3月から内田博幸騎手がJRAに転身することにより、今年の南関競馬の焦点は「ポスト内田博幸は誰の手に?」ということになろう。

内田博幸騎手のここ3年の南関東での勝ち鞍は2005年464勝、2006年460勝、2007年385勝。これだけの勝ち星が今年は他の騎手に配分されることになる。

昨年の南関リーディングベスト10は次のとおり(カッコ内は勝率、連対率)。

1位内田博幸(大井):385勝(23%、37%)
2位戸崎圭太(大井):211勝(13%、24%)
3位的場文男(大井):202勝(16%、32%)
4位今野忠成(川崎):172勝(12%、22%)
5位坂井英光(大井):171勝(12%、25%)
6位石崎隆之(船橋):112勝(13%、26%)
7位張田京(船橋):109勝(10%、22%)
8位酒井忍(川崎):107勝(9%、18%)
9位御神本訓史(大井):101勝(11%、21%)
10位石崎駿(船橋):91勝(9%、19%)

今年ここまでの南関リーディングベスト10は次のとおり(カッコ内は勝率、連対率)。

1位内田博幸(大井):55勝(24%、42%)
2位戸崎圭太(大井):49勝(17%、27%)
3位的場文男(大井):34勝(16%、32%)
4位坂井英光(大井):25勝(11%、24%)
5位御神本訓史(大井):25勝(12%、22%)
6位今野忠成(川崎):23勝(9%、20%)
7位石崎隆之(船橋):16勝(12%、21%)
8位真島大輔(大井):15勝(10%、20%)
9位張田京(船橋):15勝(9%、17%)
10位菅原勲(川崎):15勝(11%、20%)

今野忠成がやや出遅れ気味である以外は上位陣はほぼ例年通りの顔触れ。ここまでは騎乗数が多いことは確かだが、戸崎圭太が頭一つ抜け出した感があり、このままのペースなら自身初の年間300勝が見えてきそうだ。昨年くらいから重賞で船橋・川島厩舎の有力馬の騎乗も増えてきており(川島調教師が内田騎手の転身を見据えたものと思われる)、これからビッグレースが数多く組まれている南関で戸崎圭太の名を聞く機会も多くなろう。

一般に大物選手の移籍・引退は戦力ダウンや集客力の低下などデメリットばかり語られることが多いのだが、選手の世代的な新陳代謝が進み、新たな興味をファンに提供してくれるというメリットがあることを忘れてはならない。南関では内田博幸の約400勝を巡って残り10ヶ月、熾烈な戦いが繰り広げられることになる。果たして、大晦日の大井開催を終えてトップに立っているのは一体誰か。これが今年の南関競馬の大きな焦点の一つである。
※データはダートGに指定された1998年以降の10回。

【所属】
1998年船橋→栗東→栗東
1999年船橋→栗東→栗東
2000年栗東→川崎→栗東
2001年美浦→川崎→美浦
2002年船橋→栗東→川崎
2003年栗東→美浦→船橋
2004年笠松→美浦→船橋
2005年栗東→栗東→美浦
2006年栗東→栗東→栗東
2007年栗東→栗東→船橋

過去10年でJRA6勝、地方4勝。2005、2006年はJRAのワンツースリー。地元船橋勢は3勝3着3回と気を吐いている。他地区勢は今年も出走を予定しているミツアキタービンが2004年に1着になった以外は馬券の対象となったことがない。

【ダートG実績】
1998年
1着アブクマポーロ(2-1-1-0)川崎記念など
2着テイエムメガトン(2-1-1-3)ダービーGPなど
3着アドマイヤコール(0-2-1-3)

1999年
1着アブクマポーロ(8-1-2-0)帝王賞など
2着マイターン(0-0-2-0)
3着マチカネワラウカド(1-0-0-3)東海ウインターS

2000年
1着マイターン(1-1-4-2)東海ウインターS
2着インテリパワー(2-1-1-1)川崎記念など
3着ナリタホマレ(2-1-0-8)ダービーGPなど

2001年
1着リージェントブラフ(0-0-0-1)
2着インテリパワー(2-2-2-4)川崎記念など
3着メジロアトラス(0-0-0-0)

2002年
1着インテリパワー(2-3-3-6)川崎記念など
2着ハギノハイグレイド(1-5-1-3)東海S
3着ゴールドマイニング(0-0-0-1)

2003年
1着カネツフルーヴ(2-0-1-4)帝王賞など
2着リージェントブラフ(2-5-1-11)川崎記念など
3着ネームヴァリュー(1-0-1-1)TCK女王盃

2004年
1着ミツアキタービン(0-0-1-6)
2着イングランディーレ(2-0-0-3)BGCなど
3着ジーナフォンテン(2-2-2-1)エンプレス杯など

2005年
1着パーソナルラッシュ(2-0-1-2)ダービーGPなど
2着タイムパラドックス(6-1-2-5)JCDなど
3着ヒシアトラス(1-0-3-2)平安S

2006年
1着ヴァーミリアン(1-1-0-1)浦和記念
2着パーソナルラッシュ(4-0-1-5)ダービーGPなど
3着アルファフォーレス(0-0-0-4)

2007年
1着キクノアロー(0-0-0-0)
2着クーリンガー(6-7-3-17)マーチSなど
3着ナイキアースワーク(1-0-0-2)ユニコーンS

このレースを前にダートGで馬券対象になった経験がなかったのは、ダートG自体が初めてだったキクノアロー、メジロアトラスを除くと、2001年1着のリージェントブラフ、2002年3着のゴールドマイニング、2006年3着のアルファフォーレス。リージェントブラフは初のダートG挑戦だった平安Sこそ3番人気7着だったが東京ダ2,100で準OPを勝ち上がっており、左回りの長距離ダートには適性を見せていた。ゴールドマイニングは川崎記念でリージェントブラフの4着。着差はわずかに0.1秒差であり、ダートG通用の可能性を見せていた。アルファフォーレスも前出のリージェントブラフ同様、東京ダ2,100で準OPを勝ち上がっていた上に、既にOPで2度の3着がある馬だった。ダートG馬券対象歴がなければそれなりの実績(ダートG入着や東京ダ2,100での好走歴など)を見せていることが望ましい。

【人気薄好走馬】
1998年以降、単勝6番人気以下の低評価で3着以内に好走した馬は次のとおり。

2002年3着ゴールドマイニング(10番人気)近走ダートG掲示板
2004年3着ジーナフォンテン(7番人気)ダートGタイトルホルダー
2007年3着ナイキアースワーク(6番人気)ダートGタイトルホルダー

基本的には5番人気以内の馬で決まる堅い傾向のある重賞で、上記3頭はいずれも地方所属馬。交流Gは実績に乏しいJRA所属馬がたとえ2桁着順が続いていても上位人気に支持されるレースなので、人気薄の地方所属馬をいかにうまく拾えるかが今も昔も馬券戦略上の一番のポイント。

人気薄好走馬のタイプはダートGで掲示板を近走で確保している馬ということで良さそう。2002年3着のゴールドマイニングは前走の地元戦・金盃で4番人気5着と敗れていたため、評価を落としていたが、前々走ではJpn1川崎記念で0.1秒差4着。ここでは格上と言ってもいい戦績だった。2004年3着のジーナフォンテンはこのレース前までダートGでほとんど崩れたことがなかった名牝。前走もエンプレス杯3着だったが、牝馬ということか人気を落としていた。昨年3着のナイキアースワークは半年ぶりと地方転厩初戦ということで人気が下がっただけであり、昨年のこのレースもJRA所属のままだったら3〜4番人気だっただろう。

近5走において、ダートGで掲示板を確保した経験を持つ地方所属馬は次のとおり。

・アジュディミツオー
・コアレスタイム
・トップサバトン
・ナイキアースワーク
・フリオーソ
・マズルブラスト
・マルカカイゼル

アジュディミツオー、フリオーソはJpn1ホースだけにそれなりの人気がついてくるものと思われるが。
3月5日(水)、船橋競馬場で行われる第53回ダイオライト記念(Jpn2)

レース名となっている「ダイオライト」は日本競馬史上初めてクラシック3冠を制した馬として永遠に競馬史にその名を刻むセントライトの父として知られる。ダイオライトの名が船橋競馬場のレース名となっているのは彼が千葉県にかつて存在した宮内庁下総御料牧場に繋養されていたことによる。

1996年にJRAとの交流競走になり、1998年からはダートグレード制の施行によりG2(現・Jpn2)に指定された。JRAを通じても数少ないダートの長距離重賞であり、今をときめくヴァーミリアンは一昨年の覇者。メンバーレベルは交流Gの中ではかなり高い方に位置する。

【JRA所属馬】
シャドウゲイト(美浦)は初ダートだった川崎記念で3着。フィールドルージュとフリオーソには子供扱いにされたが、まずまずのレースぶりで今後の選択肢が広がってくるかも知れないと思わせたが、距離の2,400は微妙。過去に挑戦した芝の2,000超のレースは全て2桁着順(全てG1かJpn1だったということもあるが)に終わっている。

ボンネビルレコード(美浦)は平安S6着もクワイエットデイとは0.3秒差。59キロを背負っていたことを考慮すれば徐々に本調子に近づいてきていると思われる。昨夏の帝王賞を制したJpn1ホースだが、思うように交流Gに出走できず、昨秋は不本意なレースが多かった。2,400の距離は大井所属時代に東京記念を制しており問題なし。今後のことを考えれば賞金加算が必須。

マコトスパルビエロ(栗東)は佐賀記念3着。当時、JRAが雪により開催が順延され、予定されていたアンカツが騎乗できなくなるトラブルがあったが、勝ったチャンストウライは全国レベルの競走馬であるため仕方ないとしてクーリンガーに簡単にねじ伏せられたのはいただけなかった。佐賀記念当時は多少体調を崩していたとの情報もあり、中間どこまで立て直されているか。ここは仕切り直しの一戦。

サカラート(栗東)は昨夏以来の競馬。仕上がりは早い方だが、長期休養がどう出るか。半弟ヴァーミリアンは世界の頂に再度挑戦するところまで来ている。こちらももう一花咲かせることが出来るかどうか。2005年の日本テレビ盃を勝って以来、優勝には見放されているが、それほど着順が崩れている訳ではない。人気を落とすようなら。

【他地区所属馬】
ケイアイフウジン(愛知)は愛知に転厩後は掲示板を外さない活躍を見せており、かつてJpn3小倉2歳Sで2着だった実力を発揮出来ている模様だ。地方転厩後は中距離までこなせるようになっている(というより相手レベルが著しく落ちただけだが)が、過去の戦績が示すようにベストは1,200から1,400。いかにも距離が長い。

ケイエスゴーウェイ(高知)は川崎記念6着も1着からは3.9秒差で価値はなし。積極的に各地の交流Gに出走しているが力量不足は否めない。前々走の東京大賞典ではデルタブルースに先着しているが・・・。

ミツアキタービン(笠松)は佐賀記念10着。かつての力を知るものからは寂しい結果だが、展開が厳しかったことも確か。このレースの4年前の覇者で当時、後に春天を制するイングランディーレを全くの子供扱いにしている。かつての栄光は遠い話か。

【南関所属馬】
アジュディミツオー(船橋)は昨年のかしわ記念以来の競馬。近走は2006年帝王賞におけるカネヒキリとの一騎打ちを制した反動が大きく出ている感じを受ける。競走馬として活力がまだ残っているかどうか。休み明けは少しトボける印象もあり、実績はピカ一も過信は禁物。

コアレスタイム(船橋)は一昨年のアフター5スター賞から勝ち星に見放されている。近走もそれほど崩れている訳ではないが、以前ほどの力は感じない。距離は万能型だが、2,400という条件にはさすがに?がつく。

ショーターザトッシ(大井)は復帰後の5戦が見所のない競馬。シーチャリオットを下して重賞初制覇を果たしたサンタアニタトロフィー当時の勢いは影を潜めている。時間がかかりそう。

ディープサマー(船橋)は報知GCで9着と大敗。JRA所属時代からはっきりと距離には限界があるタイプでここは距離が長すぎ。さすがに使ってこないと思うが・・・。

トップサバトン(大井)は報知GC6着。悪夢の東京ダービー以来、ゲートがまともになった感があったが、前走は久々のゲート難。まずはしっかりとゲートを出ること。それが出来ればフリオーソに匹敵する力量馬なのだが。距離は気持ち長そう。

ナイキアースワーク(船橋)は金盃2着。当時、休養明けだったが仕上がりは良く、休養により再び上昇気配を感じる。昨年のこのレースは3着。今年の方が臨戦過程は良く、スムーズな競馬が出来ればユニコーンS制覇の実力がモノを言いそうだ。

ノムラリュウオー(船橋)は3歳時に京浜盃、黒潮盃を制している重賞ウイナーだが、古馬となってからは全敗で早熟だった印象。交流ではきつい。

プライドキム(船橋)は報知GC2着入線→3着降着。相手が地元馬であれば、いつでも好走できる力量の持ち主だが、ここは初めてとなる2,000超の距離がどう出るか。スピード型の印象。

フリオーソ(船橋)は川崎記念2着。フィールドルージュには遊ばれてしまったが、南関で走る限り、力量的に連対を外すことはなかろう。ヴァーミリアンがいない間に更に力をつけたい。

マズルブラスト(船橋)は穴人気になった名古屋GPで10着大敗。地元戦の流れなら好走できるのだが、ダートGの流れには対応できないという致命的な弱点がある。ここは得意の長距離戦だがどこまで。

マルカカイゼル(浦和)は川崎記念5着と健闘も前からは4秒弱離されたもので価値はない。昨年のこのレースでも5着と健闘しているが、レースが終わってからバテた馬を交わしてくるだけの競馬であり、馬券圏内は想像できない。

ナイキデラックス(船橋)は2番人気に支持された金盃で8着大敗。ダートGでのルースリンドのポジションを考えれば交流ではまだきつい印象。

ジェイドロボス(船橋)は2連勝中と上り調子。地元ではデビュー以来、堅実な競馬を続けており、このまま順調に成長すれば地元重賞の一つや二つはすぐ手が届きそうだ。ただし、ここは交流。
本日の川崎競馬の最終レース終了後、ウイナーズサークルで3月からJRA騎手に転身する内田博幸騎手の“送る会”が催された。

内田博幸の決意表明。途中、言葉に詰まるシーンも(風が冷たくて思いっきり手ブレしています。ご容赦下さい)。


JRAで年間300勝を目指して下さい」「岩田に負けるな」「アンカツに負けるな」「体に気をつけて」「お前は勝つために生まれてきた男だっっ」など熱い声援がファンから飛んだ。

上記の動画には収められていないが、イベントの最後にはきっぱりと「JRAでリーディングを取ります」と明言した内田博幸。及川サトルアナの巧妙な誘導(「しつこいようですが、東のリーディング、そして全国リーディングを取りますよね?」とストレートに聞いた)に応じた面もあるが、熱烈な内田博幸ファンとしては是非ともそれが現実のものとなることを願っているし、またそれが実現すれば「これほどの騎手を我々は送り出したのだ」と南関ファンとしても鼻が高い。

これにて地方競馬ナンバーワン騎手・内田博幸の歴史にピリオド。3月からは新たな伝説を新天地で描き上げることとなる。

巨星が動き、3月からはJRA、南関ともに新しい風景が広がる。
2月27日(水)、ダート女王決定戦・エンプレス杯(Jpn2)が好天の川崎競馬場で行われた。

東京、神奈川は昨晩、結構強い雨が降ったが今日は晴れ上がり気持ちのいい天気に。ただ、風が強く体感温度は昨日よりもずっと低く感じられた。
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地方競馬所属騎手として最後の騎乗に挑む内田博幸とラピッドオレンジ。
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レースは前走のTCK女王盃で4着だったサヨウナラが7歳にして重賞初制覇。1番人気に支持されたラピッドオレンジは3角過ぎから手応えが怪しくなり6着に敗退。内田博幸は最終騎乗を勝利では飾れなかった。


サヨウナラを見事に勝利に導いたのは岩田康誠。インタビューでは内田博幸騎手について聞かれ、「戦うのが楽しみ」と答えた。地方競馬の東西を代表する至宝が場所を中央競馬に替えて激突するのは競馬ファンとして非常に楽しみ。この二人はこの後、どんな名勝負を見せてくれるだろうか。
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【おまけ】
本日、川崎競馬場には“旅打ち競馬ライター”の井上オークスさんが来場。トークショー、サイン会などを行った。

自分のイベントが近づいているのをそっちのけで、場立ち予想の話に耳を傾ける井上オークス氏(笑)。
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おすまししていただいた(感謝)。
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2月22日(金)、大井競馬場で来月からJRAに移籍する内田博幸騎手の壮行会が開かれた。

この日は地元TCKでの最終騎乗。メインレースの春麗賞では内田騎手を競馬の世界に導いた馬主が所有するブライダルヘイロー号で見事な逃げ切り勝ち。単勝120円の圧倒的な人気に応え、馬主に対しても“恩返し”をした。

下記のスナップは最終レースの騎乗を終えた後に行われた壮行会でのもの。
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内田騎手と同郷の大先輩である“大井の天皇”的場文男騎手が内田騎手に「贈る言葉」。


及川サトルアナの問いかけに答える形で今後の抱負を語る内田博幸騎手。


デビュー以来、内田騎手の活躍を見続けて来た末端ファンの1人として、やはり複雑な思いがあることは確かだが、昨年のJRA移籍宣言以来、ある程度、この日が来ることは覚悟が出来ていたので、今は、南関とJRAの騎手のレベルの違いを思い知らせるが如く、これまで以上に活躍して欲しいと願うばかり。

地元TCKでの騎乗は先週の金曜日が最後だったが、今週の川崎開催にも騎乗予定。正真正銘の南関ラストライドはJpn2エンプレス杯当日になる模様だ(※)。

これからも・・・そしていつまでも“大井の内田博幸”で。僕たちファンの夢は彼のJRA騎手全国リーディングであることは言うまでもない。


(※)
エンプレス杯当日(2月27日)の川崎競馬場でも「内田博幸騎手を送る会」が催されることが決定。エンプレス杯ではTCK女王盃を勝ち勢いに乗るラピッドオレンジに騎乗予定。このレースが南関の生んだスーパージョッキー内田博幸の正真正銘の地方所属騎手としてのラストライドになる。当日は是非、川崎競馬場で内田博幸の雄姿を目に焼き付けよう。
【近走成績】
1997年
1着シルクフェニックス:秋華賞(京都芝20)17着→灘S(阪神ダ18)12着
2着スターセレッソ:東海S(中京ダ17)5着→灘S(阪神ダ18)2着
3着ファッションショー:かしわ記念(船橋ダ16)10着→マーメイドS(阪神芝20)6着

1998年
1着シルクフェニックス:マリーンC(船橋ダ16)13着→東海S(中京ダ17)13着
2着メジロランバダ:アンタレスS(京都ダ18)16着→マーメイドS(阪神芝20)4着
3着エフテーサッチ:マリーンC(船橋ダ16)1着→エメラルドC(川崎ダ21)3着

1999年
1着ファストフレンド:武蔵野S(東京ダ21)3着→スパーキングLC(川崎ダ16)1着
2着アブクマレディー:障害未勝利(東京障27)9着→スパーキングLC(川崎ダ16)2着
3着スズノムーティエ:東風特別(川崎ダ16)6着→天の川特別(川崎ダ16)1着

2000年
1着ファストフレンド:東海S(中京ダ23)1着→帝王賞(大井ダ20)1着
2着アブクマレディー:オアシスS(東京ダ16)15着→北海道SC(札幌ダ10)9着
3着トシザミカ:オアシスS(東京ダ16)6着→ブリリアントS(東京ダ21)3着

2001年
1着オンワードセイント:師走S(中山ダ18)6着→欅S(東京ダ14)10着
2着トミケンブライト:マリーンC(船橋ダ16)2着→エメラルドC(川崎ダ16)1着
3着ラブリーダハール:アクアマリン賞(大井ダ18)2着→グリーンC(大井ダ20)1着

2003年
1着ジーナフォンテン:ファーストレディ賞(大井ダ17.9)3着→川崎記念(川崎ダ21)3着
2着ビーポジティブ:福島民友C(福島ダ17)8着→TCK女王盃(大井ダ20)2着
3着ネームヴァリュー:東京大賞典(大井ダ20)4着→TCK女王盃(大井ダ20)1着

2004年
1着レマーズガール:ベテルギウスS(阪神ダ18)7着→TCK女王盃(大井ダ18)1着
2着グラッブユアハート:1000万下(中山ダ18)1着→TCK女王盃(大井ダ18)2着
3着ジーナフォンテン:大井記念(大井ダ26)4着→京成盃GM(船橋ダ16)2着

2005年
1着プルザトリガー:クイーン賞(船橋ダ18)4着→TCK女王盃(大井ダ18)10着
2着グラッブユアハート:クイーン賞(船橋ダ18)2着→TCK女王盃(大井ダ18)5着
3着レマーズガール:クイーン賞(船橋ダ18)1着→TCK女王盃(大井ダ18)1着

2006年
1着ローレルアンジュ:ユートピアS(東京芝16)8着→千葉テレビ放送盃(船橋ダ16)1着
2着レマーズガール:クイーン賞(船橋ダ18)11着→TCK女王盃(大井ダ18)2着
3着レイナワルツ:名古屋記念(名古屋ダ19)1着→ガーネットOP(名古屋ダ19)1着

2007年
1着トーセンジョウオー:クイーン賞(船橋ダ18)2着→TCK女王盃(大井ダ18)2着
2着フサイチパンドラ:エリザベス女王杯(京都芝22)1着→JC(東京芝24)5着
3着サウンドザビーチ:師走S(中山ダ18)5着→TCK女王盃(大井ダ18)1着

2003年に現在の施行時期に移って以来、前走、TCK女王盃に出走していた馬が1頭以上必ず馬券の対象となっている。特にTCK女王盃で連対していた馬の信頼性は高く、あまりメンバー的にも変化しないため、女王盃の再戦のようなレースになることが多い。

ダートGになったばかりの頃は前走大敗馬(多くはJRA所属馬)が平然と巻き返してくることも多かったが、21世紀以降は前走もそれなりにまとめていないと勝負にならない傾向が強い。
2月24日(日)、東京競馬場で行われる第25回フェブラリーS

当初参戦が予定されていたダイワスカーレットの回避は残念だが、この路線はタレントが他の路線よりも充実しており、G1・Jpn1ホース6頭の参戦で現時点でのベストメンバーが揃った感はある。

レースの焦点はヴァーミリアンの国内G1級5連勝なるかであろう。昨年、東京大賞典を勝った時点では川崎記念とフェブラリーSのうちどちらかと言えば、川崎記念への参戦の方向で話が進んでいたようであるが(厩舎サイドとオーナーサイドの意見が食い違っていたとか)、結果、川崎記念を取り消したことで調整に狂いが出たことは確かであろう。昨年、彼が出走した国内G1級レースではどうやったらこの馬に勝てるんだとばかりの圧倒的なパフォーマンスを見せ続けたが、今回ばかりは足元をすくわれる可能性も小さくない。


アンパサンド(川崎)は川崎記念4着。初ダートだったシャドウゲイトに先着されたところからまだ本調子にない模様。中間どれだけ調子が上向きになっているか。状態が戻ればフリオーソと遜色のない実力馬だが。

ヴァーミリアンは川崎記念を出走取消。昨年見せ続けた圧倒的なパフォーマンスからここでも本命であることは確かだが、順調さを欠いただけに今回は他馬が付け入る隙も少なからずあろう。久々になる忙しい競馬をどうこなすか。

ヴィクトリーはここが初ダート。菊花賞、JCとも秒単位の圧敗であり、成長力に欠いている印象もある。まして初ダートではいかにダート巧者の多いブライアンズタイム産駒とは言えども苦戦は免れないだろう。

クワイエットデイは明けて8歳となったが元気一杯。平安Sでは早めに抜け出す正攻法でメイショウトウコンを破った。東京実績もなく(出走は1度だけだが)、常識的には厳しそうだが、高齢馬が年頭から頑張っているという“トレンド”もある。

デアリングハートはTCK女王盃2着。準OPで苦戦していたラピッドオレンジに斤量差こそあれ完封されてしまったのは、やはり本質芝向きということなのだろう。エンプレス杯と両睨みだったが、ここに出走。サーフィスが芝だったら東京マイルにおいては穴以上の評価が出来る馬なのだが。

ドラゴンファイヤーはJCD、平安Sと完敗続きで今回は人気を落としそう。JCDで他のG1級実績馬を向こうに回し、2番人気に支持されたのは彼の高い能力をファンが評価してのもの。東京ダートはベストのはずだが、全兄ナイキアースワークも連勝からスランプという道を辿ったのは気掛かり(今週の大井・金盃で復活気配を見せたが)。きっかけが欲しい。

ノボトゥルーは根岸S7着と“好走”。彼が交流Gに出走することで毎度毎度批判的な意見が飛び交うが、年齢を考えればよくやっている方だろう。ここも後ろから何頭交わせるか。

ビッググラス(大井)は根岸S14着。3角でトウショウギア(合掌)の故障に巻き込まれる形で大きな不利を受けたため度外視可能。ただ、昨年3着時の勢いはない。大井移籍で劣化した感も。

フィールドルージュはヴァーミリアン、サンライズバッカスの取消があったものの、川崎記念で嬉しいJpn1初制覇。以前に比べて自在性も増し、グンと安定感が増した。ヴァーミリアンにJCDで付けられた0.2秒差を今回どこまで縮めることが出来るか。

フジノウェーブ(大井)はアフター5スター賞以来の競馬。昨年のJBCスプリントを制したJpn1ホースだが、地方所属馬ということで当日はまるで人気がなかろう。御神本の強気な騎乗が見てみたい。馬も騎手も“何か”を持っているコンビである。

ブルーコンコルドは登録のあった川崎記念と佐賀記念を回避してここ一本の調整。東京大賞典では5着もメイショウトウコンとはほとんど差がなく、今回のレースではオッズ的にこちらが美味しいのは確実。ただ、以前の勢いはなくなっているが。

メイショウトウコンは平安S2着。実績からは勝たなければいけない一戦だったが、好調はキープしている模様。やや苦手な東京コースへの対応がポイント。上がりの速い馬だけに人気になりやすい。

メイショウバトラーは根岸S6着。さすがにかつての連勝時の勢いはなく、緩やかに衰えを見せている感じもする。東京ダートでは過去完敗続き。

リミットレスビッドは根岸S13着。堅実さが売りの馬だけに予想外の大敗で状態が落ちている懸念も。距離も若干長いか。

ロングプライドは平安S4着。不利のある外枠からの競馬で内容は及第点。ただし、このメンバーに入ると少し実績面で見劣りする。パサパサのダートで連穴くらいの評価か。

ワイルドワンダーは根岸Sを完勝で再び上昇気配。明らかに距離の長かったJCDでも先行勢総崩れの中よく粘っており、東京コースへの相性は抜群。G1挑戦はまだ3度目で上積みも望める。
horsenews

昨日まで「馬」を販売していた大井競馬場北門近くの専門紙販売所。中央ばかりでなく、南関、道営はおろかばんえいまでカバーしていたホースニュース馬社。

専門紙全体が似たような状況なのかも知れないですね。かく言う私も、最近はネット新聞でレースごとに購入するケースが大半で専門紙まるごとは購入しないことが多い。JRA-VAN NEXTにも加入しているので専門紙がなくても事足りてしまうし、専門紙の予想、調教、厩舎関係者のコメントは自分の予想上、参考にしないので専門紙が何が何でも必要という訳ではない。スポーツ紙で専門紙とほぼ同等の情報が得られるとなれば、普通は安い方(=スポーツ新聞)を選ぶのが通常の消費者というものだろう。

スポーツ新聞の競馬欄の充実、競馬関連産業全体の縮小等、要因は色々と考えられるけど、オールドファンには少し寂しいニュースでした。
※データはダートグレード制施行以後の1997年から。ただし、2002年は施行時期変更の関係で施行されていない。

【所属】
1997年栗東→栗東→栗東
1998年栗東→栗東→浦和
1999年美浦→美浦→川崎
2000年美浦→美浦→栗東
2001年美浦→船橋大井
2003年船橋→栗東→船橋
2004年栗東→美浦→船橋
2005年船橋→美浦→栗東
2006年船橋→栗東→愛知
2007年船橋→栗東→美浦

現在の開催時期になった2003年以降、船橋所属馬が4勝を挙げており、JRAを含めて他を圧倒している。JRAワンツースリーは20世紀中にはあったが21世紀を迎えてからはなし。地方のワンツーはまだない。

【ダートG実績】
1997年
1着シルクフェニックス(0-1-0-0)
2着スターセレッソ(0-1-0-1)
3着ファッションショー(1-0-1-1)マリーンC

1998年
1着シルクフェニックス(1-1-0-3)エンプレス杯
2着メジロランバダ(0-1-1-1)
3着エフテーサッチ(1-1-1-2)マリーンC

1999年
1着ファストフレンド(2-0-1-0)マリーンCなど
2着アブクマレディー(0-1-0-0)
3着スズノムーティエ(0-0-0-0)

2000年
1着ファストフレンド(6-1-3-0)帝王賞など
2着アブクマレディー(1-3-0-3)クラスターC
3着トシザミカ(0-0-0-1)

2001年
1着オンワードセイント(0-0-0-0)
2着トミケンブライト(0-1-0-0)
3着ラブリーダハール(0-0-0-0)

2003年
1着ジーナフォンテン(1-1-1-1)スパーキングLC
2着ビーポジティブ(1-1-0-0)クイーン賞
3着ネームヴァリュー(1-0-0-1)TCK女王盃

2004年
1着レマーズガール(3-1-1-0)関東オークスなど
2着グラッブユアハート(0-1-1-0)
3着ジーナフォンテン(2-2-1-1)エンプレス杯など

2005年
1着プルザトリガー(0-0-1-2)
2着グラッブユアハート(1-3-2-1)スパーキングLC
3着レマーズガール(6-3-1-3)エンプレス杯など

2006年
1着ローレルアンジュ(0-0-0-0)
2着レマーズガール(6-5-2-7)エンプレス杯など
3着レイナワルツ(0-0-1-5)

2007年
1着トーセンジョウオー(3-2-0-6)関東オークスなど
2着フサイチパンドラ(0-0-0-0)
3着サウンドザビーチ(1-0-0-0)TCK女王盃

このレースが初のダートG挑戦だったという馬を除けば、このレース以前にダートGで馬券に絡んだ経験を持つことが連対への条件となる。今年の出走予定馬中、この条件を満たすのはデアリングハートラピッドオレンジクインオブクインチャームアスリープ

【人気薄好走馬】
単勝6番人気以下の低評価で馬券に絡んだ馬は次のとおり。

1999年3着スズノムーティエ(8番人気):前走地元戦勝利でダートG初挑戦
2000年2着アブクマレディー(6番人気):前年好走馬
2005年1着プルザトリガー(7番人気):川崎のダートGで馬券対象
2006年1着ローレルアンジュ(8番人気):前走地元戦勝利でダートG初挑戦

タイプ分けすると
1.前走地元戦勝利でダートG初挑戦
これに該当しそうなのはアストリッドか。南関牝馬限定重賞レベルには到達していると思われるが・・・。

2.前年好走馬
今年は該当なし

3.川崎のダートGで馬券対象
これに該当しそうなのはチャームアスリープだが、近走不振の上、好走したのが3歳時と随分前。
2月27日(水)、川崎競馬場で行われる第54回エンプレス杯(Jpn2)

牝馬限定のダートGはJRAには存在せず、地方競馬の競馬場で行われるもののみ。このレースはその中でも最高格の「Jpn2」に指定されているレース。

1990年まで「キヨフジ記念」として行われていた。キヨフジは地方競馬出身で初めて中央競馬の優駿牝馬を制した名牝。現在もこのレースのサブタイトルとしてその名を残している。

2003年から2月の開催で行われるようになったが、筆者が最も記憶に残っているのは1995年。当時まだ夏の開催(6月)で行われていたこのレース。後に砂の女王として快進撃を続けたホクトベガが2着を3.6秒ちぎり捨てる圧勝劇を展開したことで非常に思い出深い。このレースの2年後、異国ドバイで星になった彼女の物語の転換点になったのは紛れもなくこのレースである。彼女の名は、現在、夏の開催で行われているスパーキングレディカップに付いている「ホクトベガメモリアル」というサブタイトルの中に生き続けている。

本日の第52回金盃(S2)においてTCKでの最終重賞を最高の形で締め括った内田博幸の正真正銘の南関重賞ラストライドがこのレースになる予定であり、例年より注目度が高い。今日はレース後のインタビューで引き続き中央・地方関係なく競馬を盛り上げていく決意を語った内田博幸。もしこのレースを勝ったら今度は何とコメントしてくれるだろうか。

【JRA所属馬】
アイスドール(栗東)はOP昇級初戦だった師走Sで14着大敗。ダートで3連勝して新境地を開拓したかに思えたが、牡馬相手では少々勝手が違ったようだ。ここは一息入れて仕切り直しの一戦。牝馬同士ならの狙いは立つ。

サヨウナラ(栗東)はJpn3TCK女王盃が僅差の4着で牝馬同士なら交流Gでも十分通用するところを見せた。相手関係はさほど強化された訳ではなく、ここも好勝負可能。

デアリングハート(栗東)はダート路線に転じたここ2走が好内容。距離は彼女の適性よりは少々長そうだが、そこは絶対能力でカバー。繁殖入り前に勲章が欲しい。

ラピッドオレンジ(美浦)はTCK女王盃で嬉しい重賞初制覇。斤量差はあったがデアリングハートを完封したのは評価できる内容。ここはそのデアリングハートと同斤になるのがポイントか。内田博幸の南関重賞ラストライドになる見込み。

【他地区所属馬】
クインオブクイン(笠松)はTCK女王盃で地方所属馬中最先着だったが、相手弱化だった前走の兵庫牝馬特別でまさかの3着。川崎2,100はダートGばかりで(0-0-0-4)。もうワンパンチ必要か。

スターオブジェンヌ(佐賀)はここ2走地元でも勝ち切れない競馬。川崎2,100は関東オークスとロジータ記念で経験済だが、どちらも6着。強調材料に乏しい。

【南関所属馬】
アストリッド(船橋)は過去に馬券に絡まなかったのが牡馬相手だった一昨年の黒潮盃だけという超堅実派。前走は久しぶりの出走だったが見事に勝利で発進。底を見せていない魅力はあるものの、これまでと相手がまるで異なるだけに過大評価は禁物か。

オルビア(川崎)は前走完敗で評価が揺れる。同コースのロジータ記念でトキノミスオースの2着の星があり、コース適性はありそうだが、相手が違うだけにどこまで。

カネショウバナナ(川崎)は昨年の今頃、桜花賞馬候補の呼び声もあったが、その後の成長が案外。相手強化でどこまで。

スペシャルアタック(川崎)は最後に勝ったのが、南関転入直後の2005年で2年以上勝ち星から見放されている。地元でもハンデ戦専用の感が否めず。

チャームアスリープ(船橋)は史上初の南関3冠牝馬だが、対別世代(0-0-0-6)であり、3冠達成自体が、同世代のレベルの低さに助けられた印象が否めない。昔の実績で斤量面も不利であり、強調材料に欠く。

トキノミスオース(川崎)はJRA未勝利からの転入だったが、南関の水が合ったか、転入後(2-1-0-0)。まだキャリアが浅くこれからの伸び代を感じさせるが、シンデレラマイル当時の競馬ではここでは通用しない。

ベルモントノーヴァ(船橋)は地元牝馬相手ならいつでも重賞を勝てる実力馬だが、前走のTCK女王盃7着が示すようにダートGではややパンチ不足。距離延長微妙。

マキノチーフ(浦和)は一昨年のロジータ記念覇者だが、近走は浦和専用の感が強い。相手が強化されどこまでやれるか。


JRA勢がここも有力で、TCK女王盃のように上位独占の可能性も大いにありそう。地方勢では当レースと同条件の関東オークス、ロジータ記念で好走経験のある馬が穴っぽいが今年の顔触れではJRA勢と力量面に差がありそう。強いて言えば若さでトキノミスオースだが。
Ohi
2月20日(水)、大井競馬場で行われる第52回金盃(S2)

このレースの名を聞くとTCKにもそろそろ春の到来近しといった感じなのだが、今年の冬は寒く、東京はまだまだ春というには程遠い状況。もうトゥインクルまで一ヶ月少々なのだが、ちゃんと暖かくなるのかね。

大井ダ2,000という帝王賞、東京大賞典と同じ舞台設定で行われるこのレース。昨年の優勝馬ボンネビルレコードは中央転厩後、見事に帝王賞を制した。今年はこの路線の大体の有力馬が揃った好メンバー。激戦が予想される。

そして3月からJRA騎手への転身が決まった内田博幸は地元TCKの重賞競走はこれがラストとなる。1番人気が予想されるルースリンドに騎乗予定だが、見事に有終の美を飾ることが出来るかどうか。

コーワキング(大井)はここが重賞初挑戦。A級昇級後も着をまとめているが、ワンパンチ足りないのが現状。斤量差を生かしてどこまで。

ナイキアースワーク(船橋)はJRA所属時にJpn3ユニコーンSを制しているビッグネーム。南関転厩初戦のJpn2ダイオライト記念ではキクノアローの3着と高い能力を見せた。ここはかなり久しぶりの出走だが、川島厩舎だけに仕上がりにぬかりはなかろう。

クラシックムード(川崎)はここが重賞初挑戦。前々走の大師OPではなかなか強いレース振りだった。ただし、大井コースはこのレースが初めて。

レッドドラゴン(大井)は今年更なる成長が期待される1頭。空前のハイレベルとされた昨年の南関牡馬クラシックでも3強の次位にはランクされる馬。近走も崩れていない。

アウスレーゼ(大井)は前走のJpn3TCK女王盃が久しぶりの競馬で後方ままもやむなし。昨年はこのレース3着を皮切りに距離の長短を問わない活躍を見せた。上積みがあれば。

ナイキコランダム(船橋)は準重賞レベルなら侮れない1頭だが、過去に挑戦した重賞は(0-0-0-5)と結果が出ていない。もうワンパンチ欲しい。

シャコーオープン(大井)はかつて船橋記念と東京記念を制した実績があるのが信じられなくなるほどの不振が続いている。年齢的にも上積みが難しく。

ウエノマルクン(大井)はここがJBCクラシック以来の休養明け。前々走の東京記念で念願の重賞初制覇を達成し、まだまだツボに嵌れば侮れないところを見せている。金盃はなんとこれが6度目のチャレンジ。

ナイキデラックス(船橋)はJRA所属時も実に堅実に着をまとめる馬で1000万下を楽勝した実績を持つ。その後、長期休養を挟んで道営→南関と渡り歩いているが、根本的な能力が違うようで底を見せていない。上位食い込みも。

サンキューウィン(大井)はかつて羽田盃を制したクラシックウィナーだが、クラシック終了後(0-0-0-10)とまるで別の馬になっている。前々走で復活気配を見せたと思いきや前走はブービー大敗。厳しいか。

シーサーハーン(大井)は東京大賞典から一息入った。前走はさすがに相手が強すぎたが、地元馬相手なら十分上位を争える存在。明けて8歳になったがまだまだ衰えなし。

ロイヤルボス(大井)は対古馬戦になって(0-2-0-1)。もともとデビューから5連勝を果たした素質馬であり、ハイレベル世代の現4歳牡馬の中でもそれなりのプレゼンスがある馬。

ベルモントストーム(船橋)は東京大賞典以来の競馬。大賞典は相手がきつかったようだが、地元馬相手の重賞なら上位争い可能。一昨年の3着馬。

ショーターザトッシ(大井)は昨夏、シーチャリオット相手に重賞初制覇を果たしたが、復帰後の成績がイマイチ。少し時間がかかるか。

ルースリンド(船橋)は東京大賞典4着。ヴァーミリアンとフリオーソからは離されたが、今週のフェブラリーSでも人気の一角と見られるメイショウトウコンとは僅差でブルーコンコルドには先着した。明けて7歳となったが、数を使われていないのでまだまだ上積みがありそうな気配。ここをステップに今年は本格的に交流G戦線に旋風を巻き起こしたいところ。内田博幸に移籍前最後のTCK重賞をプレゼントするか。


【追記】
前日売の最終単勝オッズの上位は次のとおり。

1番人気ルースリンド(内田博幸):140円
2番人気ナイキデラックス(今野忠成):530円
3番人気ロイヤルボス(繁田健一):990円
4番人気レッドドラゴン(坂井英光):1,360円
5番人気ベルモントストーム(石崎駿):1,930円

予想通り、ウッチー一本かぶりだが、明日はこのオッズがどう動くか。
2月17日(日)、高知競馬場で行われる第5回黒潮スプリンターズC

2001年以来、実に久しぶりに開催される重賞競走。これは例年3月に行われていたJpn3黒船賞の開催を今年は、諸事情(主に高知の経営状態)により、中止したことに伴うものである。

交流戦である黒船賞では、正直、土俵に上がれる馬が5頭くらいであり、馬券的妙味はないことが多かったが、地元馬だけのこのレースなら波乱の目も十分に考えられ、馬券の面白さは逆に増したとも言えるだろう。

ポートカンパーニュはJRA未勝利のまま高知に転入。転入4戦目の前走で、彼女のキャリア中初めての勝利を挙げた。前々走は大きく崩れたが、距離が多少長かったと考えれば情状酌量の余地アリ。枠順も良く。

バッドフォーチュンは南関B級から高知に転入。高知転入後は先手を取れれば好走、後手を踏むとどこにもいないというレースぶり。ここもとにかく前へ。

ノボエンペラーは疾病のため出走取消。

サンエムウルフは一昨年の高知県知事賞の覇者。前走はJpn1川崎記念に果敢に挑戦。結果、後方を付いて回っただけのレースだったが、ここは相手が格段に落ちるのでこれまでの実績を考えれば好勝負可能。ただ、距離は少し短い。

ゲイリーファングは一昨年の黒船賞で5着入着の実績(勝者はブルーコンコルド)がある。前走は大きく崩れたが、短距離戦では存在感のある走りが出来る馬。先行が好走の条件。

ストロングボスは昨年の二十四万石賞の覇者。近走も大崩れはせず、前へ行くと年齢を感じさせないしぶとさがある。前に行きたい。

トサローランは昨夏の建依別賞、昨秋の珊瑚冠賞を制している重賞ウイナー。距離の長い高知県知事賞では5着と敗退したが、前走はすかさず巻き返している。能力上位。

マリスブラッシュは高知競馬ではオープンの安定勢力として知られ、重賞では距離の長短を問わず確実に上位に顔を出す馬。距離面もこれくらいの距離が実はベスト。好勝負可能。

マルタカシャインは高知転入後未勝利。掲示板を確保することが多く、相手なりの馬だが、これまでの成績からは重賞で勝ち切るまでのシーンを想像するのは困難か。

コスモジャイブはJRA1000万下から南関を経て、昨秋高知へ転入。高知転入後は2勝を挙げたが、先手を取れないと脆さがある。同型揃って。

キセキテーストは前走最低人気1着。3複、3単ともに的中者ゼロという凄まじさだった。前がつぶれるのが好走への最低条件。

ホウヨウゴンタは安定して好走することが多い馬だが、勝ち星自体には昨夏以来見放されている。ローテーションも他馬に比べて厳しく。
2月14日(木)、園田競馬場で行われる第16回ゴールデンジョッキーC

1月末に川崎競馬場で行われた佐々木竹見CジョッキーズGPには全国の競馬場のリーディングクラスのジョッキーが集結したが、ゴールデンジョッキーCは通算勝利数2,000勝以上が出場要件。JRAを含め通算勝利数2,000勝以上の騎手の中から12名が選抜され、「ファイティングジョッキー賞」「エキサイティングジョッキー賞」「チャンピオンジョッキー賞」の3レースによる総合ポイントで覇を競う。

今年の出場騎手は次のとおり。

武豊(JRA)
岩田康誠(JRA)
小牧太(JRA)
小林俊彦(岩手)
石崎隆之(船橋)
内田博幸(大井)
的場文男(大井)
安部幸夫(愛知)
吉田稔(愛知)
内田利雄(フリー)
有馬澄男(兵庫)
川原正一(兵庫)

12名の中で最も通算勝利数が少ない安部幸夫で2,039勝なのだから(安部と吉田以外は皆3,000勝超)、改めて凄いメンバー。昨年は愛知の吉田稔が優勝。地元兵庫所属の騎手が優勝したのは1994年の田中道夫(現・調教師、田中学騎手のお父上)が唯一の事例。岩田、小牧の両名はしばしの「里帰り」でもある。

木曜日は日本を代表する名手の腕比べに注目。
【近走成績】
1997年
1着グリーンサンダー:プロキオンS(阪神ダ1,400)2着→アンタレスS(京都ダ1,800)9着
2着アドマイヤコール:アンタレスS(京都ダ1,800)7着→武蔵野S(東京ダ2,100)3着
3着アメージングレイス:名古屋大賞典(名古屋ダ1,900)2着→オグリキャップ記念(笠松ダ2,500)3着

1998年
1着コンメンダトーレ:関ヶ原S(中京芝2,000)12着→安芸S(阪神ダ1,400)1着
2着メイショウアムール:かしわ記念(船橋ダ1,600)5着→東海S(中京ダ1,700)2着
3着マルブツホープ:東海桜花賞(名古屋ダ1,900)4着→パールOP(名古屋ダ1,800)1着

1999年
1着スノーエンデバー:かしわ記念(船橋ダ1,600)5着→帝王賞(大井ダ2,000)6着
2着ハカタビッグワン:かきつばた記念(名古屋ダ1,400)3着→東海クラウン(笠松ダ1,800)1着
3着メイショウモトナリ:かしわ記念(船橋ダ1,600)7着→東海S(中京ダ1,700)3着

2001年
1着ミツアキサイレンス:中日新聞杯(中京芝2,000)3着→東海GC(笠松ダ2,500)1着
2着ハギノハイグレイド:雅S(京都ダ1,800)2着→平安S(京都ダ1,800)2着
3着トーホウダイオー:元町S(阪神ダ1,800)1着→平安S(京都ダ1,800)3着

2002年
1着ミツアキサイレンス:JCD(東京ダ2,100)12着→名古屋GP(名古屋ダ2,500)1着
2着マンボツイスト:ベテルギウスS(阪神ダ1,800)3着→平安S(京都ダ1,800)3着
3着イエロードリーム:浦和記念(浦和ダ2,000)5着→川崎記念(川崎ダ2,100)9着

2003年
1着エアピエール:師走S(中山ダ1,800)6着→平安S(京都ダ1,800)9着
2着クーリンガー:名古屋GP(名古屋ダ2,500)12着→平安S(京都ダ1,800)2着
3着ミツアキサイレンス:白山大賞典(金沢ダ2,100)2着→名古屋GP(名古屋ダ2,500)3着

2004年
1着クーリンガー:エニフS(京都ダ1,800)4着→平安S(京都ダ1,800)2着
2着オペラキッス:中島記念(佐賀ダ2,000)1着→A2平場(佐賀ダ1,400)2着
3着ミツアキサイレンス:白山大賞典(金沢ダ2,100)7着→名古屋GP(名古屋ダ2,500)10着

2005年
1着マルブツトップ:フェアウェルS(中山ダ1,800)1着→平安S(京都ダ1,800)13着
2着クーリンガー:東京大賞典(大井ダ2,000)3着→平安S(京都ダ1,800)5着
3着ブラックコンドル:春待月S(中京ダ2,300)1着→平安S(京都ダ1,800)2着

2006年
1着マイネルボウノット:春待月S(中京ダ2,300)1着→平安S(京都ダ1,800)8着
2着ドンクール:武蔵野S(東京ダ1,600)10着→平安S(京都ダ1,800)13着
3着オンユアマーク:中島記念(佐賀ダ2,000)8着→由布岳特別(佐賀ダ2,000)1着

2007年
1着サイレントディール:名古屋GP(名古屋ダ2,500)6着→日経新春杯(京都芝2,400)11着
2着クーリンガー:東京大賞典(大井ダ2,000)2着→平安S(京都ダ1,800)11着
3着キングスゾーン:名古屋GP(名古屋ダ2,500)10着→報知AC(川崎ダ2,100)5着

2月に施行時期が移った2001年以降、3着以内好走馬のうち最低1頭は平安Sをステップにしてきた馬であり、平安Sの敗者復活戦の趣が色濃い。今年はマコトスパルビエロ(3着)だけが平安Sをステップにしてきた馬。

【リピータ】
複数年に亘って馬券の対象になった馬は次のとおり。

グリーンサンダー:1996年2着(※)、1997年1着
ミツアキサイレンス:2001年1着、2002年1着、2003年3着、2004年3着
クーリンガー:2003年2着、2004年1着、2005年2着、2007年2着

(※)当時のレース名は開設記念。まだダートGではなかったが、JRAとの交流競走だった。

今年は昨年の1着サイレントディールと2着クーリンガーがともに出走予定。クーリンガーは休養中で不出走だった2006年を除き、佐賀記念出走機会4戦4連対であり、“ミスター佐賀記念”ぶりを見せ付けている。今年はどうか。
※データはダートグレード制が施行された1997年以降。なお、1999年までは初夏(6、7月)の開催、2000年は施行されず、2001年から2月の開催となっている。

【所属】
1997年栗東→栗東→笠松
1998年栗東→栗東→愛知
1999年栗東→笠松→栗東
2001年笠松→栗東→栗東
2002年笠松→栗東→新潟
2003年美浦→栗東→笠松
2004年栗東→佐賀笠松
2005年栗東→栗東→栗東
2006年美浦→栗東→佐賀
2007年栗東→栗東→愛知

ダートグレード制施行以後、JRA8勝、地方2勝だが、JRA勢がワンツースリーを決めた2005年以外は地方所属馬が必ず1頭は馬券に絡むのが大きな傾向。2月開催になってからは川崎記念とフェブラリーSに挟まれ、なおかつJRAで平安S、根岸SといったフェブラリーSのプレップがあるため、有力馬が分散しやすく、JRAのビッグネームの参戦が少ないことがその理由か。ミツアキサイレンスが4年連続で馬券になっていることもあるが、特に東海公営勢が毎年のように上位を賑わす。地元佐賀勢は2004年2着のオペラキッスが今のところベストリザルト。

【ダートG実績】
1997年
1着グリーンサンダー(0-1-0-1)
2着アドマイヤコール(0-0-1-1)
3着アメージングレイス(0-0-1-0)

1998年
1着コンメンダトーレ(0-0-0-0)
2着メイショウアムール(0-2-0-7)
3着マルブツホープ(0-0-0-1)

1999年
1着スノーエンデバー(1-0-0-2):群馬記念
2着ハカタビッグワン(0-0-1-2)
3着メイショウモトナリ(4-2-2-8):スーパーダートダービー

2001年
1着ミツアキサイレンス(1-2-0-2):兵庫チャンピオンシップ
2着ハギノハイグレイド(0-1-0-0)
3着トーホウダイオー(0-0-1-0)

2002年
1着ミツアキサイレンス(3-4-0-4):名古屋GPなど
2着マンボツイスト(2-1-1-1):平安Sなど
3着イエロードリーム(0-0-0-4)

2003年
1着エアピエール(0-0-1-4)
2着クーリンガー(1-1-1-2):サラブレッドチャレンジC
3着ミツアキサイレンス(4-6-1-6):名古屋GPなど

2004年
1着クーリンガー(1-3-2-5):サラブレッドチャレンジC
2着オペラキッス(0-0-0-0)
3着ミツアキサイレンス(4-6-2-11):名古屋GPなど

2005年
1着マルブツトップ(0-0-0-2)
2着クーリンガー(3-4-3-9):佐賀記念など
3着ブラックコンドル(0-1-0-0)

2006年
1着マイネルボウノット(0-0-0-1)
2着ドンクール(1-0-2-4):兵庫チャンピオンシップ
3着オンユアマーク(0-0-0-8)

2007年
1着サイレントディール(1-1-1-9):武蔵野S
2着クーリンガー(6-6-3-17):佐賀記念など
3着キングスゾーン(0-1-0-2)

ここがダートG初挑戦だったのは1998年1着のコンメンダトーレ、2004年2着のオペラキッスのみ。両馬とも前走は連対を確保しており好調だった。1999年以降、最低1頭は既にダートGを制覇している馬が連対を果たしている。今年の出走予定馬中、ダートG制覇の経験があるのはクーリンガー(サラブレッドCC、名古屋大賞典2回、佐賀記念、マーチS、マーキュリーC)、サイレントディール(武蔵野S、佐賀記念)、キクノアロー(ダイオライト記念)、ミツアキタービン(ダイオライト記念、オグリキャップ記念)。例年の傾向なら、これらの馬の中から最低1頭の連対馬が出るはず。

【人気薄好走馬】
単勝6番人気以下の人気薄3着以内好走馬は次のとおり。

1998年3着マルブツホープ(7番人気):前走地元戦勝利
2002年3着イエロードリーム(11番人気):前々走ダートG掲示板
2004年3着ミツアキサイレンス(7番人気):過去佐賀記念2勝3着1回
2005年3着キングスゾーン(6番人気):3走前ダートG連対

連対馬は単勝5番人気以内の馬から出る堅い傾向。人気薄での3着以内好走馬は全て地方所属馬である。

今年は地方勢もなかなかのメンバーが揃いそうだが、JRA勢が上位人気は独占であろう。したがって、地方勢の中で上記の人気薄好走パターンに嵌りそうな馬をピックアップしてみる。

人気薄好走パターンを場合分けすると、
1.前走地元戦を勝っているダートG経験の浅い馬
2.近走でダートG好走(5着以内)歴あり
3.過去に佐賀記念で好走実績あり

1.に該当しそうな馬は地元九州勢のエランセワンパクメロナリタキセキボーイだが、ナリタキセキボーイは昨夏のJpn3北海道SCで14頭立て13着。ここではどうか。エランセはダートG初挑戦だが、JRA在籍時は500万下入着程度の実績。荒尾の水は合った印象だが。ワンパクメロは9連勝中で地元では底を見せていないが、相手がまるで違うだけに勢いだけで突破とは言えず。

2.に該当しそうなのはチャンストウライか。過去ダートG(0-0-1-2)で全て掲示板を確保している。地元でも圧勝はしないが、気がつけば勝っているという並んで強い馬。前走はフィールドルージュに0.5秒差なら、今回のJRA勢なら互角以上とも言える。

3.に該当しそうなのはサイレントディールとクーリンガーだが、どちらもJRA所属ということでそこそこ上位人気になるだろう。
2月11日(月)、佐賀競馬場で行われる第35回佐賀記念(Jpn3)

ダートグレード制が施行された1997年以降、JRA8勝、地方2勝(2000年は施行時期変更に伴い施行されず)。地方勢の2勝はいずれも笠松の怪物・ミツアキサイレンスが挙げたものである(2001、2002年連覇)。JRAとの交流競走になった1995年以降、地元佐賀勢が優勝したのは1996年のリンデンニシキのみ。

今年は地方勢も強力メンバーが揃い、なかなか白熱した戦いになりそう。

【JRA所属馬】
クーリンガー(栗東)は昨年のこのレース2着。先行力があるため、地方の馬場では大崩れすることはないが、ここ3走の内容がイマイチ。すんなり先行が好走の条件だが、たまにゲート難を見せることも。

サイレントディール(栗東)は昨年のこのレース覇者。芝2桁着順から佐賀記念に駒を進める臨戦過程は昨年と一緒だが、昨年よりも着順が崩れ気味。今年はどこまで。

キクノアロー(栗東)は昨夏以来の競馬。昨年の今頃は出来が良く、重賞初挑戦だったJpn2ダイオライト記念を楽勝した。状態が戻っていれば当然好勝負だが。

マコトスパルビエロ(栗東)は平安Sでしぶとい競馬を見せて3着。豊かな先行力はかえって地方の馬場向きとも思える。現在の勢いなら重賞初制覇のシーンも十分。

【他地区所属馬】
テンショウボス(岩手)は5連勝中。ここ3走は重賞3連勝中であり、名実共に岩手最強馬の座を欲しいままにしている。相手は格段に上がるが、既に交流Gでの掲示板実績もあり、好勝負可能。

ミツアキタービン(笠松)は川崎の報知オールスターC5着。さすがにダートGを連勝した当時の能力を求めることは出来ず、緩やかに衰えが見られる。昔の実績により斤量面も不利。

チャンストウライ(兵庫)はJpn2名古屋GPでフィールドルージュの3着。昨夏、帝王賞4着など地方所属馬では全国トップクラスの実力を示している。同馬の最大のセールスポイントを生かすために、直線で混戦になるのが望ましいが。

スペシャリスト(高知)は前々走の高知県知事賞で待望の重賞初制覇。前走はトサローランに返り討ちにされたが、高知最強馬の1頭であることは疑いようのないところ。佐賀コースは昨年のJpn3サマーチャンピオンで経験済。

【九州地区所属馬】
エランセ(荒尾)は前々走の肥後の国GPで重賞初制覇。荒尾転厩後は安定感のある走りを見せているが、もともとはJRA500万下で掲示板くらいが定位置だった馬。交流Gでどこまで。

ワンパクメロ(佐賀)は9連勝中。前走のグランプリ中島記念も他馬を子供扱いにする強さで、現役佐賀最強馬の座を不動のものにしたと言える。ここは相手が格段に上がるが、勢いならナンバーワン。地元勢ならこの馬。

ザオリンポスマン(佐賀)はここ4走が勝ち切れない競馬。もともと2,000以上で少し甘くなる馬であり、昨年のこのレースは11番人気9着だった。

ナリタキセキボーイ(佐賀)はJRA準OPで頭打ちになり、道営を経て前走から佐賀所属に。前走は展開が嵌った感もあり、本質的に2,000の距離は微妙。