7月7日(月)、福山競馬場で行われるオッズパークグランプリ2008

2005年からサラブレッド系の競走を開始した福山競馬場。それから2年半が過ぎ、このレースが当競馬場で行われる史上初のサラブレッド系の交流競走となる。

このような「交流競走」。馬券購入者の態度は大きく2通りに分かれるはずだ。1つ目のタイプは各馬の力関係の比較が難しいため、ハナから見を決め込むタイプ。もう一つのタイプは初対戦の馬が多ければ多いほど検討に時間を費やしレースを楽しむタイプ。私はもちろん後者。JRAの重賞でも力関係が微妙なジャパンカップ(最近はそれほどでもないけど)や牡馬クラシック第1弾の皐月賞といった馬券が難解なレースほどギャンブラー魂が揺さぶられるので、難しいレースほど馬券の購入額も増える傾向にある。自分の予想通りになった時の喜びは本当に大きい。

さて、今年のオッズパークグランプリ。交流Gで実績を残すキングスゾーン始め、笠松、兵庫、愛知、高知、金沢の他、地元に確固たる重賞路線があるため、なかなか外には出ない南関東からの参戦もあり、力関係の比較が難しい一戦になりそうだ。もちろん地元福山勢も地の利を存分に生かしたいところ。

ナムラベンケイ(福山)は昨秋、兵庫から福山へ転入し、当地最強馬の1頭に数えられるまでになった。ここは他地区との力関係がポイント。血統以上に距離が持つ印象がある馬だが、逆に短距離への適性はどうなのか。

マルヨスポット(笠松)は地元では安定しており、展開次第で常に上位を争える存在。いつも走っている1,400ベストで更なる距離短縮がどう出るか。

ノーモアウォー(兵庫)は8歳になったが元気一杯でここ3走は連続連対と再び旬に突入の気配。当地最強のベストタイザンにはどうやっても先着出来ないが、第2勢力の1頭には数えることが出来る印象。

アブソルートウイン(福山)はトライアルで久しぶりの勝利。マイル〜中距離の逃げ馬という印象だったが、ハナさえ切れれば距離は関係ないようだ。ただ、近走の成績が示すようにハナを切れなかった際の脆さも特筆モノ。ここはテンに速い馬が揃って展開微妙。

コアレスタイム(船橋)は近走不調だが、かつては交流Gでも存在感のある所を見せていた馬。復調なれば。

キングスゾーン(愛知)の参戦で今回のオッズパークグランプリが一段と面白くなった印象。積み上げてきた実績はもう言うまでもない交流Gウイナー。ここは戦ってきた相手が違うところを見せ付けたい所。

マリスブラッシュ(高知)は地元最強馬の1頭。地元では短距離から長距離までこなさなければならないが、ベストは血統が示すように短〜マイルだろう。レベル差云々は当然あるが・・・。

ラストチャンピオン(大井)の勢いが止まらない。現在、5連勝中で通算成績が(13-1-0-2)。6歳だが使い込まれておらず、これからが旬だろう。ここは初の長距離輸送と極めて特徴的な福山の馬場形態が鍵。試金石。

マヤノテンザン(金沢)は4走前のスプリングCでビッグドンに先着した実績があるが、どちらかと言うとゆったり流れる中距離以上のレースが向く。メンバーも厳しくなった印象。

マチカネモエギ(愛知)は前走のみちのく大賞典で3番人気3着。アウェーでの戦いながら持てる力は出した印象。JRA準OPでもそこそこの競馬を見せていた馬であり、距離は短い方が良さそうだ。条件好転で一発あるか。
Ohi
【主要プレップ優勝馬のJDD成績と時計の関係】
主要プレップ優勝馬のJDD成績と時計をおさらいしてみる。

◎東京ダービー
1999年オリオンザサンクス2:07.7やや重→1着2:06.9良
2000年ヒノデラスタ2:06.9良→不出走
2001年トーシンブリザード2:07.5不良→1着2:05.8良
2002年キングセイバー2:08.0良→不出走
2003年ナイキアディライト2:08.9良→3着2:05.1重
2004年アジュディミツオー2:05.2良→4着2:05.2良
2005年シーチャリオット2:05.3良→不出走
2006年ビービートルネード2:07.5良→不出走
2007年アンパサンド2:05.0良→2着2:03.3不良
2008年ドリームスカイ2:06.5不良→?

東京ダービー馬のJDD成績は(2-1-1-1)で最低着順は何とアジュディミツオー4着。JRA勢が加わることでペースが厳しくなり、JDD本番では勝ち時計が2分5秒を切ることもここ数年は珍しくない。昨年は不良馬場ということもあり、“限界”の2分2秒台に突入。乾いた馬場が得意なJRAのロングプライドが音を上げるほどの高速馬場となった。ドリームスカイは不良馬場で2分6秒台。正直物足りなさを感じざるを得ないが。

◎兵庫チャンピオンシップ
2000年ミツアキサイレンス2:00.7良→6着2:07.2良
2001年ロードバクシン1:59.5不良→不出走
2002年インタータイヨウ1:57.5不良→2着2:05.4やや重
2003年ビッグウルフ1;58.9不良→1着2:04.9重
2004年メイショウムネノリ1:57.3不良→不出走
2005年ドンクール2:01.7良→5着2:06.0良
2006年グレイスティアラ2:01.2良→不出走
2007年フェラーリピサ2:02.9良→不出走
2008年ナンヨーリバー2:02.1良→?

兵庫チャンピオンシップ優勝馬のJDD成績は(1-1-0-2)。今年のナンヨーリバーの勝ち時計は昨年のフェラーリピサを上回るものの、ここ数年ではごくごく平凡なもの。

◎端午S
1999年ブルーコマンダー1:51.6良→不出走
2000年レギュラーメンバー1:51.8良→不出走
2001年イシヤクマッハ1:53.3良→5着2:07.1良
2002年ゴールドアリュール1:50.6良→1着2:04.1やや重
2003年タマモリッチ1:53.7良→不出走
2004年アクイレジア1:53.9良→2着2:05.1良
2005年カネヒキリ1:50.8良→1着2:04.9良
2006年ヤマタケゴールデン1:52.3良→6着2:06.9良
2007年ロングプライド1:52.1良→3着2:04.1不良
2008年サクセスブロッケン1:51.2良→?

端午S優勝馬のJDD成績は(2-1-1-2)。ここ10年で見ても10指に入るダート王たるゴールドアリュールやカネヒキリはさすがの50秒台で、JDD本番でも4秒台で駆け抜けている。今年のサクセスブロッケンの勝ち時計は過去10年で3位。前出の2頭に続く優秀なもので、レギュラーメンバーやロングプライドと言った交流Gの常連クラスよりも高いパフォーマンスを見せている。机上の計算では大井2,000を4秒台で走ることが出来るはずで、この時計で走れれば圧勝もあり得るが。

◎関東オークス(参考)
2000年プリエミネンス2:17.3良
2001年マイニングレディ2:18.1やや重
2002年サクラヴィクトリア2:18.5良
2003年レマーズガール2:15.6やや重
2004年トーセンジョウオー2:15.9重
2005年テンセイフジ2:16.5不良
2006年チャームアスリープ2:18.5やや重
2007年ホワイトメロディー2:16.5良
2008年ユキチャン2:14.7良

年によってペースや馬場状態が違うため、単純比較は禁物だが、ユキチャンが今年叩き出した2:14.7良は関東オークスレコード。2分15秒を切った馬さえ、彼女の前には存在しなかったのだから極めて優秀な時計と言えよう。馬場状態が異なるが、今年の川崎記念(フィールドルージュ2:13.1やや重)でも4着に相当する時計で、昨年の東京ダービー馬アンパサンドには大きく先着していた計算になる。関東オークスの歴代優勝馬を並べてみれば、プリエミネンス、レマーズガール、トーセンジョウオー、ホワイトメロディーはその後、古馬相手でも重賞を制した。順調に成長すれば、ユキチャンも過去の先達に負けず劣らずの成績を残す可能性はある。

【敗れ去った1番人気馬】
2000年14着アグネスデジタル
後に芝・ダート、JRA、地方、海外を問わない活躍を見せた希代の万能型アグネスデジタル。JDD前の名古屋優駿を優勝し、勢いに乗っての参戦。前年、全日本3歳(現2歳)優駿(当時G2)を制しており、既に南関適性を見せていたこともあり、1番人気に支持された。先行集団に取り付き、順調に推移していたかと思われたが・・・。彼の前々走はNHKマイル7着。芝凡走→ダート激走→ダート圧敗というのはよく見るパターン。天才万能ホースのほろ苦い競走成績の1つだ。

2003年2着ユートピア
後年、ゴドルフィンにトレードされた天才ダートホース。ユニコーンSを圧勝し、前年の全日本2歳優駿で既にG1ホースとなっていたユートピアに敵はいないかと思われたが・・・。ユニコーンSで子供扱いにしたビッグウルフの切れ味にハナ差負け。彼もまた芝凡走→ダート激走→・・・のパターンではあった。

2004年4着アジュディミツオー
後にG1競走5勝。地方競馬所属馬として初めてドバイの土を踏んだ地方競馬の雄アジュディミツオー。デビューから4戦4勝で東京ダービーを優勝。東京ダービーの勝ち時計は非常に優秀なもので、JRA勢を向こうに回して1番人気に支持された。ハナを切り、そのまま押し切るかと思われたが、鋭く末脚を伸ばしたカフェオリンポス他にあっさりと土俵を割ってしまう。彼はその後、更なる粘り腰を身に付け、地元で競馬をする限りは馬券購入者にとって安心して見ていられる韋駄天へと成長を遂げた。その成長過程での価値ある1敗。

2006年4着ナイキアースワーク
この年は混戦ムードが漂っていたが、前哨戦のユニコーンSで目の覚めるような追い込みを見せたナイキアースワークが堂々の1番人気に支持された。追い込み馬には不利な最内枠を引いたが、名手・アンカツが何とかするだろうというファンの思いは彼を1番人気に押し上げた。レースでは後方から徐々にポジションを上げていく戦略を取ったアンカツ・ナイキアースワークだが、直線に入ってもエンジンが点火せず、4着まで上がってくるのが精一杯だった。

2007年3着ロングプライド
前哨戦のユニコーンSを優勝。破った相手が既にJpn2を制していたフェラーリピサだったこと、プラス武豊騎乗で圧倒的な1番人気に。3角過ぎから徐々に前を射程圏内に入れるべく動き出したロングプライドだったが・・・この年の南関3歳牡馬はそれほど甘くはなかった。直線に入りさらに軽快に逃げ脚を伸ばすフリオーソ、それを追いかける東京ダービー馬アンパサンドのスピードにまるでついて行けず、離された3着に完敗。この後、JRAのダート重賞に出走しても馬場が少しでも渋るとパフォーマンスを落とすロングプライドの重要な傾向はこのあたりから見られた。彼の本領発揮は晴天が続いたパサパサのダートであろう。
7月7日(月)、福山競馬場で行われる「第2回オッズパークグランプリ」。

このレースは福山競馬場で史上初めて行われるサラブレッドによる全国交流競走となりますが、これに合わせてオッズパーク株式会社がオリジナルTシャツを制作しました。

今回、関係者のご厚意でこのオリジナルTシャツを当@Tracks読者の方の中から抽選で5名の方にプレゼント出来ることとなりました。

oddsparkgp2008

「好位追走」とか「枠入不良」とか見ているだけで楽しいTシャツですね。

【応募方法】
郵便番号、住所、氏名、電話番号、競馬歴、プレゼントを見たサイト(Blog)を書いて頂き、opgp2008@live.jpまでメールをお送り下さい。応募の締切はレース当日の7月7日(月)です。奮ってご応募下さい。

【注意事項】
・Tシャツの種類は選べません。
・厳選なる抽選の結果、当選者の発表は発送を以って代えさせて頂きます。
・ご応募の際に記入頂いた個人情報は、目的以外に使用することはありません。
Ohi
※データはレース創設の1999年以降。施行条件は一貫して大井ダ2,000。

【所属】
1999年大井船橋大井
2000年美浦→大井北海道
2001年船橋大井→栗東
2002年栗東→栗東→大井
2003年栗東→栗東→船橋
2004年美浦→栗東→大井
2005年栗東→船橋大井
2006年栗東→栗東→岩手
2007年船橋川崎→栗東

レース創設以来、JRA6勝、地方3勝。ただし、馬券対象となったのはJRA12頭、地方15頭と地方優勢。他の南関で行われる交流Gでは船橋、川崎においしいところを持って行かれる傾向にある大井所属馬が地元の意地を見せているのが面白い。

【人気薄好走馬】
単勝10番人気以下で3着以内に好走した馬は2001年2着メイショウアーム(11番人気、複勝1,650円)のみ。単勝1〜3番人気で上位3頭が決まることもあり、基本的には大荒れなし。ただ、カネヒキリが勝った年のように他のJRA所属馬が全て圏外に去り、地方の実績馬が上位に食い込んでちょい荒れというケースもある。

メイショウアームは京浜盃、羽田盃、東京王冠賞(廃止)、東京ダービーと全て掲示板外に敗れ去っていたため、対JRAになるこのレースでまるで人気がなかったのは仕方なし。JDDでは無敵のトーシンブリザードから0.3秒差といきなり好走した。現在、南関東リーディングトップ、JRAに遠征してきた際にもプレゼンスのある所を見せている若き日(今も若いけど)の戸崎圭太が大舞台に強いところを見せてくれたレースだった。

【近走成績】
1999年
1着オリオンザサンクス:東京王冠賞(大井ダ18)3着→東京ダービー(大井ダ20)1着
2着オペラハット:東京王冠賞(大井ダ18)1着→東京ダービー(大井ダ20)3着
3着サマーシャドウ:東京王冠賞(大井ダ18)7着→東京ダービー(大井ダ20)6着

2000年
1着マイネルコンバット:たけのこ賞(福島ダ17)1着→名古屋優駿(名古屋ダ19)2着
2着イエローパワー:羽田盃(大井ダ16)1着→東京ダービー(大井ダ20)7着
3着タキノスペシャル:兵庫Ch(園田ダ18.7)2着→登別マリンパーク特別(札幌ダ17)1着

2001年
1着トーシンブリザード:東京王冠賞(大井ダ18)1着→東京ダービー(大井ダ20)1着
2着メイショウアーム:東京王冠賞(大井ダ18)8着→東京ダービー(大井ダ20)6着
3着カチドキリュウ:東京優駿(東京芝24)17着→プロキオンS(阪神ダ14)6着

2002年
1着ゴールドアリュール:端午S(京都ダ18)1着→東京優駿(東京芝24)5着
2着インタータイヨウ:兵庫Ch(園田ダ18.7)1着→ユニコーンS(東京ダ16)2着
3着プリンシパルリバー:羽田盃(大井ダ17.9)1着→東京ダービー(大井ダ20)3着

2003年
1着ビッグウルフ:ユニコーンS(東京ダ16)6着→名古屋優駿(名古屋ダ19)1着
2着ユートピア:NHKマイルC(東京芝16)4着→ユニコーンS(東京ダ16)1着
3着ナイキアディライト:羽田盃(大井ダ17.9)1着→東京ダービー(大井ダ20)1着

2004年
1着カフェオリンポス:ヒヤシンスS(東京ダ16)1着→ユニコーンS(東京ダ16)4着
2着アクイレジア:端午S(京都ダ18)1着→関東オークス(川崎ダ21)2着
3着キョウエイプライド:羽田盃(大井ダ18)2着→東京ダービー(大井ダ20)2着

2005年
1着カネヒキリ:端午S(京都ダ18)1着→ユニコーンS(東京ダ16)1着
2着メイプルエイト:羽田盃(大井ダ18)2着→東京ダービー(大井ダ20)2着
3着ボンネビルレコード:羽田盃(大井ダ18)5着→東京ダービー(大井ダ20)4着

2006年
1着フレンドシップ:伏竜S(中山ダ18)1着→兵庫Ch(園田ダ18.7)2着
2着バンブーエール:昇竜S(中京ダ17)1着→ユニコーンS(東京ダ16)5着
3着オウシュウクラウン:ダイヤモンドC(水沢ダ16)1着→サマーC(水沢ダ19)1着

2007年
1着フリオーソ:羽田盃(大井ダ18)3着→東京ダービー(大井ダ20)2着
2着アンパサンド:羽田盃(大井ダ18)2着→東京ダービー(大井ダ20)1着
3着ロングプライド:端午S(京都ダ18)1着→ユニコーンS(東京ダ16)1着

(JRA所属馬)
ダートのOP勝ちもしくは重賞連対が好走の条件。今年の出走予定馬中、スマートファルコン以外は条件を満たしている。

(他地区所属馬)
地元戦を圧勝していることが条件。それでも3着までというのはレベル差か。

(南関所属馬)
羽田盃、東京ダービーのいずれかで連対していることが勝利の最低条件。ただし、南関クラシックで馬券対象となっていなかったメイショウアーム(羽8→王8→ダ6)、ボンネビルレコード(羽5→ダ4)がJDDで馬券対象となっており侮れない。両馬の共通点と言えば、ダービーがクラシックでベストリザルトとなっていること。クラシックを使いつつ尻上がりに調子を地味に上げてきているタイプには注意を払いたい。
Ohi
7月9日(水)、大井競馬場で行われる第10回ジャパンダートダービー(Jpn1)

芝のG1・Jpn1シリーズは日曜の宝塚記念で上半期は終了。ダートのG1・Jpn1路線を締め括るのが今年から3歳限定戦としては唯一のJpn1競走となったこのレースだ。

ダービーGPというレースがなくなってしまったことについては色々な意見があるだろうし、私も複雑な思いはあるが、秋競馬は古馬と3歳馬の激突というのが1つの大きな柱であることに異論はあるまい。JDDが設立されて以来、位置づけが微妙になっていたダービーGPはその歴史的役割を終えたのだと考えるのがここは妥当な所だろう。

今年のJRA3歳クラシック路線。芝路線はこの時点で判断するのはどうかと思うが、昨年に負けず劣らずの低レベルというのが一連のレースを見た感想。ただ、ダート路線は豊作と見て良く、米遠征を果たしたカジノドライヴ、ユニコーンSを圧勝したユビキタス不在もそのユビキタスを子供扱いにした経験があるサクセスブロッケンに加え、父クロフネの血が騒ぎ始めたユキチャンがこのレースには参戦予定。過去9回、なかなか健闘している地方勢は今年ばかりは頼みの綱の南関勢がレベルが低く、厳しい戦いが予想される。

【JRA所属馬】
ダービーにも駒を進めた怪物サクセスブロッケン、ドバイ帰りの2歳チャンプ・イイデケンシン、白毛馬の重賞初制覇を達成した話題のユキチャン、ダート3連勝中のナンヨーリバーなどタレントが揃った。今年のレベルなら上位独占もあり得る。

イイデケンシン(栗東)は昨年の2歳ダートチャンピオン。ここはドバイ遠征以来の競馬で仕上がりが鍵だが、素軽い先行力は地方の馬場向き。昨年の全日本2歳優駿ではディラクエ、レインボーペガサスを問題にしなかった。

サクセスブロッケン(栗東)はダービー18着。ダート4戦4勝からの挑戦は実らなかったが、今後の糧となれば良いと言ったところか。少々リズムが狂ったが、ここは仕切り直しの一戦。ダートでの強さは半端ではなく、今後はじっくりダート路線を歩んでいけば必ずや頂点を目指せる1頭だろう。端午Sの時計は偉大なる先達ゴールドアリュール、カネヒキリにこそ及ばないものの、かなりの好時計。まともなら圧勝まである。

ナンヨーリバー(美浦)はダートに路線を転換してから4戦3勝。血統的に人気になりづらく、2走前の伏竜Sは9番人気に過ぎなかったが、後にユニコーンSを圧勝するユビキタスを全く問題にしていない。ここも人気はサクセスブロッケン、ユキチャンらが上に行きそうだが、ハナをすんなり切れればしぶとい末脚が再び見られそうだ。

ユキチャン(美浦)は関東オークス圧勝で白毛馬の重賞初制覇を達成し、歴史に名を残すこととなった。今度は牡馬、しかも怪物サクセスブロッケンが相手に含まれており、楽な戦いになりそうにはないが、関東オークスの勝ち時計は非常に優秀なもの。もう一発あっても驚けない。

スマートファルコン(栗東)は美浦から栗東への転厩初戦で皐月賞殿負け以来の競馬となる。芝でもOP勝ちがあるようになかなかの素質を持っているが、血統(父ゴールドアリュール)からベストは3戦2勝のダートか。ただ、時計をいくつか詰めなければここは厳しい力関係となる。

【他地区所属馬】
一昨年、オウシュウクラウンが激走したように他地区勢を全く無視してしまうのは考え物。ダービーWeek経由で各地の強豪が揃った。一時、話題を集めたフサイチサガントスの名前も見える。

ノゾミカイザー(愛知)は東海ダービー2着から臨んだ前走の対古馬戦で完敗。父ユートカイザーは11年前の東京ダービー2着と大井に縁の深いSS直仔。苦しい戦いになることは必至だが、父が競走生活を送った舞台で激走あるか。

バンバンバンク(兵庫)は兵庫ダービー馬。2歳時から安定した力を見せているが、ここでの力関係は前々走の兵庫チャンピオンシップ2.2秒差5着が示すとおり。厳しい戦いになりそう。

ヒシウォーシイ(愛知)は東海ダービー馬。大混戦のゴール前をグイっと伸びて栄冠をモノにした。愛知転厩以来、全く底を見せていない活躍だが、JRA時は逆にまるで競馬にならなかった馬。愛知の水が合ったとは言え、全国レベルの戦いではどうか。

フサイチサガントス(佐賀)は栄城賞1番人気2着。JRAの芝レースでも健闘しているように潜在的なスピードは優秀なものがあるセレクトセール出身馬。ただ、距離は現状短い方が良さそう。

モエレハナオー(岩手)はダイヤモンドC2着など今年の岩手3歳牡馬のトップランナーの1頭。成績が示すように相手なりの馬だが、ここはその相手が格段に強力になる。

【南関所属馬】
空前のハイレベルとされた昨年に比べれば、物足りなさが残る今年の南関3歳牡馬路線。東京ダービー馬ドリームスカイがどこまで大物食いが出来るかと言った評価。

ギャンブルオンミー(船橋)は東京ダービー13着と完敗。前々走の東京湾カップがなかなか強い競馬だったため、穴人気になっていたが、どうやらピークはそのレースだったようだ。中間どこまで立て直されているか。

コラボスフィーダ(船橋)は東京ダービー3着。年明け以来、歯がゆい競馬が続いていたがようやく能力の片鱗を見せてくれた。ノゾミカイザーの項でも見たように、彼の父は11年前の東京ダービー2着馬ユートカイザー。父は中央馬相手でも一歩も引かなかった実力馬。仔に少しでもその能力が伝わってくれれば。

ディアヤマト(大井)は東京ダービー殿負け。父が短距離志向のテイエムサンデー。そろそろ血統から来る距離適性に収束してきそうな予感。メンバー中、4頭しかいないダートG優勝馬の1頭だが、ここは厳しい戦いが予想される。

ドリームスカイ(川崎)は東京ダービー10番人気1着。戸崎圭太の連覇、JRAとのコラボイベント付きだったとは言え、こちらも「スカイ」。出来すぎた話だったが、馬が充実してきていたことも見逃せない。JDD史上、対JRA馬で真っ向勝負を挑めるのは東京ダービー馬と相場は決まっている。今年は特に強力なメンバーだが、意地を見せたい。

モエレラッキー(大井)は東京ダービー9番人気2着。京浜盃以降、一連の重賞でいい走りを見せていたが、東京湾Cの1敗で人気が急落していたもの。道営時代から堅実に着をまとめてくる馬で掲示板を外したのが前出の京浜盃のみ。気がつけばそこにいるタイプか。

ジェイラッカー(大井)は東京ダービー15着。JRAからの転厩初戦だった前々走は鮮やかだったが、距離延長で脆さが出た。ここは更に相手が強力。JRAで2勝をマークしたが、いずれもスプリント戦でのもの。距離に不安大。