2008.05.06
今年も混戦 波乱含みの3歳マイル王決定戦【NHKマイルC】
5月11日(日)、東京競馬場で行われる第13回NHKマイルC。
SS後継種牡馬の活躍により、強い○外馬を探す方が難しくなってきた近年のJRA。このレースは1996年に当時クラシック出走権がなかった○外を救済するために設立されたということは広く知られている通り。その後、クラシックを段階的に外国産馬に開放したことにより、このレースの設立当初の意義は完全に失われている。昨年のこのレースに出走していた○外はわずかに3頭。レース黎明期の「出走馬はほとんど○外、上位は全部○外」という結果はもう二度と見ることはあるまい。
過去12回の優勝馬の前走とその着順は次のとおり。なお、カッコ内はマイルC後の成績、馬名太字はその後G1タイトルを上乗せした馬。
1996年タイキフォーチュン:毎日杯1着(0-0-0-8)
1997年シーキングザパール:NZT1着(2-2-2-7)
1998年エルコンドルパサー:NZT1着(3-3-0-0)
1999年シンボリインディ:マーガレットS1着(1-1-0-8)
2000年イーグルカフェ:NZT7着(2-2-3-32)
2001年クロフネ:毎日杯1着(2-0-1-1)
2002年テレグノシス:スプリングS2着(2-3-5-20)
2003年ウインクリューガー:毎日杯8着(1-0-2-23)(うち障害2戦1勝)
2004年キングカメハメハ:毎日杯1着(2-0-0-0)
2005年ラインクラフト:桜花賞1着(1-3-1-2)
2006年ロジック:NZT3着(0-0-0-12)
2007年ピンクカメオ:桜花賞14着(0-0-0-8)
ここ2年は特に酷く、優勝馬が2度と馬券に絡まない馬になってしまっている(まだ両馬とも現役なので今後大きく変わるかも知れないが)。間にキングカメハメハとラインクラフトを挟んでいるものの、2003年あたりからレースレベルが急激に落ちてきていることが明確になっている。
優勝馬の大きな傾向は「前走で1,600未満の距離を使っていないこと」。1,400時代のNZTから2頭の優勝馬が誕生しているが、両馬とも1,600以上の距離で優勝経験があった。
トライアル・NZTの上位馬の本番における成績は次のとおり。
NZT1着:東京1,400(2-1-0-1)、中山1,600(0-1-0-6)
NZT2着:東京1,400(0-1-1-2)、中山1,600(0-1-1-5)
NZT3着:東京1,400(0-0-0-4)、中山1,600(1-0-0-6)
東京1,400時代は上位馬、特に1着馬が堅実に本番でも上位に食い込んでいたのと打って変わり、中山1,600になってからは好走する方が珍しいという状況になっている。2001年2着グラスエイコウオーや2007年3着のムラマサノヨートーのようにNZT14着から豪快に巻き返してくる馬まで出現しており、NZTでは中途半端に好走するよりもすっきりと大敗していた方が穴馬としては良さそうだ。
サトノプログレスはNZT6番人気1着。若竹賞でショウナンアルバ相手に好走経験があり、力の片鱗を示していたが意外なほど人気薄だった。デビュー以来の最低着順がその若竹賞で4着。父タイキシャトル譲りの堅実さもあるようだ。東京コースも経験済。「NZT勝ち馬は本番で用無し」を覆せるか。
エーシンフォワードはNZT2着。後方から鋭く末脚を伸ばして、勝ち馬に迫った。デビュー以来、大きく崩れたのが朝日杯のみ。淡白なストームキャット系で本番がどうかだが。
アサクサダンディはNZT3着。同馬も若竹賞でショウナンアルバと僅差の競馬を経験しており、能力の一端を見せていた。東京コースでは3走前にブーケフレグランス、レッドシューターら素質馬を押さえ込んだ競馬が印象深い。好走可能。
ゴスホークケンはNZT1番人気12着。朝日杯の時は最内枠を引いて笑ったが、前走は逆に外枠に泣かされることとなったから皮肉だ。評価が揺れるものの、東京コースでは新馬戦の内容が非常に優秀。巻き返しなるか。
ドリームシグナルは皐月賞13番人気15着。先週、春天4着だったホクトスルタンの半弟だが、父アグネスデジタルの影響を受けて、同馬はマイラーのようだ。マイル以下での競馬は堅実であり、距離短縮に乗じて巻き返したいところだが。
ダノンゴーゴーはNZT7着。殿から末脚を伸ばす脚質ゆえに届かないことがあるのは仕方なし。デビュー以来、着外は前走だけで乗り替わりで人気を落とすようなら。
ダンツキッスイはNZT8着も0.4秒差でゴール前までよく粘っていた。叩かれてキャリアを積みながら上位を争うようになったシンボリクリスエス産駒。直線の長い東京競馬場ゆえ脚質的には楽ではないが、楽に先手を奪えるようなら。
ディープスカイは毎日杯を鋭い末脚で制し重賞初制覇。そこで子供扱いにしたのが、先週青葉賞を楽勝したアドマイヤコマンドだったのだから、彼の高性能を証明する結果となった。休みなくキャリアを積んでいるのがポイントになりそうだが、東京コースでの好走歴もあり、好勝負が可能。
アポロドルチェは京王杯勝ち後、3戦とも完敗で評価が微妙。東京コースに変わるのはプラスだが、一変あるか。
レッツゴーキリシマは皐月賞15番人気5着。朝日杯連対などこれまでに残している実績は十分なものがあるが、キリシマ冠馬の宿命?か決して人気にならない。東京コースでは京王杯3着があり、悪くない。種牡馬を引退した父ライアンに朗報を届けることが出来るか。
ブラックシェルは皐月賞6着。底力に欠く傾向が強いクロフネ産駒であり、活躍はトライアルまでなのだろう。能力面は弥生賞2着などがあり、申し分なし。武豊からの乗り替わりで必要以上に人気を落とすようなら穴に一考。
スプリングソングは3戦3勝。出遅れ癖があるなど荒削りだが、かなりの性能を秘めているようだ。ここが初の一線級との対決である上に、前々走のマイル戦の勝ちっぷりがあまり良くはなかったが、「連勝馬は止まるまで買え」か。
エイムアットビップは桜花賞7着からの参戦。桜花賞では2歳時の先行力が復活し、直線で失速したものの内容は悪くなかった。スピード能力はかなりのものを秘めており、あっと言わせてもおかしくはないが。
ファリダットは勝ち切れない競馬が続いていたが、マーガレットS優勝。母がビリーヴだけにやはりスプリントからマイルで力を発揮する馬のようだ。回り道をした分、新馬戦から休みなく使われている上、ヤネがヤネだけに本番では1番人気になりそうな気配。重賞初挑戦でG1制覇となるかどうか。マーガレットからの臨戦は悪くはないが、勝ち馬は近年はヒモまで。
サダムイダテンはスプリングS2番人気12着。新馬戦の勝ちっぷり、NIKKEI杯で見せた強烈な末脚からここまで人気になっているが、血統から推定するに恐らくはダートの方が適性が高そうで、私は前走で芝路線を見限り、てっきりJDD路線に進んでくれるものと思っていた。このレースも超人気薄になるならいざ知らず、鞍上に岩田を確保し、2桁人気は考え辛い状況となった。買いづらい1頭。
SS後継種牡馬の活躍により、強い○外馬を探す方が難しくなってきた近年のJRA。このレースは1996年に当時クラシック出走権がなかった○外を救済するために設立されたということは広く知られている通り。その後、クラシックを段階的に外国産馬に開放したことにより、このレースの設立当初の意義は完全に失われている。昨年のこのレースに出走していた○外はわずかに3頭。レース黎明期の「出走馬はほとんど○外、上位は全部○外」という結果はもう二度と見ることはあるまい。
過去12回の優勝馬の前走とその着順は次のとおり。なお、カッコ内はマイルC後の成績、馬名太字はその後G1タイトルを上乗せした馬。
1996年タイキフォーチュン:毎日杯1着(0-0-0-8)
1997年シーキングザパール:NZT1着(2-2-2-7)
1998年エルコンドルパサー:NZT1着(3-3-0-0)
1999年シンボリインディ:マーガレットS1着(1-1-0-8)
2000年イーグルカフェ:NZT7着(2-2-3-32)
2001年クロフネ:毎日杯1着(2-0-1-1)
2002年テレグノシス:スプリングS2着(2-3-5-20)
2003年ウインクリューガー:毎日杯8着(1-0-2-23)(うち障害2戦1勝)
2004年キングカメハメハ:毎日杯1着(2-0-0-0)
2005年ラインクラフト:桜花賞1着(1-3-1-2)
2006年ロジック:NZT3着(0-0-0-12)
2007年ピンクカメオ:桜花賞14着(0-0-0-8)
ここ2年は特に酷く、優勝馬が2度と馬券に絡まない馬になってしまっている(まだ両馬とも現役なので今後大きく変わるかも知れないが)。間にキングカメハメハとラインクラフトを挟んでいるものの、2003年あたりからレースレベルが急激に落ちてきていることが明確になっている。
優勝馬の大きな傾向は「前走で1,600未満の距離を使っていないこと」。1,400時代のNZTから2頭の優勝馬が誕生しているが、両馬とも1,600以上の距離で優勝経験があった。
トライアル・NZTの上位馬の本番における成績は次のとおり。
NZT1着:東京1,400(2-1-0-1)、中山1,600(0-1-0-6)
NZT2着:東京1,400(0-1-1-2)、中山1,600(0-1-1-5)
NZT3着:東京1,400(0-0-0-4)、中山1,600(1-0-0-6)
東京1,400時代は上位馬、特に1着馬が堅実に本番でも上位に食い込んでいたのと打って変わり、中山1,600になってからは好走する方が珍しいという状況になっている。2001年2着グラスエイコウオーや2007年3着のムラマサノヨートーのようにNZT14着から豪快に巻き返してくる馬まで出現しており、NZTでは中途半端に好走するよりもすっきりと大敗していた方が穴馬としては良さそうだ。
サトノプログレスはNZT6番人気1着。若竹賞でショウナンアルバ相手に好走経験があり、力の片鱗を示していたが意外なほど人気薄だった。デビュー以来の最低着順がその若竹賞で4着。父タイキシャトル譲りの堅実さもあるようだ。東京コースも経験済。「NZT勝ち馬は本番で用無し」を覆せるか。
エーシンフォワードはNZT2着。後方から鋭く末脚を伸ばして、勝ち馬に迫った。デビュー以来、大きく崩れたのが朝日杯のみ。淡白なストームキャット系で本番がどうかだが。
アサクサダンディはNZT3着。同馬も若竹賞でショウナンアルバと僅差の競馬を経験しており、能力の一端を見せていた。東京コースでは3走前にブーケフレグランス、レッドシューターら素質馬を押さえ込んだ競馬が印象深い。好走可能。
ゴスホークケンはNZT1番人気12着。朝日杯の時は最内枠を引いて笑ったが、前走は逆に外枠に泣かされることとなったから皮肉だ。評価が揺れるものの、東京コースでは新馬戦の内容が非常に優秀。巻き返しなるか。
ドリームシグナルは皐月賞13番人気15着。先週、春天4着だったホクトスルタンの半弟だが、父アグネスデジタルの影響を受けて、同馬はマイラーのようだ。マイル以下での競馬は堅実であり、距離短縮に乗じて巻き返したいところだが。
ダノンゴーゴーはNZT7着。殿から末脚を伸ばす脚質ゆえに届かないことがあるのは仕方なし。デビュー以来、着外は前走だけで乗り替わりで人気を落とすようなら。
ダンツキッスイはNZT8着も0.4秒差でゴール前までよく粘っていた。叩かれてキャリアを積みながら上位を争うようになったシンボリクリスエス産駒。直線の長い東京競馬場ゆえ脚質的には楽ではないが、楽に先手を奪えるようなら。
ディープスカイは毎日杯を鋭い末脚で制し重賞初制覇。そこで子供扱いにしたのが、先週青葉賞を楽勝したアドマイヤコマンドだったのだから、彼の高性能を証明する結果となった。休みなくキャリアを積んでいるのがポイントになりそうだが、東京コースでの好走歴もあり、好勝負が可能。
アポロドルチェは京王杯勝ち後、3戦とも完敗で評価が微妙。東京コースに変わるのはプラスだが、一変あるか。
レッツゴーキリシマは皐月賞15番人気5着。朝日杯連対などこれまでに残している実績は十分なものがあるが、キリシマ冠馬の宿命?か決して人気にならない。東京コースでは京王杯3着があり、悪くない。種牡馬を引退した父ライアンに朗報を届けることが出来るか。
ブラックシェルは皐月賞6着。底力に欠く傾向が強いクロフネ産駒であり、活躍はトライアルまでなのだろう。能力面は弥生賞2着などがあり、申し分なし。武豊からの乗り替わりで必要以上に人気を落とすようなら穴に一考。
スプリングソングは3戦3勝。出遅れ癖があるなど荒削りだが、かなりの性能を秘めているようだ。ここが初の一線級との対決である上に、前々走のマイル戦の勝ちっぷりがあまり良くはなかったが、「連勝馬は止まるまで買え」か。
エイムアットビップは桜花賞7着からの参戦。桜花賞では2歳時の先行力が復活し、直線で失速したものの内容は悪くなかった。スピード能力はかなりのものを秘めており、あっと言わせてもおかしくはないが。
ファリダットは勝ち切れない競馬が続いていたが、マーガレットS優勝。母がビリーヴだけにやはりスプリントからマイルで力を発揮する馬のようだ。回り道をした分、新馬戦から休みなく使われている上、ヤネがヤネだけに本番では1番人気になりそうな気配。重賞初挑戦でG1制覇となるかどうか。マーガレットからの臨戦は悪くはないが、勝ち馬は近年はヒモまで。
サダムイダテンはスプリングS2番人気12着。新馬戦の勝ちっぷり、NIKKEI杯で見せた強烈な末脚からここまで人気になっているが、血統から推定するに恐らくはダートの方が適性が高そうで、私は前走で芝路線を見限り、てっきりJDD路線に進んでくれるものと思っていた。このレースも超人気薄になるならいざ知らず、鞍上に岩田を確保し、2桁人気は考え辛い状況となった。買いづらい1頭。
2008.04.29
道営開幕など今日の競馬の見所
今日4月29日は各地で注目レースが目白押し。
既に記事にした兵庫チャンピオンシップ(園田、Jpn2)、しらさぎ賞(浦和、S3)の他、水沢競馬場で留守杯日高賞、名古屋競馬場で尾張名古屋杯が行われる。
留守杯日高賞は岩手競馬の3歳牝馬1冠目。勝ち馬がコロコロ変わる今年の3歳牝馬路線。難解な一戦となりそうだが、岩手競馬の両巨頭が騎乗するマサノパンダ、ピンクゴールドが人気面で一歩リードか。
尾張名古屋杯はA級からC級まで全て出走できるいわば“オールカマー”の重賞。クラスごとに斤量差もあり、各馬の比較が難しい。過去3回は全て3単万馬券と名古屋銀行にしては荒れ気味のレース。個人的には馬券的に難解なレースは大好きなのでこのようなレースがあると思わず参戦してしまう。
そして、今日より2008年の道営競馬がスタート。ということは他場に先駆けて2歳戦がスタートするということを意味する。今年一番最初に勝ち名乗りを挙げる馬は誰か?新種牡馬の活躍は?道営は2歳戦に重きを置いた番組となっており、他場とは違った楽しみ方が出来る。
既に記事にした兵庫チャンピオンシップ(園田、Jpn2)、しらさぎ賞(浦和、S3)の他、水沢競馬場で留守杯日高賞、名古屋競馬場で尾張名古屋杯が行われる。
留守杯日高賞は岩手競馬の3歳牝馬1冠目。勝ち馬がコロコロ変わる今年の3歳牝馬路線。難解な一戦となりそうだが、岩手競馬の両巨頭が騎乗するマサノパンダ、ピンクゴールドが人気面で一歩リードか。
尾張名古屋杯はA級からC級まで全て出走できるいわば“オールカマー”の重賞。クラスごとに斤量差もあり、各馬の比較が難しい。過去3回は全て3単万馬券と名古屋銀行にしては荒れ気味のレース。個人的には馬券的に難解なレースは大好きなのでこのようなレースがあると思わず参戦してしまう。
そして、今日より2008年の道営競馬がスタート。ということは他場に先駆けて2歳戦がスタートするということを意味する。今年一番最初に勝ち名乗りを挙げる馬は誰か?新種牡馬の活躍は?道営は2歳戦に重きを置いた番組となっており、他場とは違った楽しみ方が出来る。
2008.04.29
復活なるかそれとも世代交代か【天皇賞(春)】
5月4日(日)、京都競馬場で行われる第137回天皇賞(春)。
一昔前は人気通りの決着が多かった春の天皇賞も近年はその傾向が激変。21世紀に入り、馬連は4度の万馬券が飛び出し、2005年は3連単193万馬券が飛び出した。
平成以降の主要プレップ優勝馬の春天成績は次のとおり。
AJCC(2-0-0-6)
日経新春杯(0-2-2-3)
ダイヤモンドS(0-0-2-11)
京都記念(2-0-2-5)
阪神大賞典(7-1-5-5)
日経賞(1-2-2-13)
大阪杯(2-1-1-6)
AJCCは昔は大物の参戦が目立つレースだったが、近年は前年の有馬記念上位馬の参戦が少なくなったせいもあり、セカンドクラスの馬のレースという印象。平成以降、メジロブライトとスペシャルウィークのみが優勝。
日経新春杯は参戦してくれば比較的安定した着順を記録しているが、平成以降、優勝馬が春天を勝った例はない。
ダイヤモンドSはハンデ戦で行われることもあり、メンバーレベルは春天よりもかなり低いのが通常。優勝馬は本番で連対さえない。この組は2着に来ている馬の方が穴になる傾向。
京都記念の近年の印象はドバイ諸競走へのステップレース。平成以降、ビワハヤヒデとテイエムオペラオーが本番で優勝。
阪神大賞典優勝馬は本番で7頭が優勝しているが、そのうち6頭までは2000年以前の話。21世紀以降は2006年のディープインパクト以外、連対さえ果たせていない。近年は明らかにプレップとしての質が落ちており、今となっては本番では割引が必要なプレップか。
日経賞と本番の連勝を決めたのは1993年のライスシャワーのみ。本番ではそこそこ人気になるケースもあり、積極的に頭で狙うのはリスクも大きい。
大阪杯と本番を連勝したのは1990年スーパークリークと昨年のメイショウサムソンのみ。大幅延長のステップとなるため、大阪杯を試走→距離延長で本領発揮というタイプが良い(例:ヒシミラクル)。当然のことながら、2,000がベストという馬は厳しい。
平成以降、優勝馬の前走は阪神大賞典8頭、大阪杯4頭、日経賞3頭、京都記念、中山記念、ダイオライト記念、大阪ハンブルクC各1頭。阪神大賞典は8頭中7頭が阪神大賞典でも勝利を収めており、敗戦から巻き返したのは1989年のイナリワンのみ。大阪杯は4頭中2頭が大阪杯でも勝利。テイエムオペラオー、ヒシミラクルは敗戦から巻き返したが、両馬とも既に3,000以上のG1勝ちがあった。日経賞と本番の連勝を決めたのは上でも書いたとおり、1993年のライスシャワーのみ。1995年のライスシャワー、2002年のマンハッタンカフェはどちらも日経賞6着からの巻き返し。両馬とも菊花賞馬だ。
前年の菊花賞馬の翌年の春天成績は平成以降(6-0-2-3)。メジロマックイーン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、ディープインパクトと出走できれば半数以上が優勝とやはり関連性の高さが感じられる。ただ、その一方で敗退した馬も5頭おり、およそ半分の確率で敗れると捉える事も可能。敗れた5頭は次のとおり。
マヤノトップガン(1996年5着)→前走の阪神大賞典でナリタブライアンと競馬史に燦然と輝く名勝負を展開。本番の段階では既に余力がなかったものと推察される。
セイウンスカイ(1999年3着)→菊花賞後、更に力を付けたスペシャルウィークの勢いに屈す。
ナリタトップロード(2000年3着)→同期のライバル・テイエムオペラオーとの差が開き始めた時期。時代が悪かったか。
エアシャカール(2001年8着)→近年ではレベルが低い方に入る世代の菊花賞馬。オペラオー、ドトウ、トップロードと強力な先輩諸氏が揃っていて歯が立たず。
ザッツザプレンティ(2004年16着)→着順の振幅の大きいタイプで安定感なし。阪神大賞典2着で力を見せるも本番ではイングランディーレの大逃げに何も出来ず。
さてアサクサキングスは?
前年覇者が連覇を目指して出走してきたケースは平成以降、次のような記録が残っている。
1989年イナリワン→1990年2着(スーパークリークに屈す)
1991年メジロマックイーン→1992年1着(トウカイテイオーを粉砕)
1992年メジロマックイーン→1993年2着(ライスシャワーに屈す)
1996年サクラローレル→1997年2着(マヤノトップガンの急襲に屈す)
1998年メジロブライト→1999年2着(スペシャルウィークを捕え切れず)
2000年テイエムオペラオー→2001年1着(メイショウドトウを押さえ込む)
見る影もなく惨敗という例はなく、確実に連対を確保しているのはさすが。連覇を阻むのは決まって年下のライバル(で菊花賞連対馬)。さてサムソンは?
アイポッパーは阪神大賞典2着。京都記念殿負けで時間が掛かると思われたが、得意の距離であっさり巻き返してきた。春天参戦は4年連続。過去3回は3、4、4着と崩れなし。8歳馬であり活力が残っていれば。
アサクサキングスは大阪杯3着。同期のスーパーレディを捕まえ切れなかったのは不満だが、休養明け初戦としては申し分のない競馬。昨年時折見せていた脆さが消えていれば、ここも好勝負可能。
アドマイヤジュピタは阪神大賞典を楽勝。芝で馬券対象外になったのは前々走の日経新春杯だけという堅実さがあり、初のG1挑戦で新鮮味もある。近年、頭には来ないケースが多い阪神大賞典優勝馬であるし、父フレンチデピュティも?だが、血統面はかつての“長距離の父”リアルシャダイが補って余りある。
アドマイヤフジは阪神大賞典2番人気6着。母が長距離で活躍した馬のため、長距離に使われることが多い馬だが、どうやらベストは2,000前後。2,500以上(0-0-1-4)。好走したのは先行して粘り込んだ目黒記念のみ。
アドマイヤメインは大阪杯8着。溜めても伸びる馬ではないが、控えてしまいスタートと同時に万事休すだった。一昨年の菊花賞以後、掲示板を確保したのが昨年のディセンバーSのみ。厳しい。
アドマイヤモナークは以前の脆さが消えてすっかり安定。頑健な血脈を持ち、7歳だが今が充実期だろう。春天挑戦は3年連続。過去2年の成績は案外だが、去年とは馬が違う印象。一発あるか。
サンバレンティンは最後方から黙々と差を詰めるだけの競馬になって久しいが、G2以上になると掲示板を確保することも難しい状況。最低人気候補の1頭か。
シルクネクサスは大阪ハンブルクC優勝。休みなく使われているためか、着順が安定せず、2走連続で好走することはOP入り後ない。秋天でもそれなりの着順に来ていたが、上位まで望めるかどうか。
トウカイエリートは阪神大賞典5着。デビュー以来、大負けがなく、着をまとめてくるタイプだが、別定G2レベルでは前走が一杯か。昨年のこのレースは6着。内容は悪くなかったが。
トウカイトリックは阪神大賞典4着。現役屈指の長距離砲。春天はこれが3年連続の挑戦で、過去2年は9、3着。昨年、ゴール前でサムソンを追い詰めた末脚は強烈だった。近走微妙だが、距離適性からは無視できない1頭。
トウショウナイトは日経賞2着。ベストは2,500という馬であり、マツリダゴッホには子供扱いにされたものの力は見せ付けた。春天はこれが3度目の挑戦で過去4、5着。2005年はあわやという場面があったし、昨年も4角先頭で見所たっぷりの競馬だった。武士沢騎乗で人気にはならないタイプだけに忘れないようにしたい。
ドリームパスポートは2走連続4着。調子は徐々に上がってきているのだろうが、相変わらず詰めが甘い。松岡がそろそろこの馬の脚の使い所を掴んでいるのだとすれば上位争いなのだが。
フォルテベリーニはオーストラリアT12着。大阪ハンブルクC3着で光明が見えかかったが、またトンネル入りとなるのか。連闘でもあり。
ホクトスルタンはサンシャインS圧勝で春天挑戦。菊花賞はハナを切り、よく粘っていたが、それよりもパワーアップしている模様だ。常識的には条件戦から春天参戦というのは非常に厳しいが、ノリの注文相撲に一縷の望みを託したい。今年の現地観戦は彼が参戦するということで決意した。
ポップロックは阪神大賞典3着と伸び切れず。ベストは2,500という馬であり、G1では善戦マンで終わることが多いタイプでもある。ウッチー騎乗で新味を出せるか。
メイショウサムソンは大阪杯6着。59キロを背負っていたとは言え、格下馬に大量に先着を許した。ここ2走の凡走を一過性のものと捉えるか、それともオペラハウスの下降期と捉えるかで馬券の組み立てはかなり違ってこよう。今年の馬券上のキーホース。
一昔前は人気通りの決着が多かった春の天皇賞も近年はその傾向が激変。21世紀に入り、馬連は4度の万馬券が飛び出し、2005年は3連単193万馬券が飛び出した。
平成以降の主要プレップ優勝馬の春天成績は次のとおり。
AJCC(2-0-0-6)
日経新春杯(0-2-2-3)
ダイヤモンドS(0-0-2-11)
京都記念(2-0-2-5)
阪神大賞典(7-1-5-5)
日経賞(1-2-2-13)
大阪杯(2-1-1-6)
AJCCは昔は大物の参戦が目立つレースだったが、近年は前年の有馬記念上位馬の参戦が少なくなったせいもあり、セカンドクラスの馬のレースという印象。平成以降、メジロブライトとスペシャルウィークのみが優勝。
日経新春杯は参戦してくれば比較的安定した着順を記録しているが、平成以降、優勝馬が春天を勝った例はない。
ダイヤモンドSはハンデ戦で行われることもあり、メンバーレベルは春天よりもかなり低いのが通常。優勝馬は本番で連対さえない。この組は2着に来ている馬の方が穴になる傾向。
京都記念の近年の印象はドバイ諸競走へのステップレース。平成以降、ビワハヤヒデとテイエムオペラオーが本番で優勝。
阪神大賞典優勝馬は本番で7頭が優勝しているが、そのうち6頭までは2000年以前の話。21世紀以降は2006年のディープインパクト以外、連対さえ果たせていない。近年は明らかにプレップとしての質が落ちており、今となっては本番では割引が必要なプレップか。
日経賞と本番の連勝を決めたのは1993年のライスシャワーのみ。本番ではそこそこ人気になるケースもあり、積極的に頭で狙うのはリスクも大きい。
大阪杯と本番を連勝したのは1990年スーパークリークと昨年のメイショウサムソンのみ。大幅延長のステップとなるため、大阪杯を試走→距離延長で本領発揮というタイプが良い(例:ヒシミラクル)。当然のことながら、2,000がベストという馬は厳しい。
平成以降、優勝馬の前走は阪神大賞典8頭、大阪杯4頭、日経賞3頭、京都記念、中山記念、ダイオライト記念、大阪ハンブルクC各1頭。阪神大賞典は8頭中7頭が阪神大賞典でも勝利を収めており、敗戦から巻き返したのは1989年のイナリワンのみ。大阪杯は4頭中2頭が大阪杯でも勝利。テイエムオペラオー、ヒシミラクルは敗戦から巻き返したが、両馬とも既に3,000以上のG1勝ちがあった。日経賞と本番の連勝を決めたのは上でも書いたとおり、1993年のライスシャワーのみ。1995年のライスシャワー、2002年のマンハッタンカフェはどちらも日経賞6着からの巻き返し。両馬とも菊花賞馬だ。
前年の菊花賞馬の翌年の春天成績は平成以降(6-0-2-3)。メジロマックイーン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、ディープインパクトと出走できれば半数以上が優勝とやはり関連性の高さが感じられる。ただ、その一方で敗退した馬も5頭おり、およそ半分の確率で敗れると捉える事も可能。敗れた5頭は次のとおり。
マヤノトップガン(1996年5着)→前走の阪神大賞典でナリタブライアンと競馬史に燦然と輝く名勝負を展開。本番の段階では既に余力がなかったものと推察される。
セイウンスカイ(1999年3着)→菊花賞後、更に力を付けたスペシャルウィークの勢いに屈す。
ナリタトップロード(2000年3着)→同期のライバル・テイエムオペラオーとの差が開き始めた時期。時代が悪かったか。
エアシャカール(2001年8着)→近年ではレベルが低い方に入る世代の菊花賞馬。オペラオー、ドトウ、トップロードと強力な先輩諸氏が揃っていて歯が立たず。
ザッツザプレンティ(2004年16着)→着順の振幅の大きいタイプで安定感なし。阪神大賞典2着で力を見せるも本番ではイングランディーレの大逃げに何も出来ず。
さてアサクサキングスは?
前年覇者が連覇を目指して出走してきたケースは平成以降、次のような記録が残っている。
1989年イナリワン→1990年2着(スーパークリークに屈す)
1991年メジロマックイーン→1992年1着(トウカイテイオーを粉砕)
1992年メジロマックイーン→1993年2着(ライスシャワーに屈す)
1996年サクラローレル→1997年2着(マヤノトップガンの急襲に屈す)
1998年メジロブライト→1999年2着(スペシャルウィークを捕え切れず)
2000年テイエムオペラオー→2001年1着(メイショウドトウを押さえ込む)
見る影もなく惨敗という例はなく、確実に連対を確保しているのはさすが。連覇を阻むのは決まって年下のライバル(で菊花賞連対馬)。さてサムソンは?
アイポッパーは阪神大賞典2着。京都記念殿負けで時間が掛かると思われたが、得意の距離であっさり巻き返してきた。春天参戦は4年連続。過去3回は3、4、4着と崩れなし。8歳馬であり活力が残っていれば。
アサクサキングスは大阪杯3着。同期のスーパーレディを捕まえ切れなかったのは不満だが、休養明け初戦としては申し分のない競馬。昨年時折見せていた脆さが消えていれば、ここも好勝負可能。
アドマイヤジュピタは阪神大賞典を楽勝。芝で馬券対象外になったのは前々走の日経新春杯だけという堅実さがあり、初のG1挑戦で新鮮味もある。近年、頭には来ないケースが多い阪神大賞典優勝馬であるし、父フレンチデピュティも?だが、血統面はかつての“長距離の父”リアルシャダイが補って余りある。
アドマイヤフジは阪神大賞典2番人気6着。母が長距離で活躍した馬のため、長距離に使われることが多い馬だが、どうやらベストは2,000前後。2,500以上(0-0-1-4)。好走したのは先行して粘り込んだ目黒記念のみ。
アドマイヤメインは大阪杯8着。溜めても伸びる馬ではないが、控えてしまいスタートと同時に万事休すだった。一昨年の菊花賞以後、掲示板を確保したのが昨年のディセンバーSのみ。厳しい。
アドマイヤモナークは以前の脆さが消えてすっかり安定。頑健な血脈を持ち、7歳だが今が充実期だろう。春天挑戦は3年連続。過去2年の成績は案外だが、去年とは馬が違う印象。一発あるか。
サンバレンティンは最後方から黙々と差を詰めるだけの競馬になって久しいが、G2以上になると掲示板を確保することも難しい状況。最低人気候補の1頭か。
シルクネクサスは大阪ハンブルクC優勝。休みなく使われているためか、着順が安定せず、2走連続で好走することはOP入り後ない。秋天でもそれなりの着順に来ていたが、上位まで望めるかどうか。
トウカイエリートは阪神大賞典5着。デビュー以来、大負けがなく、着をまとめてくるタイプだが、別定G2レベルでは前走が一杯か。昨年のこのレースは6着。内容は悪くなかったが。
トウカイトリックは阪神大賞典4着。現役屈指の長距離砲。春天はこれが3年連続の挑戦で、過去2年は9、3着。昨年、ゴール前でサムソンを追い詰めた末脚は強烈だった。近走微妙だが、距離適性からは無視できない1頭。
トウショウナイトは日経賞2着。ベストは2,500という馬であり、マツリダゴッホには子供扱いにされたものの力は見せ付けた。春天はこれが3度目の挑戦で過去4、5着。2005年はあわやという場面があったし、昨年も4角先頭で見所たっぷりの競馬だった。武士沢騎乗で人気にはならないタイプだけに忘れないようにしたい。
ドリームパスポートは2走連続4着。調子は徐々に上がってきているのだろうが、相変わらず詰めが甘い。松岡がそろそろこの馬の脚の使い所を掴んでいるのだとすれば上位争いなのだが。
フォルテベリーニはオーストラリアT12着。大阪ハンブルクC3着で光明が見えかかったが、またトンネル入りとなるのか。連闘でもあり。
ホクトスルタンはサンシャインS圧勝で春天挑戦。菊花賞はハナを切り、よく粘っていたが、それよりもパワーアップしている模様だ。常識的には条件戦から春天参戦というのは非常に厳しいが、ノリの注文相撲に一縷の望みを託したい。今年の現地観戦は彼が参戦するということで決意した。
ポップロックは阪神大賞典3着と伸び切れず。ベストは2,500という馬であり、G1では善戦マンで終わることが多いタイプでもある。ウッチー騎乗で新味を出せるか。
メイショウサムソンは大阪杯6着。59キロを背負っていたとは言え、格下馬に大量に先着を許した。ここ2走の凡走を一過性のものと捉えるか、それともオペラハウスの下降期と捉えるかで馬券の組み立てはかなり違ってこよう。今年の馬券上のキーホース。
2008.04.13
混戦の牡馬クラシック開幕【皐月賞】
4月20日(日)、中山競馬場で行われる第68回皐月賞。
牝馬クラシック第1弾・桜花賞は大波乱の結果となったが、牡馬も傑出した存在がいないという点では共通している。ただ、牝馬と異なるのは重賞2勝馬が1頭だけおり、一応の「核」となる馬は存在するということか。
1994年にブライアンズタイム産駒がクラシック年齢に到達して以降、この皐月賞というレースで勝ち馬の父となった種牡馬はわずかに4頭しか存在しないことはよく知られている。
1994ブライアンズタイム(ナリタブライアン)
1995サンデーサイレンス(ジェニュイン)
1996サンデーサイレンス(イシノサンデー)
1997ブライアンズタイム(サニーブライアン)
1998シェリフズスター(セイウンスカイ)
1999オペラハウス(テイエムオペラオー)
2000サンデーサイレンス(エアシャカール)
2001サンデーサイレンス(アグネスタキオン)
2002ブライアンズタイム(ノーリーズン)
2003サンデーサイレンス(ネオユニヴァース)
2004サンデーサイレンス(ダイワメジャー)
2005サンデーサイレンス(ディープインパクト)
2006オペラハウス(メイショウサムソン)
2007ブライアンズタイム(ヴィクトリー)
今年の登録馬中、ブライアンズタイム産駒はわずかに1頭。加齢とともに産駒のダート色が前よりも一層進行した感があるブライアンズタイムであるが、昨年は久しぶりの皐月賞馬を輩出した。2年連続の皐月賞制覇は過去にないが、マイネルチャールズで連覇に挑む。
主要プレップ優勝馬の皐月賞成績は次のとおり(若葉S以外は1989年以降。若葉Sはトライアルになった1991年以降)。なお、平成以降の皐月賞馬の前走は弥生賞6頭、スプリングS6頭、若葉S5頭、きさらぎ賞1頭、毎日杯1頭。トライアル3鞍がほぼ拮抗状態。
共同通信杯(1-1-3-8)
きさらぎ賞(2-2-2-7)
弥生賞(2-1-5-7)
スプリングS(4-1-1-9)
若葉S(3-2-1-8)
毎日杯(1-0-1-9)
共同通信杯勝ち馬で皐月賞を制したのは1994年のナリタブライアンのみ。このレース後、皐月賞に直行するケースもよくあるが、該当馬の皐月賞成績は(0-0-2-4)で3着はジャングルポケット、フサイチホウオー親仔だけ。間に皐月トライアルを挟んだ馬はそこそこ上位に来るのだが、勝ち切るまでには至らないステップ。
きさらぎ賞勝ち馬で皐月賞を制したのは1990年のハクタイセイと2003年のネオユニヴァース。前者はぶっつけ、後者はスプリングSを間に挟んだが、どちらも「連勝中だった」という共通点があった。通信杯に比べるとぶっつけを選択する陣営は少ないが、昨年のアサクサキングスを始めとしてハクタイセイ以外は結果が出ていない。
「平均着順3.8、平均人気2.0」。これが皐月賞における弥生賞馬の着順と人気である。すなわち「人気先行」が明らかであると言える。さすがに他のプレップの勝ち馬にはよくある2桁着順こそないものの、平成以降、着順が人気を上回ったケースは皆無である。平成以降で弥生賞→皐月賞を連勝したのはアグネスタキオン、ディープインパクトのみ。誰もが認める超名馬、いわば3冠も視野に入ってくるような馬以外はこの重圧に耐えられないということを歴史は証明している。
スプリングS勝ち馬は平成以降で4頭が本番で栄冠をつかんでいる。その4頭はミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァース、メイショウサムソン。「スプリング→皐月を連勝できる馬は春を制する2冠馬となる」ということを教えてくれている。スプリングS優勝馬を評価する際は、ダービーまで展望できる成長力や血統背景があるかどうかを検証することが重要。このレースは弥生賞と異なり、年によるレベルのばらつきが大きく、スプリング上位入線馬が本番ではどこにもいないということも度々見られる取扱いの難しいプレップではある。
若葉S勝ち馬は中山時代(1999年まで)にトウカイテイオー、ジェニュインが本番をも勝利し、直結度が高かったが、阪神に開催が移ってからはハーツクライ始め2桁着順に沈む馬が連続し、軽視されがちなプレップとなっていた。しかし、昨年、ヴィクトリーが若葉Sをステップに本番も優勝し、再び勢いを増しているプレップと言えるだろうか。
毎日杯勝ち馬が本番で勝利を収めたのは1999年のテイエムオペラオーのみ。キングカメハメハ、アドマイヤメインなど、近年は毎日杯→皐月をスキップ→ダービートライアルやマイルCへというステップを選択する馬もおり、皐月賞との関連性は薄れている。2001年以降、皐月賞に出走した毎日杯馬は3頭しかおらず、全て本番では見せ場なく敗退している。
アドマイヤコマンドは毎日杯2着。新馬戦を勝ったばかりの馬としては時計も大幅に詰めており、秘めた才能を十分に見せているが、キャリアの浅さが本番でどう出るか。相手も強化され。
オリエンタルロックは層の薄かった札幌2歳勝ち以降は全て11着と完全にトンネルに突入したようだ。父マンハッタンカフェなら先細りは考えにくいが、今の状態では手を出しにくい。
キャプテントゥーレは弥生賞4着。距離延長には無難に対応したが、上位には来るもののもう一押しがないという状況。中間どれだけパワーアップしているか。
サブジェクトは昨年の暮れ、出世レースのラジオNIKKEI杯を制したが、その後が案外な競馬。最近トレンドのフジキセキ産駒。もう少し成長力を見せて欲しい。
ショウナンアルバはスプリングS3着。道中かなり折り合いを欠いていてそれでも3着を確保したのだから、能力はかなり高いものがあるのだろう。ウォーエンブレム産駒はすんなり先行→押し切りが好走の要件のようだが、例年タフな競馬になることが多い皐月賞。どうなるか。
スズジュピターは前々走の朝日杯では1番人気に支持されたくらいだが、ここ2走がイマイチの内容。現状ではパンチ力に欠く印象で大望はどうか。
スマートファルコンはアーリントンC10着大敗。芝でもOPを勝ったが、現状ではダート向きの可能性もある。
スマイルジャックは勝ち切れない競馬を続けていたが、前走は鞍上の好判断でいつもより前に位置し、まんまと成功。本番で同じ競馬が出来るかどうか保証はないが、今年はやる気を見せている鞍上が2週連続でクラシック制覇なんてことも。
タケミカヅチは弥生賞3着。いつもより早めの位置取りで競馬を進めたが、着順にはさほど影響を与えなかった。安定感はあるが、勝ち切れるパンチ力があるかどうか。
ダンツウイニングは若葉S2着。過去に挑戦したNIKKEI杯、京成杯ともにそこそこの競馬で上位陣とはさほど差のない所に来ている。休みなく使われているのが気になるが。
ドリームシグナルはスプリングS6着。手応え良く4角を回ったものの伸び切れなかったのは距離か。中山2,000は距離適性をごまかせる小回りと思われがちだが、意外にスタミナも問われるだけに。
ノットアローンは絶妙のペース配分で若葉S勝ち。通信杯で大敗しているのが気になるが、ここに来て馬の成長を感じるレース内容ではあった。2着だったダンツウイニング同様、休みなく使われているのがどうか。
フサイチアソートは弥生賞4番人気12着。叩いての上積みに期待したいところだが、東スポ杯勝ち馬は後で振り返ってみるとマイラーであることが多いことが明らかになっているレース。同馬も短距離色の濃い父トワイニングだが。
フローテーションはスプリングSで中団から鋭く追い込み2着。デビューから2連勝した素質馬がようやく調子を取り戻したようだ。反動が出なければもう一丁と言いたいが、1,800以外で好走できていないのが気になるところ。
ブラックシェルは弥生賞2着。きさらぎ賞で大外をぶん回して届かずに人気を裏切ったが、中山コースはレースがしやすいようで安定して力を発揮している。底力に欠くクロフネ産駒だが、本番でどうか。
ベンチャーナインはスプリングS11着。どのレースも大きく負けていないが、あと一押しが必要。京成杯好走馬であり、一応の注意は必要。
マイネルチャールズは弥生賞勝ち。世代で唯一の重賞2勝馬となり、どうやら今年の皐月賞はこの馬を中心にレースが動くようだ。前目に付けられる先行力、後ろから来た馬には交わさせない勝負根性と中山2,000には確かにピッタリの馬。松岡が普段の競馬が出来れば結果はついてくるか。
レインボーペガサスはスプリングS7着。中団から伸び切れなかったが、きさらぎ賞好走の反動もあったのだろう。ダート馬と思っている人も多いと思うので人気が急落するようなら。
レッツゴーキリシマはスプリングS9着。外枠から流れに乗れず終いで不完全燃焼。内枠でも引いてすんなり先行できるようなら。
牝馬クラシック第1弾・桜花賞は大波乱の結果となったが、牡馬も傑出した存在がいないという点では共通している。ただ、牝馬と異なるのは重賞2勝馬が1頭だけおり、一応の「核」となる馬は存在するということか。
1994年にブライアンズタイム産駒がクラシック年齢に到達して以降、この皐月賞というレースで勝ち馬の父となった種牡馬はわずかに4頭しか存在しないことはよく知られている。
1994ブライアンズタイム(ナリタブライアン)
1995サンデーサイレンス(ジェニュイン)
1996サンデーサイレンス(イシノサンデー)
1997ブライアンズタイム(サニーブライアン)
1998シェリフズスター(セイウンスカイ)
1999オペラハウス(テイエムオペラオー)
2000サンデーサイレンス(エアシャカール)
2001サンデーサイレンス(アグネスタキオン)
2002ブライアンズタイム(ノーリーズン)
2003サンデーサイレンス(ネオユニヴァース)
2004サンデーサイレンス(ダイワメジャー)
2005サンデーサイレンス(ディープインパクト)
2006オペラハウス(メイショウサムソン)
2007ブライアンズタイム(ヴィクトリー)
今年の登録馬中、ブライアンズタイム産駒はわずかに1頭。加齢とともに産駒のダート色が前よりも一層進行した感があるブライアンズタイムであるが、昨年は久しぶりの皐月賞馬を輩出した。2年連続の皐月賞制覇は過去にないが、マイネルチャールズで連覇に挑む。
主要プレップ優勝馬の皐月賞成績は次のとおり(若葉S以外は1989年以降。若葉Sはトライアルになった1991年以降)。なお、平成以降の皐月賞馬の前走は弥生賞6頭、スプリングS6頭、若葉S5頭、きさらぎ賞1頭、毎日杯1頭。トライアル3鞍がほぼ拮抗状態。
共同通信杯(1-1-3-8)
きさらぎ賞(2-2-2-7)
弥生賞(2-1-5-7)
スプリングS(4-1-1-9)
若葉S(3-2-1-8)
毎日杯(1-0-1-9)
共同通信杯勝ち馬で皐月賞を制したのは1994年のナリタブライアンのみ。このレース後、皐月賞に直行するケースもよくあるが、該当馬の皐月賞成績は(0-0-2-4)で3着はジャングルポケット、フサイチホウオー親仔だけ。間に皐月トライアルを挟んだ馬はそこそこ上位に来るのだが、勝ち切るまでには至らないステップ。
きさらぎ賞勝ち馬で皐月賞を制したのは1990年のハクタイセイと2003年のネオユニヴァース。前者はぶっつけ、後者はスプリングSを間に挟んだが、どちらも「連勝中だった」という共通点があった。通信杯に比べるとぶっつけを選択する陣営は少ないが、昨年のアサクサキングスを始めとしてハクタイセイ以外は結果が出ていない。
「平均着順3.8、平均人気2.0」。これが皐月賞における弥生賞馬の着順と人気である。すなわち「人気先行」が明らかであると言える。さすがに他のプレップの勝ち馬にはよくある2桁着順こそないものの、平成以降、着順が人気を上回ったケースは皆無である。平成以降で弥生賞→皐月賞を連勝したのはアグネスタキオン、ディープインパクトのみ。誰もが認める超名馬、いわば3冠も視野に入ってくるような馬以外はこの重圧に耐えられないということを歴史は証明している。
スプリングS勝ち馬は平成以降で4頭が本番で栄冠をつかんでいる。その4頭はミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァース、メイショウサムソン。「スプリング→皐月を連勝できる馬は春を制する2冠馬となる」ということを教えてくれている。スプリングS優勝馬を評価する際は、ダービーまで展望できる成長力や血統背景があるかどうかを検証することが重要。このレースは弥生賞と異なり、年によるレベルのばらつきが大きく、スプリング上位入線馬が本番ではどこにもいないということも度々見られる取扱いの難しいプレップではある。
若葉S勝ち馬は中山時代(1999年まで)にトウカイテイオー、ジェニュインが本番をも勝利し、直結度が高かったが、阪神に開催が移ってからはハーツクライ始め2桁着順に沈む馬が連続し、軽視されがちなプレップとなっていた。しかし、昨年、ヴィクトリーが若葉Sをステップに本番も優勝し、再び勢いを増しているプレップと言えるだろうか。
毎日杯勝ち馬が本番で勝利を収めたのは1999年のテイエムオペラオーのみ。キングカメハメハ、アドマイヤメインなど、近年は毎日杯→皐月をスキップ→ダービートライアルやマイルCへというステップを選択する馬もおり、皐月賞との関連性は薄れている。2001年以降、皐月賞に出走した毎日杯馬は3頭しかおらず、全て本番では見せ場なく敗退している。
アドマイヤコマンドは毎日杯2着。新馬戦を勝ったばかりの馬としては時計も大幅に詰めており、秘めた才能を十分に見せているが、キャリアの浅さが本番でどう出るか。相手も強化され。
オリエンタルロックは層の薄かった札幌2歳勝ち以降は全て11着と完全にトンネルに突入したようだ。父マンハッタンカフェなら先細りは考えにくいが、今の状態では手を出しにくい。
キャプテントゥーレは弥生賞4着。距離延長には無難に対応したが、上位には来るもののもう一押しがないという状況。中間どれだけパワーアップしているか。
サブジェクトは昨年の暮れ、出世レースのラジオNIKKEI杯を制したが、その後が案外な競馬。最近トレンドのフジキセキ産駒。もう少し成長力を見せて欲しい。
ショウナンアルバはスプリングS3着。道中かなり折り合いを欠いていてそれでも3着を確保したのだから、能力はかなり高いものがあるのだろう。ウォーエンブレム産駒はすんなり先行→押し切りが好走の要件のようだが、例年タフな競馬になることが多い皐月賞。どうなるか。
スズジュピターは前々走の朝日杯では1番人気に支持されたくらいだが、ここ2走がイマイチの内容。現状ではパンチ力に欠く印象で大望はどうか。
スマートファルコンはアーリントンC10着大敗。芝でもOPを勝ったが、現状ではダート向きの可能性もある。
スマイルジャックは勝ち切れない競馬を続けていたが、前走は鞍上の好判断でいつもより前に位置し、まんまと成功。本番で同じ競馬が出来るかどうか保証はないが、今年はやる気を見せている鞍上が2週連続でクラシック制覇なんてことも。
タケミカヅチは弥生賞3着。いつもより早めの位置取りで競馬を進めたが、着順にはさほど影響を与えなかった。安定感はあるが、勝ち切れるパンチ力があるかどうか。
ダンツウイニングは若葉S2着。過去に挑戦したNIKKEI杯、京成杯ともにそこそこの競馬で上位陣とはさほど差のない所に来ている。休みなく使われているのが気になるが。
ドリームシグナルはスプリングS6着。手応え良く4角を回ったものの伸び切れなかったのは距離か。中山2,000は距離適性をごまかせる小回りと思われがちだが、意外にスタミナも問われるだけに。
ノットアローンは絶妙のペース配分で若葉S勝ち。通信杯で大敗しているのが気になるが、ここに来て馬の成長を感じるレース内容ではあった。2着だったダンツウイニング同様、休みなく使われているのがどうか。
フサイチアソートは弥生賞4番人気12着。叩いての上積みに期待したいところだが、東スポ杯勝ち馬は後で振り返ってみるとマイラーであることが多いことが明らかになっているレース。同馬も短距離色の濃い父トワイニングだが。
フローテーションはスプリングSで中団から鋭く追い込み2着。デビューから2連勝した素質馬がようやく調子を取り戻したようだ。反動が出なければもう一丁と言いたいが、1,800以外で好走できていないのが気になるところ。
ブラックシェルは弥生賞2着。きさらぎ賞で大外をぶん回して届かずに人気を裏切ったが、中山コースはレースがしやすいようで安定して力を発揮している。底力に欠くクロフネ産駒だが、本番でどうか。
ベンチャーナインはスプリングS11着。どのレースも大きく負けていないが、あと一押しが必要。京成杯好走馬であり、一応の注意は必要。
マイネルチャールズは弥生賞勝ち。世代で唯一の重賞2勝馬となり、どうやら今年の皐月賞はこの馬を中心にレースが動くようだ。前目に付けられる先行力、後ろから来た馬には交わさせない勝負根性と中山2,000には確かにピッタリの馬。松岡が普段の競馬が出来れば結果はついてくるか。
レインボーペガサスはスプリングS7着。中団から伸び切れなかったが、きさらぎ賞好走の反動もあったのだろう。ダート馬と思っている人も多いと思うので人気が急落するようなら。
レッツゴーキリシマはスプリングS9着。外枠から流れに乗れず終いで不完全燃焼。内枠でも引いてすんなり先行できるようなら。
2008.04.07
百花繚乱 1冠目の行方は?【桜花賞】
4月13日(日)、阪神競馬場で行われる第68回桜花賞。
ダイワスカーレット、ウオッカの2巨頭体制だった昨年とは打って変わって、今年のJRA牝馬クラシック戦線は混戦模様。安定した成績を残しているトールポピーがこの桜花賞では1番人気になりそうだが、安定しているというだけで頭になることが出来るかどうかは時の運。
主要プレップの優勝馬の桜花賞成績は次のようになっている。
チューリップ賞(1994年以降):(1-2-0-10)
フィリーズレビュー(1994年以降):(2-1-0-10)
アネモネS(2000年以降):(0-0-1-7)
フラワーC(1994年以降):(2-1-0-3)
クイーンC(1994年以降):(0-1-2-9)
OP特別時代にはマックスビューティ、アグネスフローラ、シスタートウショウ、ベガらを輩出したチューリップ賞優勝馬は本番でははっきりと不振。重賞格上げ以降勝ったのはテイエムオーシャンのみ。誰もが認めるスーパー牝馬でなければTR→本番連勝は無理だ。
フィリーズレビューは報知杯4歳牝馬特別時代を含めて対象期間でTR→本番の連勝を決めたのはキョウエイマーチ、ラインクラフトの2頭のみ。このレースは年によってレベルのばらつきが大きく、本番ではこのレースの上位入線馬がどこにもいないケースも多々ある。
アネモネS勝ち馬は開催が中山に移って以降、馬券の対象になったのは2001年のダイワルージュのみ。中山に変わってから、この組で馬券の対象になったのは2002年1着のアローキャリーが加わるだけで不振極まりない。馬券対象になった2頭の共通点は前年のJFで2着だったことで、既に阪神コースへの高い適性を示していたことにある。
フラワーC出走組は以前は即切りの対象だったが、勝ち馬から2頭の桜花賞馬が誕生。最近では本番に相性の良いステップ。
クイーンC優勝馬は以前から知られているように「頭はない」傾向。間隔が微妙に空くため調整が難しいというのも影響しているのだろう。クイーン勝ち→桜花賞敗退→オークス激走という一つの確立されたパターンは存在する。
チューリップ賞が重賞に格上げされた1994年以降の優勝馬の前走はチューリップ賞7頭、アネモネS3頭、フィリーズレビュー2頭、フラワーC2頭。チューリップ賞と本番を連勝したのがこの期間ではテイエムオーシャンしかいないのだから、6頭がチューリップ賞敗戦から本番で栄冠をつかんでいることになる。巻き返した6頭は全てチューリップ賞で3番人気以内に支持されていた共通点がある。チューリップ賞敗退組の取捨のポイントはこれか。なお、平成以降の桜花賞馬はこの4つのレースのいずれかから誕生しており、例外は平成元年のシャダイカグラがペガサスS(現:アーリントンC)をステップにして桜花賞を勝った例があるのみ。
エアパスカルはチューリップ賞1着。途中でハナを奪う積極的なレースでトールポピーとオディールの追撃を振り切った。特に人気薄で勝った場合は本番ではどこにもいないチューリップ賞勝ち馬。果たして今年は。
トールポピーはチューリップ賞2着。試走に徹したと思えば上々の船出。チューリップ賞でペースが遅かったとは言え、前付け出来たのは収穫。頭ではないかも知れないが上位争いは確実か。
オディールは休養明けのチューリップ賞3着。出遅れて後方から差を詰め、最後は接戦に持ち込んだのは世代上位の実力を発揮したものと思われる。底力に欠くクロフネ産駒で本番では反動が出る可能性が高いが。
マイネレーツェルはフィリーズレビュー11番人気1着。後方から鮮やかな末脚を披露して低評価を覆した。どのレースでも堅実に差を詰めてくるのは父ステイゴールドの血がなせる技か。反動がなければ。
ベストオブミーはそれまでに実績のなかった芝のフィリーズレビューで一旦先頭の2着。クラシックの時期にグンと成長するブライアンズタイム産駒らしくここに来て急成長している模様だ。こちらもマイネレーツェル同様、反動がなければ。
レジネッタはフィリーズレビュー3着。そこそこ来てもここ3走は勝ち切れていないが、レース内容はそれほど悪くない。本番では2桁人気だろうから気楽に行ければ。
ソーマジックはここ3走の内容が良く、前走のアネモネSで3連勝達成。叩かれて徐々に着順を上げて来る典型的なシンボリクリスエス産駒の特徴を示しており、相手強化もそれなりにこなしてしまう可能性はある。
シャランジュはクイーンC大敗で評価が揺れていたが、アネモネ2着で本番への出走権をゲット。本番では2桁人気だろうから気楽に差してくるだけ。
ブラックエンブレムはフラワーCで重賞初制覇。葉牡丹賞では皐月賞で人気確実のマイネルチャールズに僅差で続く3着と牡馬トップクラスと好勝負した経験もある。前走は最後に詰め寄られたのが不満だが、近年相性の良いステップであり警戒必要。
エフティマイアは成長力に欠いている模様で早くも過去の馬になりつつある。ここ2走の内容はそれほど悪くないが、良いわけでもない。
リトルアマポーラは3戦目の京成杯でマイネルチャールズと僅差の競馬。前走のクイーンCは横綱相撲で重賞初制覇。本番と微妙に間隔が空くため、あまり直結しないステップだが、今年の混戦ムードなら上位評価できるか。
ルルパンブルーはファルコンS3着。ベストは1,200であることは間違いなく、距離が延びるのは厳しそうだ。
ハートオブクィーンは中央入り後全て2桁着順で完全に過去の馬。もうしばらく2桁着順が続くだろう。
エイムアットビップはフィリーズレビュー1番人気10着。上位が後方から脚を伸ばした馬ばかりで占められたレースだったが、その中に加わることなく敗退した。巻き返し警戒と言いたいところだが、フィリーズレビュー大敗からの巻き返しは?
マダムルコントはこれが中央入り初戦。1番人気に支持された浦和桜花賞は8着に大敗。南関クラシック路線でならこの後のプリンセス賞で狙ってみたくなる負け方だったが、JRAの芝のG1では追走一杯が必至。厳しいだろう。
エーソングフォーはフィリーズレビュー14着大敗。一連のトライアルでこうも簡単に崩れてしまうようではクラシックを勝つのは無理。出世レースの紅梅S勝ち馬だが。
デヴェロッペはアネモネS10着大敗。外枠からハナを切れずにあっさりと土俵を割った。前々走、リトルアマポーラから0.3秒差もこの辺が一杯の感。
ポルトフィーノはアーリントンC1番人気8着。控える競馬を試みたがまるで伸び切れずだった。現状ではハナを切った方が良さそうだが、巻き返しなるかどうか。クロフネ産駒だけに底力の有無は気になるところ。
ダイワスカーレット、ウオッカの2巨頭体制だった昨年とは打って変わって、今年のJRA牝馬クラシック戦線は混戦模様。安定した成績を残しているトールポピーがこの桜花賞では1番人気になりそうだが、安定しているというだけで頭になることが出来るかどうかは時の運。
主要プレップの優勝馬の桜花賞成績は次のようになっている。
チューリップ賞(1994年以降):(1-2-0-10)
フィリーズレビュー(1994年以降):(2-1-0-10)
アネモネS(2000年以降):(0-0-1-7)
フラワーC(1994年以降):(2-1-0-3)
クイーンC(1994年以降):(0-1-2-9)
OP特別時代にはマックスビューティ、アグネスフローラ、シスタートウショウ、ベガらを輩出したチューリップ賞優勝馬は本番でははっきりと不振。重賞格上げ以降勝ったのはテイエムオーシャンのみ。誰もが認めるスーパー牝馬でなければTR→本番連勝は無理だ。
フィリーズレビューは報知杯4歳牝馬特別時代を含めて対象期間でTR→本番の連勝を決めたのはキョウエイマーチ、ラインクラフトの2頭のみ。このレースは年によってレベルのばらつきが大きく、本番ではこのレースの上位入線馬がどこにもいないケースも多々ある。
アネモネS勝ち馬は開催が中山に移って以降、馬券の対象になったのは2001年のダイワルージュのみ。中山に変わってから、この組で馬券の対象になったのは2002年1着のアローキャリーが加わるだけで不振極まりない。馬券対象になった2頭の共通点は前年のJFで2着だったことで、既に阪神コースへの高い適性を示していたことにある。
フラワーC出走組は以前は即切りの対象だったが、勝ち馬から2頭の桜花賞馬が誕生。最近では本番に相性の良いステップ。
クイーンC優勝馬は以前から知られているように「頭はない」傾向。間隔が微妙に空くため調整が難しいというのも影響しているのだろう。クイーン勝ち→桜花賞敗退→オークス激走という一つの確立されたパターンは存在する。
チューリップ賞が重賞に格上げされた1994年以降の優勝馬の前走はチューリップ賞7頭、アネモネS3頭、フィリーズレビュー2頭、フラワーC2頭。チューリップ賞と本番を連勝したのがこの期間ではテイエムオーシャンしかいないのだから、6頭がチューリップ賞敗戦から本番で栄冠をつかんでいることになる。巻き返した6頭は全てチューリップ賞で3番人気以内に支持されていた共通点がある。チューリップ賞敗退組の取捨のポイントはこれか。なお、平成以降の桜花賞馬はこの4つのレースのいずれかから誕生しており、例外は平成元年のシャダイカグラがペガサスS(現:アーリントンC)をステップにして桜花賞を勝った例があるのみ。
エアパスカルはチューリップ賞1着。途中でハナを奪う積極的なレースでトールポピーとオディールの追撃を振り切った。特に人気薄で勝った場合は本番ではどこにもいないチューリップ賞勝ち馬。果たして今年は。
トールポピーはチューリップ賞2着。試走に徹したと思えば上々の船出。チューリップ賞でペースが遅かったとは言え、前付け出来たのは収穫。頭ではないかも知れないが上位争いは確実か。
オディールは休養明けのチューリップ賞3着。出遅れて後方から差を詰め、最後は接戦に持ち込んだのは世代上位の実力を発揮したものと思われる。底力に欠くクロフネ産駒で本番では反動が出る可能性が高いが。
マイネレーツェルはフィリーズレビュー11番人気1着。後方から鮮やかな末脚を披露して低評価を覆した。どのレースでも堅実に差を詰めてくるのは父ステイゴールドの血がなせる技か。反動がなければ。
ベストオブミーはそれまでに実績のなかった芝のフィリーズレビューで一旦先頭の2着。クラシックの時期にグンと成長するブライアンズタイム産駒らしくここに来て急成長している模様だ。こちらもマイネレーツェル同様、反動がなければ。
レジネッタはフィリーズレビュー3着。そこそこ来てもここ3走は勝ち切れていないが、レース内容はそれほど悪くない。本番では2桁人気だろうから気楽に行ければ。
ソーマジックはここ3走の内容が良く、前走のアネモネSで3連勝達成。叩かれて徐々に着順を上げて来る典型的なシンボリクリスエス産駒の特徴を示しており、相手強化もそれなりにこなしてしまう可能性はある。
シャランジュはクイーンC大敗で評価が揺れていたが、アネモネ2着で本番への出走権をゲット。本番では2桁人気だろうから気楽に差してくるだけ。
ブラックエンブレムはフラワーCで重賞初制覇。葉牡丹賞では皐月賞で人気確実のマイネルチャールズに僅差で続く3着と牡馬トップクラスと好勝負した経験もある。前走は最後に詰め寄られたのが不満だが、近年相性の良いステップであり警戒必要。
エフティマイアは成長力に欠いている模様で早くも過去の馬になりつつある。ここ2走の内容はそれほど悪くないが、良いわけでもない。
リトルアマポーラは3戦目の京成杯でマイネルチャールズと僅差の競馬。前走のクイーンCは横綱相撲で重賞初制覇。本番と微妙に間隔が空くため、あまり直結しないステップだが、今年の混戦ムードなら上位評価できるか。
ルルパンブルーはファルコンS3着。ベストは1,200であることは間違いなく、距離が延びるのは厳しそうだ。
ハートオブクィーンは中央入り後全て2桁着順で完全に過去の馬。もうしばらく2桁着順が続くだろう。
エイムアットビップはフィリーズレビュー1番人気10着。上位が後方から脚を伸ばした馬ばかりで占められたレースだったが、その中に加わることなく敗退した。巻き返し警戒と言いたいところだが、フィリーズレビュー大敗からの巻き返しは?
マダムルコントはこれが中央入り初戦。1番人気に支持された浦和桜花賞は8着に大敗。南関クラシック路線でならこの後のプリンセス賞で狙ってみたくなる負け方だったが、JRAの芝のG1では追走一杯が必至。厳しいだろう。
エーソングフォーはフィリーズレビュー14着大敗。一連のトライアルでこうも簡単に崩れてしまうようではクラシックを勝つのは無理。出世レースの紅梅S勝ち馬だが。
デヴェロッペはアネモネS10着大敗。外枠からハナを切れずにあっさりと土俵を割った。前々走、リトルアマポーラから0.3秒差もこの辺が一杯の感。
ポルトフィーノはアーリントンC1番人気8着。控える競馬を試みたがまるで伸び切れずだった。現状ではハナを切った方が良さそうだが、巻き返しなるかどうか。クロフネ産駒だけに底力の有無は気になるところ。
2008.03.29
史上初の連覇に挑む不死鳥【高松宮記念】
3月30日(日)、中京競馬場で行われる第38回高松宮記念(G1)。
前年秋のスプリンターズS馬(アストンマーチャン)不在で混戦ムードが漂うが、前年覇者のスズカフェニックスは今年も出走。前走、プレップ阪急杯を2着とまとめ好調キープ。2,000で行われていた時代にはハイセイコー、トウショウボーイ、オグリキャップら珠玉の名馬の名前が勝ち馬として記録されているが、不思議と連覇の記録はない。
スズカフェニックスは昨年のこのレース覇者。近走も休養明けだった昨秋のスプリンターズS以外は手堅くまとめており、自慢の末脚に陰りはない。主戦がドバイ遠征のため、福島騎乗が鍵。最内枠をうまく捌ければ。
プレミアムボックスはここ2走の内容が良く、前走で初重賞制覇。サンアディユ(合掌)のアクシデントもあったものの、それなりの評価は必要。めっきり力をつけた吉田隼人の初G1制覇なるか。
ブラックバースピンはオーシャンS11着も着差はわずか。純然たるスピード勝負になると時計面の限界がありそうだが、同コースのCBC賞での鮮やかな内捲りは記憶に新しい。馬場が渋って。
ファイングレインはスプリント戦に転じたここ2戦の内容が秀逸。エンジンのかかりが遅く、小回り中京がどう出るかだが、勢いはある。
マルカフェニックスは初重賞挑戦だった前走の阪急杯でお行儀悪く降着となってしまったが、内容はまずまず。自身のキャリアの全ての勝利を1,200であげている生粋のスプリンターで1,200への短縮はプラス。
キョウワロアリングは前走12着も着差はわずか。中京1,200は3戦して連対を外したことがなく、コース適性は抜群。
スーパーホーネットは昨秋好調で遂にG1で連対するまでの存在となった。ここは休養明けで厳しいが、最近のこのレースのトレンドは「1,200が初めてだった馬の好走」ではある。
リミットレスビッドはフェブラリーS5着。地方が主戦場のため、中央出走時は激しく人気がないが、もともとが堅実な馬で能力面はそれほど減退を感じない。久しぶりの芝のレースでどうかだが、内田博幸騎乗は魅力。
フサイチリシャールのベストは1,400。その1,400で力を出し切れなかった前走からもまだ本調子にはなさそう。京王杯あたりの穴で。
キンシャサノキセキはなかなか突き抜ける脚がない人気先行型。前走で差す競馬を試みた上積みがあれば。
ペールギュントは昨年のこのレースを13番人気で2着。当時は中距離ばかり使われていたため、まるで人気がなかったが初の1,200戦で馬がリフレッシュされたような感じだった。近走不調で取扱い微妙だが、コース相性は良く、巻き返せるかどうか。
プリサイスマシーンは中山記念8着。久しぶりの中距離戦だったが、内容はまずまず。昨年は2番人気に支持されるも、勝負所で武豊の巧妙な“割り込み”にブレーキがかかってしまい3着。年齢面での衰えはさほどなく、展開次第ではいつでも上位に食い込んでもおかしくない存在。
マイネルシーガルは昨年の阪神C以来の休養明け。休み明けは走る血統なので問題はなさそう。初の1,200でスピード能力がうまく生かせれば。
ナカヤマパラダイスはオーシャンS3着。叩かれて徐々に調子を上げてきたようだが、G1で勝ち負けできるスケール感に乏しい。中京1,200での好走歴があり、コース適性は高いが。
トーセンザオーは中京1,200でOP勝ち含む3勝を挙げているコース巧者。近走は芝・ダート問わずに堅実で好調さを生かせれば。
ローレルゲレイロは一時の不振を払拭するここ2走の内容。もともとが堅実な馬で好調期に入ると容易に崩れない印象がある。逃げ馬不振のG1だが、親仔2代制覇なるか。
エムオーウイナーは前走ハナを切って久しぶりにしぶとさを発揮した。スムーズに先行できれば再度。
タマモホットプレイのベストは京都芝1,200。近走は後方から差を詰めてくるだけの競馬で内容に乏しい。単勝人気よりは上の着順だろうが、馬券圏内には届かないだろう。
前年秋のスプリンターズS馬(アストンマーチャン)不在で混戦ムードが漂うが、前年覇者のスズカフェニックスは今年も出走。前走、プレップ阪急杯を2着とまとめ好調キープ。2,000で行われていた時代にはハイセイコー、トウショウボーイ、オグリキャップら珠玉の名馬の名前が勝ち馬として記録されているが、不思議と連覇の記録はない。
スズカフェニックスは昨年のこのレース覇者。近走も休養明けだった昨秋のスプリンターズS以外は手堅くまとめており、自慢の末脚に陰りはない。主戦がドバイ遠征のため、福島騎乗が鍵。最内枠をうまく捌ければ。
プレミアムボックスはここ2走の内容が良く、前走で初重賞制覇。サンアディユ(合掌)のアクシデントもあったものの、それなりの評価は必要。めっきり力をつけた吉田隼人の初G1制覇なるか。
ブラックバースピンはオーシャンS11着も着差はわずか。純然たるスピード勝負になると時計面の限界がありそうだが、同コースのCBC賞での鮮やかな内捲りは記憶に新しい。馬場が渋って。
ファイングレインはスプリント戦に転じたここ2戦の内容が秀逸。エンジンのかかりが遅く、小回り中京がどう出るかだが、勢いはある。
マルカフェニックスは初重賞挑戦だった前走の阪急杯でお行儀悪く降着となってしまったが、内容はまずまず。自身のキャリアの全ての勝利を1,200であげている生粋のスプリンターで1,200への短縮はプラス。
キョウワロアリングは前走12着も着差はわずか。中京1,200は3戦して連対を外したことがなく、コース適性は抜群。
スーパーホーネットは昨秋好調で遂にG1で連対するまでの存在となった。ここは休養明けで厳しいが、最近のこのレースのトレンドは「1,200が初めてだった馬の好走」ではある。
リミットレスビッドはフェブラリーS5着。地方が主戦場のため、中央出走時は激しく人気がないが、もともとが堅実な馬で能力面はそれほど減退を感じない。久しぶりの芝のレースでどうかだが、内田博幸騎乗は魅力。
フサイチリシャールのベストは1,400。その1,400で力を出し切れなかった前走からもまだ本調子にはなさそう。京王杯あたりの穴で。
キンシャサノキセキはなかなか突き抜ける脚がない人気先行型。前走で差す競馬を試みた上積みがあれば。
ペールギュントは昨年のこのレースを13番人気で2着。当時は中距離ばかり使われていたため、まるで人気がなかったが初の1,200戦で馬がリフレッシュされたような感じだった。近走不調で取扱い微妙だが、コース相性は良く、巻き返せるかどうか。
プリサイスマシーンは中山記念8着。久しぶりの中距離戦だったが、内容はまずまず。昨年は2番人気に支持されるも、勝負所で武豊の巧妙な“割り込み”にブレーキがかかってしまい3着。年齢面での衰えはさほどなく、展開次第ではいつでも上位に食い込んでもおかしくない存在。
マイネルシーガルは昨年の阪神C以来の休養明け。休み明けは走る血統なので問題はなさそう。初の1,200でスピード能力がうまく生かせれば。
ナカヤマパラダイスはオーシャンS3着。叩かれて徐々に調子を上げてきたようだが、G1で勝ち負けできるスケール感に乏しい。中京1,200での好走歴があり、コース適性は高いが。
トーセンザオーは中京1,200でOP勝ち含む3勝を挙げているコース巧者。近走は芝・ダート問わずに堅実で好調さを生かせれば。
ローレルゲレイロは一時の不振を払拭するここ2走の内容。もともとが堅実な馬で好調期に入ると容易に崩れない印象がある。逃げ馬不振のG1だが、親仔2代制覇なるか。
エムオーウイナーは前走ハナを切って久しぶりにしぶとさを発揮した。スムーズに先行できれば再度。
タマモホットプレイのベストは京都芝1,200。近走は後方から差を詰めてくるだけの競馬で内容に乏しい。単勝人気よりは上の着順だろうが、馬券圏内には届かないだろう。
2008.02.21
絶対政権維持か 新星誕生か【フェブラリーS】
2月24日(日)、東京競馬場で行われる第25回フェブラリーS。
当初参戦が予定されていたダイワスカーレットの回避は残念だが、この路線はタレントが他の路線よりも充実しており、G1・Jpn1ホース6頭の参戦で現時点でのベストメンバーが揃った感はある。
レースの焦点はヴァーミリアンの国内G1級5連勝なるかであろう。昨年、東京大賞典を勝った時点では川崎記念とフェブラリーSのうちどちらかと言えば、川崎記念への参戦の方向で話が進んでいたようであるが(厩舎サイドとオーナーサイドの意見が食い違っていたとか)、結果、川崎記念を取り消したことで調整に狂いが出たことは確かであろう。昨年、彼が出走した国内G1級レースではどうやったらこの馬に勝てるんだとばかりの圧倒的なパフォーマンスを見せ続けたが、今回ばかりは足元をすくわれる可能性も小さくない。
アンパサンド(川崎)は川崎記念4着。初ダートだったシャドウゲイトに先着されたところからまだ本調子にない模様。中間どれだけ調子が上向きになっているか。状態が戻ればフリオーソと遜色のない実力馬だが。
ヴァーミリアンは川崎記念を出走取消。昨年見せ続けた圧倒的なパフォーマンスからここでも本命であることは確かだが、順調さを欠いただけに今回は他馬が付け入る隙も少なからずあろう。久々になる忙しい競馬をどうこなすか。
ヴィクトリーはここが初ダート。菊花賞、JCとも秒単位の圧敗であり、成長力に欠いている印象もある。まして初ダートではいかにダート巧者の多いブライアンズタイム産駒とは言えども苦戦は免れないだろう。
クワイエットデイは明けて8歳となったが元気一杯。平安Sでは早めに抜け出す正攻法でメイショウトウコンを破った。東京実績もなく(出走は1度だけだが)、常識的には厳しそうだが、高齢馬が年頭から頑張っているという“トレンド”もある。
デアリングハートはTCK女王盃2着。準OPで苦戦していたラピッドオレンジに斤量差こそあれ完封されてしまったのは、やはり本質芝向きということなのだろう。エンプレス杯と両睨みだったが、ここに出走。サーフィスが芝だったら東京マイルにおいては穴以上の評価が出来る馬なのだが。
ドラゴンファイヤーはJCD、平安Sと完敗続きで今回は人気を落としそう。JCDで他のG1級実績馬を向こうに回し、2番人気に支持されたのは彼の高い能力をファンが評価してのもの。東京ダートはベストのはずだが、全兄ナイキアースワークも連勝からスランプという道を辿ったのは気掛かり(今週の大井・金盃で復活気配を見せたが)。きっかけが欲しい。
ノボトゥルーは根岸S7着と“好走”。彼が交流Gに出走することで毎度毎度批判的な意見が飛び交うが、年齢を考えればよくやっている方だろう。ここも後ろから何頭交わせるか。
ビッググラス(大井)は根岸S14着。3角でトウショウギア(合掌)の故障に巻き込まれる形で大きな不利を受けたため度外視可能。ただ、昨年3着時の勢いはない。大井移籍で劣化した感も。
フィールドルージュはヴァーミリアン、サンライズバッカスの取消があったものの、川崎記念で嬉しいJpn1初制覇。以前に比べて自在性も増し、グンと安定感が増した。ヴァーミリアンにJCDで付けられた0.2秒差を今回どこまで縮めることが出来るか。
フジノウェーブ(大井)はアフター5スター賞以来の競馬。昨年のJBCスプリントを制したJpn1ホースだが、地方所属馬ということで当日はまるで人気がなかろう。御神本の強気な騎乗が見てみたい。馬も騎手も“何か”を持っているコンビである。
ブルーコンコルドは登録のあった川崎記念と佐賀記念を回避してここ一本の調整。東京大賞典では5着もメイショウトウコンとはほとんど差がなく、今回のレースではオッズ的にこちらが美味しいのは確実。ただ、以前の勢いはなくなっているが。
メイショウトウコンは平安S2着。実績からは勝たなければいけない一戦だったが、好調はキープしている模様。やや苦手な東京コースへの対応がポイント。上がりの速い馬だけに人気になりやすい。
メイショウバトラーは根岸S6着。さすがにかつての連勝時の勢いはなく、緩やかに衰えを見せている感じもする。東京ダートでは過去完敗続き。
リミットレスビッドは根岸S13着。堅実さが売りの馬だけに予想外の大敗で状態が落ちている懸念も。距離も若干長いか。
ロングプライドは平安S4着。不利のある外枠からの競馬で内容は及第点。ただし、このメンバーに入ると少し実績面で見劣りする。パサパサのダートで連穴くらいの評価か。
ワイルドワンダーは根岸Sを完勝で再び上昇気配。明らかに距離の長かったJCDでも先行勢総崩れの中よく粘っており、東京コースへの相性は抜群。G1挑戦はまだ3度目で上積みも望める。
当初参戦が予定されていたダイワスカーレットの回避は残念だが、この路線はタレントが他の路線よりも充実しており、G1・Jpn1ホース6頭の参戦で現時点でのベストメンバーが揃った感はある。
レースの焦点はヴァーミリアンの国内G1級5連勝なるかであろう。昨年、東京大賞典を勝った時点では川崎記念とフェブラリーSのうちどちらかと言えば、川崎記念への参戦の方向で話が進んでいたようであるが(厩舎サイドとオーナーサイドの意見が食い違っていたとか)、結果、川崎記念を取り消したことで調整に狂いが出たことは確かであろう。昨年、彼が出走した国内G1級レースではどうやったらこの馬に勝てるんだとばかりの圧倒的なパフォーマンスを見せ続けたが、今回ばかりは足元をすくわれる可能性も小さくない。
アンパサンド(川崎)は川崎記念4着。初ダートだったシャドウゲイトに先着されたところからまだ本調子にない模様。中間どれだけ調子が上向きになっているか。状態が戻ればフリオーソと遜色のない実力馬だが。
ヴァーミリアンは川崎記念を出走取消。昨年見せ続けた圧倒的なパフォーマンスからここでも本命であることは確かだが、順調さを欠いただけに今回は他馬が付け入る隙も少なからずあろう。久々になる忙しい競馬をどうこなすか。
ヴィクトリーはここが初ダート。菊花賞、JCとも秒単位の圧敗であり、成長力に欠いている印象もある。まして初ダートではいかにダート巧者の多いブライアンズタイム産駒とは言えども苦戦は免れないだろう。
クワイエットデイは明けて8歳となったが元気一杯。平安Sでは早めに抜け出す正攻法でメイショウトウコンを破った。東京実績もなく(出走は1度だけだが)、常識的には厳しそうだが、高齢馬が年頭から頑張っているという“トレンド”もある。
デアリングハートはTCK女王盃2着。準OPで苦戦していたラピッドオレンジに斤量差こそあれ完封されてしまったのは、やはり本質芝向きということなのだろう。エンプレス杯と両睨みだったが、ここに出走。サーフィスが芝だったら東京マイルにおいては穴以上の評価が出来る馬なのだが。
ドラゴンファイヤーはJCD、平安Sと完敗続きで今回は人気を落としそう。JCDで他のG1級実績馬を向こうに回し、2番人気に支持されたのは彼の高い能力をファンが評価してのもの。東京ダートはベストのはずだが、全兄ナイキアースワークも連勝からスランプという道を辿ったのは気掛かり(今週の大井・金盃で復活気配を見せたが)。きっかけが欲しい。
ノボトゥルーは根岸S7着と“好走”。彼が交流Gに出走することで毎度毎度批判的な意見が飛び交うが、年齢を考えればよくやっている方だろう。ここも後ろから何頭交わせるか。
ビッググラス(大井)は根岸S14着。3角でトウショウギア(合掌)の故障に巻き込まれる形で大きな不利を受けたため度外視可能。ただ、昨年3着時の勢いはない。大井移籍で劣化した感も。
フィールドルージュはヴァーミリアン、サンライズバッカスの取消があったものの、川崎記念で嬉しいJpn1初制覇。以前に比べて自在性も増し、グンと安定感が増した。ヴァーミリアンにJCDで付けられた0.2秒差を今回どこまで縮めることが出来るか。
フジノウェーブ(大井)はアフター5スター賞以来の競馬。昨年のJBCスプリントを制したJpn1ホースだが、地方所属馬ということで当日はまるで人気がなかろう。御神本の強気な騎乗が見てみたい。馬も騎手も“何か”を持っているコンビである。
ブルーコンコルドは登録のあった川崎記念と佐賀記念を回避してここ一本の調整。東京大賞典では5着もメイショウトウコンとはほとんど差がなく、今回のレースではオッズ的にこちらが美味しいのは確実。ただ、以前の勢いはなくなっているが。
メイショウトウコンは平安S2着。実績からは勝たなければいけない一戦だったが、好調はキープしている模様。やや苦手な東京コースへの対応がポイント。上がりの速い馬だけに人気になりやすい。
メイショウバトラーは根岸S6着。さすがにかつての連勝時の勢いはなく、緩やかに衰えを見せている感じもする。東京ダートでは過去完敗続き。
リミットレスビッドは根岸S13着。堅実さが売りの馬だけに予想外の大敗で状態が落ちている懸念も。距離も若干長いか。
ロングプライドは平安S4着。不利のある外枠からの競馬で内容は及第点。ただし、このメンバーに入ると少し実績面で見劣りする。パサパサのダートで連穴くらいの評価か。
ワイルドワンダーは根岸Sを完勝で再び上昇気配。明らかに距離の長かったJCDでも先行勢総崩れの中よく粘っており、東京コースへの相性は抜群。G1挑戦はまだ3度目で上積みも望める。


