3月23日(日)、帯広競馬場で行われる第40回ばんえい記念(BG1)

負担重量1,000kg。ばんえい競馬の中でも最も負担重量の大きいレースとして知られ、勝ち時計は4分を越えることも珍しくない。十勝地方の週間予報は週末まで良い天気が続きそう。今年のばんえい記念は馬場含水率の低いパワー勝負になりそうな気配。ばんえいファンにとって1年で最も濃厚な4分強の“至福の時間(とき)”を味わうことが出来そうだ。

昨年のばんえい記念覇者トモエパワーはその若さから今季も快進撃が期待されたが、岩見沢記念(BG2)の1勝を加えたのみ。今年、格段に力を付けた新星ナリタボブサップ、“帯広で勝てない女王”を返上し、ここが万感のラストランとなる女傑アンローズ、今年のミサイルの着弾点は・・・のミサイルテンリュウらばんえい十勝のオールスターが揃った。


トモエパワーは昨年のばんえい記念覇者。まだ年齢的にも若く、今シーズンは快進撃が期待されたが、結果的に岩見沢記念のタイトルを加えただけで(1-1-1-20)。後方のまま手も足も出ないレースが多く、昨年当時の勢いは残念ながらない。同馬にとって、光明が見えているとすれば好天が続いている十勝の天候か。パワー勝負になれば1,000キロの戦いを制した経験が俄然モノを言ってくるはずだが。

アンローズは今シーズン(2-1-2-8)。今シーズンのばんえい十勝は彼女が昨シーズンまで一度も勝ったことがなかった帯広単独開催ということでどうなることかと不安視されていたが、ここに来て2連勝。“帯広で勝てない女王”の座を返上した。重賞10勝の歴史的女傑もここがラストラン。有終の美を飾るか。

ミサイルテンリュウは今シーズン(4-0-2-11)。旭川記念、北斗賞と2つのタイトルを積み重ねた。ばんえい記念には過去2回挑戦して4、3着。ばんえいきっての“エンターテイナー”が今年もばんえいの祭典をスリリングなものにしてくれるに違いない。

カネサブラックは今シーズン(5-10-1-6)。今年、一気に存在感を増した1頭であり、ここ9戦で連続連対を続けている抜群の安定株。帯広記念で高重量戦でも問題ないことを証明済。一気にタイトル奪取なるか。

シンエイキンカイは昨年のこのレース2着でこれが実に7年連続のばんえい記念出走となる。明けて11歳となったが、まだまだ衰えはなく、パワー勝負になればベテランの一発は十分に警戒したいところ。

ナリタボブサップは今年、大きく成長した1頭で北見記念、帯広記念のタイトルをものにした。特に900キロを背負った帯広記念は第2障害を圧巻の一腰でクリアし、見る者を仰天させた。帯広記念後は今一つの競馬が続いているが、内容はそれほど悪くない。若き王者の誕生は十分。

タケタカラニシキは今年OP戦で2勝を加えたが、重賞ではもう一息の競馬が多い。帯広記念3着と侮れないところはあるが、ここ3走の内容が不満。

スーパークリントンは今シーズン(2-0-4-16)。掲示板近辺には来るのだが、もうワンパンチが足りない。帯広記念のレース内容は悪くなかったが、当時先着された3頭がともに出走してくるため、伏兵以上の評価は出来ない。

スターエンジェルは今シーズン(2-1-3-19)。今年は特に重賞で目立った活躍がなかった。昨年のばんえい記念は5着もトモエパワーからは1分以上離されたもの。ここ、厳しいか。

今年のばんえい記念を予想する上での参考レースとしていわゆる“記念”レースを紹介しておく。

2007年6月24日第38回旭川記念(BG3)〜馬場含水率3.6
1着ミサイルテンリュウ(760)
2着フクイズミ(740)
3着スーパークリントン(760)

2007年9月30日第43回岩見沢記念(BG2)〜馬場含水率2.7%
1着トモエパワー(840)
2着カネサブラック(850)
3着ミサイルテンリュウ(850)

2007年11月25日第28回北見記念(BG2)〜馬場含水率5.4%
1着ナリタボブサップ(860)
2着カネサブラック(870)
3着スーパークリントン(860)

2008年1月2日第30回帯広記念(BG1)〜馬場含水率5.5%
1着ナリタボブサップ(900)
2着カネサブラック(900)
3着タケタカラニシキ(890)

ここに来て、ナリタボブサップ、カネサブラックの2頭の安定感が目を見張る。これにスーパークリントンを加えた6歳トリオと経験豊富なベテラン勢の対決が今年のばんえい記念の見所となろう。