5月18日(日)、東京競馬場で行われる第3回ヴィクトリアマイル

昨年はカワカミプリンセス、スイープトウショウの“両巨頭”が馬券圏外に飛び、3連単200万馬券が炸裂。今年はウオッカが昨年のダービー以来の勝利を目指して登場する。

過去2回の傾向としては、優勝馬は「前走で牡馬混合のマイル重賞を連対していた」ことが共通点。今年の該当馬は前走マイラーズC2着のニシノマナムスメ。過去2回の3着以内馬はいずれもG1で3着以内の実績を持っており、なおかつ東京コースで行われた重賞での連対経験があった。今年の該当馬はウオッカ、ピンクカメオ、ベッラレイア、ローブデコルテ。

ウオッカはドバイデューティフリー4着。いつもより早めの競馬で直線ではあわやのシーンもあった。昨秋以来、やや調子を崩している感もあったが、前走の競馬を見る限り、復活の日は近いとの印象。近走戦ってきたメンバーに比べればかなり相手落ちが予想されるレースだけに、格の違いを見せたいところ。

ローブデコルテは阪神牝馬S6着だが、マイル以下を使われている今春は好調維持。昨春のオークスを制したが血統的にはマイル以下が向いているのは明らかだろう。一発あるか。

ベッラレイアは昨秋の秋華賞以来の休養明け初戦。力量だけを見れば現4歳牝馬の中でもトップクラスであることは明らかだが、休養明け初戦で普段着の競馬が出来るかどうか。中間の調整次第。

エイジアンウインズは重賞初挑戦だった阪神牝馬Sを逃げ切り勝ち。恵まれた面もあるが、デビュー以来、休養明けだった6走前以外は全て馬券の対象になっている堅実派。初G1挑戦でも侮れない所。

ニシノマナムスメはマイラーズC8番人気2着。休養明け初戦だった中山牝馬Sを叩かれて型通り良化してきたようだ。マイル戦は4戦4連対。まだ重賞勝ちもなく格下感はあるが、ここ2年の傾向(前走が対牡馬戦好走馬が勝利を収めている)からは外せない1頭か。

マイネカンナは福島牝馬Sで重賞初制覇。昨秋以来、少しずつ着順を上げて重賞に手が届いた。東京コースへの相性がイマイチであること、マイル戦に良績がないことがポイント。

ジョリーダンスは休養明けだった阪神牝馬S5着。東京マイルでは昨年の安田記念3着など相性の良さが目立つ。7歳となったがそれほど使い込まれておらず、まだフレッシュな状態を保っている模様。

ブルーメンブラットは阪神牝馬S1番人気2着。猛然と追い込んだが、エイジアンウインズの逃げ込みを捕え切れなかった。昨秋から充実が続いているが、実はマイル未勝利でベストは1,400。力量はここでも上位を争えるものがあるが。

アルコセニョーラは福島牝馬S13着。福島記念勝ちのあるコースでこれだけ崩れたのでは、まだ昨秋の調子にないということか。コース替わりもプラスではなく。

ピンクカメオは3走連続14着で完全にトンネル入り。昨年のマイルC勝ちは過去の栄光になりつつある。鞍上は思い出の鞍上に戻るがどこまで。

レインダンスはここ2走が2桁着順で良化途上か。昨年の秋華賞でウオッカを押さえ込んだ力は侮れないが。

ヤマニンメルベイユは中山牝馬Sで初重賞制覇も前走の福島牝馬では最後に差し込まれて4着。調子は安定しているようだが、ベストは右回り1,800。

パーフェクトジョイは阪神牝馬S9番人気3着。前々走はOP特別とは言え、牡馬相手に好走しているように力をつけているようだ。ただし、良績は1,800に集中。

タニノハイクレアは阪神牝馬S11着。更に相手がきつくなってどこまでやれるか。底力欠くクロフネ産駒。

ベルモントプロテアは薫風S優勝でOP入り。大外枠を引き、揉まれずに競馬を進めることが出来たのが最大の勝因。ダートの短いところなら今後もそこそこの活躍が望めるが、芝では全く強調出来ない。

トウカイオスカーは福島牝馬S6着。休養明け初戦としてはまずまずの内容。これまでの成績が示すように勝つか負けるかはっきりしている馬(父テイオー譲りか)。東京マイルはベストだが。

タイキマドレーヌは福島牝馬S5着。叩かれてまずまず調子を上げてきたようで、一時期のトンネルは抜けつつあるようだ。マイル戦は堅実で7戦4連対。

テンイムホウは福島牝馬S15番人気9着。短距離戦で鋭い末脚を武器にする馬だが、父ラムタラからそこそこのスタミナが伝わっているようだ。ただ重賞級云々は言えないレベルで。
Ohi
5月14日(水)、大井競馬場で行われる第53回大井記念(S2)

来月の頂上決戦・帝王賞につながる南関オープン馬のプレップレース。

一昔前は東京大賞典が2,800や3,000で行われていた時代があったが、競馬界全体の流れには逆らえず、距離の短縮化が進み、2,000超の重賞としては大井ではこのレースと秋の東京記念(2,400)を残すのみとなった。「スローでグルグル回って最後に仕掛けてるだけぢゃねぇか」との心ない声もあるが、長距離戦は騎手の腕の巧拙がモロに出る舞台であり、個人的には特に気合を入れて馬券を買うレースの一つが長距離戦。大逃げのような極端な戦略が見られるのも長距離戦ならではだ。


コウエイノホシ(川崎)はJRA準OPからの転入。JRA所属末期も決して力不足だった訳ではなく、そのまま準OPで使われていればそのうちOPも望めた素材。年齢的にも下降線での転入ではないのは前走の準重賞の圧勝を見れば明らか。ここを勝てば一気に帝王賞の惑星となるが。

マズルブラスト(船橋)は南関きっての長距離砲で昨年のこのレース覇者。交流Gでは自分のペースでレースを進めることが出来ず、大敗が目立つが地元の長距離戦ならほぼ上位争い必至の馬。ここは休養明けだが、仕上がり次第ではいきなりも。

ナイキコランダム(船橋)は房の国OP1番人気2着。当時は突如復活を遂げたノムラリュウオーにしてやられたが、レース内容はまずまず。重賞で相手が上がってどこまで出来るか。

ルースリンド(船橋)は金盃楽勝から一息入った。昨秋はJBC、浦和記念、東京大賞典で全て掲示板を確保。地元でやる限り、交流Gでも目が離せない南関を代表する強豪へと成長を遂げた。帝王賞へ向けて負けられないところ。

ウエノマルクン(大井)はマイルGP11着。長距離では気がつけば上位に食い込んでいるという馬で、初重賞制覇となった昨年の東京記念の末脚は見事だった。ヒモに一考。

シーサーハーン(大井)はブリリアントC3着でようやく復調気配。レベルには問題があるとは言え、昨秋の東京記念4着とまずまずの長距離適性があるようだ。終いの切れる馬で3着穴なら。

レッドドラゴン(大井)は前走が日経賞10着。JRAの芝レースへの挑戦だったので度外視出来る内容。地元戦では勝ち切れないもどかしさはあるものの、昨年のクラシックから一貫して大崩れがない。長距離戦への適性はレース振りから高そうな印象。

ショーターザトッシ(大井)はマイルGP5着でようやく復調気配。終い一手の脚質で展開次第だが、重賞ハンター町田J騎乗は面白い。ヒモ穴候補。

トップサバトン(大井)はかしわ記念で攻めのレースを見せたが実らず、7着も高知のケイエスゴーウェイに先着を許した。昨年のダービー以来、足踏みが続くが突破口を見出したいところ。御大騎乗で新味が出るか。

ジークヴァルト(川崎)は自己条件なら追込みが決まることがあるとは言え、ここまでメンバーがきつくなると自分の競馬が出来るかどうか。格下。

コーワキング(大井)は勝ち切れないものの、準重賞では上位を争う性能の持ち主。ただ、ここでの力関係は4走前の金盃(11着)か。

セイワクリスタル(大井)はJRAから再転入初戦。中距離までこなしているが、ベストはマイル前後か。休み明けでもあり狙い辛い。

サンキョウチャイナ(大井)は近走は重賞どころか準重賞でも苦戦気味。昨年のこのレース時は好調だったが6着完敗。今年は昨年ほどの勢いなく。

チェレブラーレ(大井)は南関転入後、崩れたのが羽田盃と東京ダービーのみで非常に堅実。中距離以下なら南関重賞レベルには十分到達している。ポイントは父がブラックホークであるということ。地方では長距離戦を現実にこなしているブラックホーク産駒も存在するが、やはり気になるところ。