3月19日(水)、浦和競馬場で行われる第54回桜花賞(S1)

競馬ファンが「春」を感じるレースは人それぞれだと思うが、私は地方競馬ならこの浦和の桜花賞、そして再来週からスタートする大井のトゥインクル開催スタートにより、毎年「春」を感じている。

南関牝馬クラシック戦線もいよいよこのレースからスタート。前哨戦の京浜盃(S2)を含め、3冠の全て大井で行われる牡馬クラシック戦線と異なり、牝馬クラシックは1冠目:桜花賞(浦和)→2冠目:東京プリンセス賞(大井)→3冠目:関東オークス(川崎)と全て施行される競馬場が異なるため、3冠達成は極めて困難であることが知られている。現在のレース体系になって以来、3冠を達成したのは先日引退→繁殖入りが発表されたチャームアスリープのみ。3冠目がJRAとの交流Gである関東オークスになっているため、“井の中の蛙”ではもちろん通用しない。

茨の道である南関牝馬3冠戦線のスタートを飾るこの桜花賞こそが最初にして最大の難所であることは南関ファンならご存知の通り。浦和の1,600は「コーナーの途中からスタートする」と評される難コース。力を持っていればともかくとして、外枠に入った時点である程度の不利は覚悟しなければならない。


ハタノギャラン(船橋)はJRA未勝利から南関に転入。JRA在籍時には未勝利戦で1番人気に支持されたこともあり、未勝利脱出は時間の問題だったが、血統面も考慮して南関へ戦場を移した。前走のなのはな賞は期待通りの圧勝で力を見せ付けている。一気に戴冠なるか。

レモンサワー(大井)は道営から南関へ転入。転入後、しばらく不振だったが前々走の準重賞・桃花賞で2着。前走は4着だったが着差はそれほどでもなく、好調はキープしているようだ。

ブルーザミント(川崎)はトライアル・ユングフラウ賞2着で浦和適性を示している。前々走ではJRA交流戦で圧勝経験もあり、性能の裏付けは十分。

フィリアレギス(川崎)は前走で連勝が止まってしまったが、昨秋以来の休み明けだったことを考慮すれば上々のスタート。一叩きされて順当に良化なら好勝負十分。

マダムルコント(川崎)は暮れの東京2歳優駿牝馬(S1)以来のぶっつけ。道営から転入以来、重賞を2連勝と底を見せておらず、仕上がり次第ではあっさりのシーンもあるか。2歳女王として恥ずかしい競馬は出来ない。

ハイブラウグレース(大井)はトライアル・ユングフラウ賞3着とまずまずだが、これまでの戦績からはここで人気を背負いそうな馬たちとは力の差がある印象。

ブライズメイト(船橋)は暮れの東京2歳優駿牝馬2着。前走のフラワーロード賞ではタイム差なしの2着だったが、レース内容はまずまず。道営時代から堅実に着をまとめてくるタイプ。

ミスガイア(大井)は金沢から昨年の暮れに南関へ転入。着差こそつけられているが、常に掲示板近辺を争っているのは確かな地力の証拠か。東川公則騎乗にも注目。

インカローズ(大井)はトライアル・ユングフラウ賞を完勝。道営からの転入直後は存在感があまりなかったが、年が明けて準重賞を連勝し、成長力のあるところを見せている。豊富なキャリアで1冠目をものにするか。

トミノプラネット(川崎)は昨秋のローレル賞2着馬。前走はJRAの芝レースへの挑戦だったので結果は仕方がないとして、暮れの2歳優駿牝馬のレース内容が淡白であり、評価が揺れる。吉田稔騎乗は新鮮。

シスターエレキング(船橋)は前走の中央交流戦を圧勝して波に乗っている。ここは相手が揃った。一線級相手でどこまで自分の競馬を展開できるか。
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