ナイキアディライト:JCD(東京ダ21)14着→マイルGP(大井ダ16)1着

2006年
1着アジュディミツオー:フェブラリーS(東京ダ16)7着→マイルGP(大井ダ16)1着
2着ブルーコンコルド:フェブラリーS(東京ダ16)4着→黒船賞(高知ダ14)1着
3着サカラート:フェブラリーS(東京ダ16)6着→アンタレスS(京都ダ18)3着

2007年
1着ブルーコンコルド:フェブラリーS(東京ダ16)2着→名古屋大賞典(名古屋ダ19)3着
2着アジュディミツオー:川崎記念(川崎ダ21)2着→フェブラリーS(東京ダ16)14着
3着ディープサマー:北九州短距離S(小倉芝12)5着→佐世保S(小倉芝12)4着

前走がダートグレード競走以外だった馬で3着以内となった馬は次のとおり。

1997年2着キクノウィン:TV埼玉杯2着
1997年3着コンサートボーイ:マイルGP1着
1998年1着アブクマポーロ:マイルGP1着
1999年1着サプライズパワー:船橋記念1着
2000年2着レディブライティア:船橋記念6着
2000年3着ロイヤルスズカ:オアシスS11着
2001年2着ノボトゥルー:ゴドルフィンマイル9着
2001年3着ゴールドティアラ:京王杯SC7着
2004年1着ナイキアディライト:TV埼玉杯3着
2005年3着ナイキアディライト:マイルGP1着
2006年1着アジュディミツオー:マイルGP1着
2007年3着ディープサマー:佐世保S4着

南関所属馬ならマイルGPで勝っていることが好走の条件。JRA所属馬は傾向がつかみづらいが、ロイヤルスズカはこのかしわ記念が生涯でダートが2戦目と変わり身が望めたこと、ゴールドティアラは同じ左回りのMCS南部杯をこのレース以前に制していたG1ホースだった。昨年、JRAからの転厩初戦でボンネビルレコード、サンライズバッカスを破って3着入線を果たしたディープサマーは例外中の例外。

同じ左回りのフェブラリーSを前走もしくは前々走に使っていた馬が好走するケースが目立つが、フェブラリーから直行というケースは昨年のサンライズバッカス(5着)のようにあまり良くなく2着まで。間隔が微妙に空くので、間に1レース挟んだ方が良い結果が出ている。

出走馬レベルはG1昇格で高くなっているためか、近年は連対の最低条件がダートグレードで1勝以上と言ってもいいだろう。

【人気薄好走馬】
単勝6番人気以下の3着以内好走馬は次のとおり。

2000年3着ロイヤルスズカ(6番人気、複勝270円)
2001年1着タマモストロング(6番人気、単勝2,180円、複勝360円)
2003年2着ラヴァリーフリッグ(8番人気、複勝450円)
2004年2着トーシンブリザード(6番人気、複勝380円)
2007年3着ディープサマー(7番人気、複勝540円)

ロイヤルスズカは前走OP特別・オアシスS11着。芝ではスワンS、ダービー卿CTを制していた重賞ウイナーだったが、ダートは前走が初めてだった。

タマモストロングは既にダートグレードを3勝していた実力馬だったが、近走が掲示板を確保するものの馬券の対象にはなっておらず、鞍上の小池隆生の地味さも相俟ってこの年出走したJRA所属馬の中で最も人気がなかった。

ラヴァリーフリッグは前走で同条件のマリーンCを制する等、南関の枠を超えた活躍を見せていた実力馬だったが、牝馬だったこともあり牡馬相手では苦しいと評価されたのか意外に人気がなかった。

トーシンブリザードは2001年の南関東4冠馬で2002年のフェブラリーSではアグネスデジタルに迫る2着を記録した高性能馬だが、度重なる休養でかつての輝きが失われていたのがこの時期。前走もダートグレードで掲示板を外しており、当日は6番人気まで人気を落としていた。実は前々年のこのレース覇者だったのだが。

ディープサマーはこのレースがJRAからの転厩初戦。血統的にダートをこなす余地は十分だったが、JRA所属時代は芝のスプリント戦を中心に使われ、やや尻すぼみ気味での地方転厩だった。中間の川島厩舎の調教が良かったのか、船橋の水が合ったのか直線では鋭く末脚を伸ばし、ボンネビルレコード、サンライズバッカスに先着。最近はまた休養に入ってしまったが、年頭の船橋記念ではJRA所属時のクリスタルC以来、久しぶりの重賞制覇を達成している。復帰が待たれる。
今日4月29日は各地で注目レースが目白押し。

既に記事にした兵庫チャンピオンシップ(園田、Jpn2)、しらさぎ賞(浦和、S3)の他、水沢競馬場で留守杯日高賞、名古屋競馬場で尾張名古屋杯が行われる。

留守杯日高賞は岩手競馬の3歳牝馬1冠目。勝ち馬がコロコロ変わる今年の3歳牝馬路線。難解な一戦となりそうだが、岩手競馬の両巨頭が騎乗するマサノパンダ、ピンクゴールドが人気面で一歩リードか。

尾張名古屋杯はA級からC級まで全て出走できるいわば“オールカマー”の重賞。クラスごとに斤量差もあり、各馬の比較が難しい。過去3回は全て3単万馬券と名古屋銀行にしては荒れ気味のレース。個人的には馬券的に難解なレースは大好きなのでこのようなレースがあると思わず参戦してしまう。

そして、今日より2008年の道営競馬がスタート。ということは他場に先駆けて2歳戦がスタートするということを意味する。今年一番最初に勝ち名乗りを挙げる馬は誰か?新種牡馬の活躍は?道営は2歳戦に重きを置いた番組となっており、他場とは違った楽しみ方が出来る。
5月5日(月)、船橋競馬場で行われる第20回かしわ記念(Jpn1)

6月末の帝王賞へ向けてプレップレースが目白押しだが、このレースは特に帝王賞につながるレースとされている。

1997年にダートグレード制が施行されて以後、このレースの優勝馬の帝王賞成績は次のようになる。

1997年バトルライン:3着
1998年アブクマポーロ:1着
1999年サプライズパワー:2着
2000年ビーマイナカヤマ:出走せず
2001年タマモストロング:9着
2002年トーシンブリザード:8着
2003年スターリングローズ:出走せず
2004年ナイキアディライト:2着
2005年ストロングブラッド:2着
2006年アジュディミツオー:1着
2007年ブルーコンコルド:2着

G1になったのは2005年からだが、G2、G3時代から出走さえしてくれば帝王賞では確実に上位を争っており、その成績は(2-4-1-2)。距離的によほど短距離寄りでない限り、優勝馬は帝王賞で好勝負確実という記録が残っている。

今年はG1ホースが4頭参戦。フリオーソの参戦がなかったのは残念だが、中央勢、地方勢ともに好メンバーが集結した。


【JRA所属馬】
シャドウゲイト(美浦)はダイオライト記念9着。フリオーソからは4.1秒もちぎられてしまったが、距離が長かった模様。ベストは1,800であり、マイルは微妙に短そうだが、前走のようにバテるリスクは少なそうだ。積極策で。

ブルーコンコルド(栗東)はこのレース昨年の覇者。一昨年も2着を確保しており、船橋コースへの適性は抜群。前走はフェブラリーS2着で衰えは全くなし。G1級7勝目を目指す。

ボンネビルレコード(美浦)は前々走のダイオライト記念こそ2着確保だったが、前走はマーチS12着と全くお話にならず。この馬は的場文男が乗らないとタダの馬のようだ。その的場文男騎乗なら今回は好勝負可能ということ。賞金加算をしておきたい。

ワイルドワンダー(美浦)はフェブラリーS3着。昨年からの充実振りは素晴らしく、左回りマイルは南部杯で連対経験あり。マイルで2回負かされているブルーコンコルドが強敵だが、今回は初G1制覇の大チャンス。

【他地区所属馬】
ケイエスゴーウェイ(高知)は前走の二十四万石賞で嬉しい重賞初制覇。積極的に外に遠征を繰り返しているので、知らず知らずのうちに力をつけているのだろう。オグリキャップ記念を先日勝ったスペシャリストとともに高知競馬を代表するOP馬に成長しそうだが、力をつけたとは言え、交流の舞台では敷居が高いのは変わりなく、ここは厳しい戦いになりそう。

リスポンスフウジン(愛知)はここが交流G初挑戦。地元では堅実に着順をまとめてくるが、交流では厳しい戦いになるのは必至。追走一杯。

ケイアイダンシング(愛知)は積極的に遠征しているものの結果が伴わない。最近は地元でも取りこぼしが多くなり。

オグリホット(笠松)は29日の尾張名古屋杯(SP2)に出走予定。

ヒロショウグン(笠松)は道営から転厩以来、長めの距離を使われているが、ベストは1,000。まして交流では。

ケイアイフウジン(愛知)はかつて小倉2歳S2着の記録があるが、前走は地元でも2桁着順を記録してしまい、調子が伴わない。ベストは1,200。

【南関東所属馬】
フジノウェーブ(大井)はマイルGP2着。一旦先頭に立ったが、そこで気が抜けたのか内からデスモゾームの差し返しを食らってしまった。ここは仕切り直しの一戦。マイルは微妙に長いような気もしないではないが、地元でやる以上、格好をつけて欲しいところ。

シーチャリオット(船橋)は南関再転入初戦のマイルGP7着。かつての力は望むまでもないが、一叩きでどこまで変わってくるか。きっかけが欲しい。

トップサバトン(大井)はマイルGP4着。まずまずの競馬が続いているが、絶好調とは言えないようだ。時折見せるゲート難含め、成長力に欠いている印象もある。

ナイキアディライト(船橋)はマイルGP8着。かつてアドマイヤドンを苦しめた快速馬もさすがに衰えが見え隠れしている。8歳となり、交流Gでどうかだが、大得意の船橋コースに変わるのはプラス。
5月4日(日)、京都競馬場で行われる第137回天皇賞(春)

一昔前は人気通りの決着が多かった春の天皇賞も近年はその傾向が激変。21世紀に入り、馬連は4度の万馬券が飛び出し、2005年は3連単193万馬券が飛び出した。

平成以降の主要プレップ優勝馬の春天成績は次のとおり。

AJCC(2-0-0-6)
日経新春杯(0-2-2-3)
ダイヤモンドS(0-0-2-11)
京都記念(2-0-2-5)
阪神大賞典(7-1-5-5)
日経賞(1-2-2-13)
大阪杯(2-1-1-6)

AJCCは昔は大物の参戦が目立つレースだったが、近年は前年の有馬記念上位馬の参戦が少なくなったせいもあり、セカンドクラスの馬のレースという印象。平成以降、メジロブライトとスペシャルウィークのみが優勝。

日経新春杯は参戦してくれば比較的安定した着順を記録しているが、平成以降、優勝馬が春天を勝った例はない。

ダイヤモンドSはハンデ戦で行われることもあり、メンバーレベルは春天よりもかなり低いのが通常。優勝馬は本番で連対さえない。この組は2着に来ている馬の方が穴になる傾向。

京都記念の近年の印象はドバイ諸競走へのステップレース。平成以降、ビワハヤヒデとテイエムオペラオーが本番で優勝。

阪神大賞典優勝馬は本番で7頭が優勝しているが、そのうち6頭までは2000年以前の話。21世紀以降は2006年のディープインパクト以外、連対さえ果たせていない。近年は明らかにプレップとしての質が落ちており、今となっては本番では割引が必要なプレップか。

日経賞と本番の連勝を決めたのは1993年のライスシャワーのみ。本番ではそこそこ人気になるケースもあり、積極的に頭で狙うのはリスクも大きい。

大阪杯と本番を連勝したのは1990年スーパークリークと昨年のメイショウサムソンのみ。大幅延長のステップとなるため、大阪杯を試走→距離延長で本領発揮というタイプが良い(例:ヒシミラクル)。当然のことながら、2,000がベストという馬は厳しい。

平成以降、優勝馬の前走は阪神大賞典8頭、大阪杯4頭、日経賞3頭、京都記念、中山記念、ダイオライト記念、大阪ハンブルクC各1頭。阪神大賞典は8頭中7頭が阪神大賞典でも勝利を収めており、敗戦から巻き返したのは1989年のイナリワンのみ。大阪杯は4頭中2頭が大阪杯でも勝利。テイエムオペラオー、ヒシミラクルは敗戦から巻き返したが、両馬とも既に3,000以上のG1勝ちがあった。日経賞と本番の連勝を決めたのは上でも書いたとおり、1993年のライスシャワーのみ。1995年のライスシャワー、2002年のマンハッタンカフェはどちらも日経賞6着からの巻き返し。両馬とも菊花賞馬だ。

前年の菊花賞馬の翌年の春天成績は平成以降(6-0-2-3)。メジロマックイーン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、ディープインパクトと出走できれば半数以上が優勝とやはり関連性の高さが感じられる。ただ、その一方で敗退した馬も5頭おり、およそ半分の確率で敗れると捉える事も可能。敗れた5頭は次のとおり。

マヤノトップガン(1996年5着)→前走の阪神大賞典でナリタブライアンと競馬史に燦然と輝く名勝負を展開。本番の段階では既に余力がなかったものと推察される。

セイウンスカイ(1999年3着)→菊花賞後、更に力を付けたスペシャルウィークの勢いに屈す。

ナリタトップロード(2000年3着)→同期のライバル・テイエムオペラオーとの差が開き始めた時期。時代が悪かったか。

エアシャカール(2001年8着)→近年ではレベルが低い方に入る世代の菊花賞馬。オペラオー、ドトウ、トップロードと強力な先輩諸氏が揃っていて歯が立たず。

ザッツザプレンティ(2004年16着)→着順の振幅の大きいタイプで安定感なし。阪神大賞典2着で力を見せるも本番ではイングランディーレの大逃げに何も出来ず。

さてアサクサキングスは?

前年覇者が連覇を目指して出走してきたケースは平成以降、次のような記録が残っている。

1989年イナリワン→1990年2着(スーパークリークに屈す)
1991年メジロマックイーン→1992年1着(トウカイテイオーを粉砕)
1992年メジロマックイーン→1993年2着(ライスシャワーに屈す)
1996年サクラローレル→1997年2着(マヤノトップガンの急襲に屈す)
1998年メジロブライト→1999年2着(スペシャルウィークを捕え切れず)
2000年テイエムオペラオー→2001年1着(メイショウドトウを押さえ込む)

見る影もなく惨敗という例はなく、確実に連対を確保しているのはさすが。連覇を阻むのは決まって年下のライバル(で菊花賞連対馬)。さてサムソンは?


アイポッパーは阪神大賞典2着。京都記念殿負けで時間が掛かると思われたが、得意の距離であっさり巻き返してきた。春天参戦は4年連続。過去3回は3、4、4着と崩れなし。8歳馬であり活力が残っていれば。

アサクサキングスは大阪杯3着。同期のスーパーレディを捕まえ切れなかったのは不満だが、休養明け初戦としては申し分のない競馬。昨年時折見せていた脆さが消えていれば、ここも好勝負可能。

アドマイヤジュピタは阪神大賞典を楽勝。芝で馬券対象外になったのは前々走の日経新春杯だけという堅実さがあり、初のG1挑戦で新鮮味もある。近年、頭には来ないケースが多い阪神大賞典優勝馬であるし、父フレンチデピュティも?だが、血統面はかつての“長距離の父”リアルシャダイが補って余りある。

アドマイヤフジは阪神大賞典2番人気6着。母が長距離で活躍した馬のため、長距離に使われることが多い馬だが、どうやらベストは2,000前後。2,500以上(0-0-1-4)。好走したのは先行して粘り込んだ目黒記念のみ。

アドマイヤメインは大阪杯8着。溜めても伸びる馬ではないが、控えてしまいスタートと同時に万事休すだった。一昨年の菊花賞以後、掲示板を確保したのが昨年のディセンバーSのみ。厳しい。

アドマイヤモナークは以前の脆さが消えてすっかり安定。頑健な血脈を持ち、7歳だが今が充実期だろう。春天挑戦は3年連続。過去2年の成績は案外だが、去年とは馬が違う印象。一発あるか。

サンバレンティンは最後方から黙々と差を詰めるだけの競馬になって久しいが、G2以上になると掲示板を確保することも難しい状況。最低人気候補の1頭か。

シルクネクサスは大阪ハンブルクC優勝。休みなく使われているためか、着順が安定せず、2走連続で好走することはOP入り後ない。秋天でもそれなりの着順に来ていたが、上位まで望めるかどうか。

トウカイエリートは阪神大賞典5着。デビュー以来、大負けがなく、着をまとめてくるタイプだが、別定G2レベルでは前走が一杯か。昨年のこのレースは6着。内容は悪くなかったが。

トウカイトリックは阪神大賞典4着。現役屈指の長距離砲。春天はこれが3年連続の挑戦で、過去2年は9、3着。昨年、ゴール前でサムソンを追い詰めた末脚は強烈だった。近走微妙だが、距離適性からは無視できない1頭。

トウショウナイトは日経賞2着。ベストは2,500という馬であり、マツリダゴッホには子供扱いにされたものの力は見せ付けた。春天はこれが3度目の挑戦で過去4、5着。2005年はあわやという場面があったし、昨年も4角先頭で見所たっぷりの競馬だった。武士沢騎乗で人気にはならないタイプだけに忘れないようにしたい。

ドリームパスポートは2走連続4着。調子は徐々に上がってきているのだろうが、相変わらず詰めが甘い。松岡がそろそろこの馬の脚の使い所を掴んでいるのだとすれば上位争いなのだが。

フォルテベリーニはオーストラリアT12着。大阪ハンブルクC3着で光明が見えかかったが、またトンネル入りとなるのか。連闘でもあり。

ホクトスルタンはサンシャインS圧勝で春天挑戦。菊花賞はハナを切り、よく粘っていたが、それよりもパワーアップしている模様だ。常識的には条件戦から春天参戦というのは非常に厳しいが、ノリの注文相撲に一縷の望みを託したい。今年の現地観戦は彼が参戦するということで決意した。

ポップロックは阪神大賞典3着と伸び切れず。ベストは2,500という馬であり、G1では善戦マンで終わることが多いタイプでもある。ウッチー騎乗で新味を出せるか。

メイショウサムソンは大阪杯6着。59キロを背負っていたとは言え、格下馬に大量に先着を許した。ここ2走の凡走を一過性のものと捉えるか、それともオペラハウスの下降期と捉えるかで馬券の組み立てはかなり違ってこよう。今年の馬券上のキーホース。
4月29日(火)、浦和競馬場で行われる第46回しらさぎ賞(S3)

このレースは昨年から古馬牝馬の重賞競走に衣替えした。昨年覇者のベルモントノーヴァが連覇を目指して今年も参戦予定。今年に入ってから牝馬の交流G戦線はJRA勢に蹂躙されている状況だが、そろそろ新星の登場を期待したいところ。

パフィオペディラム(船橋)はマリーンC4着。同じ交流Gでの4着でも2秒以上離されたクイーン賞よりは内容が良くなった。昨年のこのレースは9着。浦和コースも良いとは言えないが、実力はこのメンバーなら上位。

オルビア(船橋)はエンプレス杯殿負け。交流ではさすがに相手が強過ぎた。昨年のロジータ記念で2着があり、地元馬同士なら。

ミスジョーカー(船橋)は尻上がりに調子を上げて、前走がおよそ1年半ぶりの勝利。昨年末に挑戦した東京シンデレラマイルは12番人気6着も前とは離された。上積みが必要。

スマートフォルム(浦和)はJRA、南関を通じて未勝利が続いている。近走も大きくは負けないが、馬券に絡むとはとても思えない状況。浦和6戦全敗。

シーホアン(船橋)は昨年末の東京シンデレラマイル13着以来の休養明け初戦。昨年は東京プリンセス賞2着などこの世代では上位の牝馬だが、昨年の牝馬クラシック自体のレベルが相当低かったようだ。成長力に欠けている印象で。

ティーケーニケ(川崎)はデビュー以来2回しか掲示板を外したことがない超堅実派。浦和コースの経験は少ないがヒモなら面白い。

ブラックホール(船橋)はJRAから転じて3戦目の前走がミスジョーカーの2着とまずまずの内容。さらに調子が上がっていれば。

ベルモントノーヴァ(船橋)は昨年のこのレース覇者。交流では頭から1秒強遅れるのが通常だが、地元馬相手なら常に上位争いという存在。浦和5戦5勝という現役屈指の“浦和女”。

セレブサンディ(大井)は近走好調。年末には離されたものの超新星デスモゾームの2着を記録している。前走はJRAとの交流戦で1番人気に応えられなかったが、地元馬相手なら。

アストリッド(船橋)は昨年のこのレース3着。前走から少々間隔が空いたが、デビュー以来、馬券の対象にならなかったのが3歳時の黒潮盃のみという高性能馬。対ベルモントノーヴァで斤量差がさらに1キロ開いた今年は着順を上げて来るか。

メジャーロマンス(船橋)はここが重賞初挑戦。すんなり先手ならしぶとさがあるが、揉まれると非常に脆い。相手が上がってどうか。

スペシャルアタック(川崎)はかつて準重賞で連対がある実績馬だが、最近の好走パターンはハンデ戦で軽量を生かせた時に限られている。近走は秒単位の敗退を繰り返しており、強調材料に欠く。
※データは2000年以降の8回。施行条件は一貫して園田ダ1,870。

【所属】
2000年笠松北海道→栗東
2001年兵庫→栗東→美浦
2002年栗東→栗東→栗東
2003年栗東→美浦→栗東
2004年美浦→愛知→美浦
2005年栗東→栗東→栗東
2006年美浦→栗東→兵庫
2007年栗東→栗東→兵庫

JRA勢が6連勝中。地元兵庫勢は2001年に“3冠馬”ロードバクシンが第2回を勝ったのが最後で、ここ2年は3着が定位置。

【近走成績】
2000年
1着ミツアキサイレンス:若葉S(阪神芝20)5着→新緑賞(笠松ダ16)1着
2着タキノスペシャル:北海道3歳優駿(門別ダ18)1着→全日本3歳優駿(川崎ダ16)5着
3着マイマスターピース:毎日杯(阪神芝20)6着→500万下(阪神ダ18)1着

2001年
1着ロードバクシン:デイリースポーツ社賞(園田ダ18.7)1着→園田ダービー(園田ダ18.7)1着
2着スキャンボーイ:毎日杯(阪神芝20)8着→皐月賞(中山芝20)7着
3着マイネルエーレ:ヒヤシンスS(東京ダ16)4着→伏竜S(中山ダ18)2着

2002年
1着インタータイヨウ:バイオレットS(京都ダ14)1着→ヒヤシンスS(東京ダ16)6着
2着エストレーノ:ヒヤシンスS(東京ダ16)1着→NZT(中山芝16)12着
3着ミスイロンデル:チューリップ賞(阪神芝16)13着→桜花賞(阪神芝16)18着

2003年
1着ビッグウルフ:ヒヤシンスS(中山ダ18)1着→伏竜S(中山ダ18)1着
2着ジャズアップ:500万下(中山ダ12)2着→500万下(中山ダ18)1着
3着テイエムガルチオー:500万下(阪神ダ18)1着→伏竜S(中山ダ18)2着

2004年
1着メイショウムネノリ:伏竜S(中山ダ18)1着→皐月賞(中山芝20)15着
2着タカラアジュディ:500万下(阪神ダ18)4着→500万下(阪神ダ18)3着
3着メテオバースト:弥生賞(中山芝20)3着→皐月賞(中山芝20)6着

2005年
1着ドンクール:バイオレットS(京都ダ14)1着→ヒヤシンスS(東京ダ16)1着
2着アグネスジェダイ:スプリングS(中山芝18)8着→NZT(中山芝16)5着
3着プライドキム:全日本2歳優駿(川崎ダ16)1着→スプリングS(中山芝18)15着

2006年
1着グレイスティアラ:アネモネS(中山芝16)2着→桜花賞(阪神芝16)15着
2着フレンドシップ:500万下(阪神ダ18)1着→伏竜S(中山ダ18)1着
3着ジョイーレ:園田ジュニアC(園田ダ17)2着→T1(園田ダ17)1着

2007年
1着フェラーリピサ:スプリングS(中山芝18)9着→皐月賞(中山芝20)16着
2着ヤマカツブライアン:500万下(阪神ダ14)1着→NZT(中山芝16)15着
3着エンタノメガミ:園田ユースC(園田ダ14)2着→菊水賞(園田ダ17)4着

JRA所属馬の優勝馬は全てダートのOP特別もしくはダートグレード勝ちがあった。今年、該当するのは伏竜S勝ちのナンヨーリバーのみ。地方所属馬は前走で地元重賞を勝って勢いづいていることが優勝への第一歩。今年該当するのは菊水勝ちのディアースパークルのみ。

近走で目立つのは中山の伏竜Sを使っている馬。ただ、馬券の対象になったのは伏竜の連対馬のみ。

【人気薄好走馬】
単勝6番人気以下の伏兵が3着以内に飛び込んだケースは次のとおり。

2000年2着タキノスペシャル(6番人気、複勝410円)
2002年3着ミスイロンデル(6番人気、複勝280円)
2007年3着エンタノメガミ(7番人気、複勝710円)

基本的に波乱はなく平穏なレースで、上位人気馬のいずれかが順当に勝利を収めるケースが多い。

タキノスペシャルはこのレースが暮れ以来の休み明け初戦。ただ、前年既にダートグレード競走を制していたように実力は証明済。地方所属馬+休み明けで人気を落としたケース。

ミスイロンデルは2歳時に同じ園田のダートグレード競走・兵庫ジュニアGPを制していた実力馬だったが、3歳になり、桜花賞路線を歩んだため、大敗が続いていた。前走・桜花賞殿負けでさすがに人気を落としていた。

エンタノメガミは昨年当時、当地牝馬ナンバーワンの評価を得ていた馬。中央相手ではさすがに厳しいと思われたのか、人気を落としていたが、ホームの利を考えれば買えない馬ではなかった。