4月13日(日)、阪神競馬場で行われる第68回桜花賞

ダイワスカーレット、ウオッカの2巨頭体制だった昨年とは打って変わって、今年のJRA牝馬クラシック戦線は混戦模様。安定した成績を残しているトールポピーがこの桜花賞では1番人気になりそうだが、安定しているというだけで頭になることが出来るかどうかは時の運。

主要プレップの優勝馬の桜花賞成績は次のようになっている。

チューリップ賞(1994年以降):(1-2-0-10)
フィリーズレビュー(1994年以降):(2-1-0-10)
アネモネS(2000年以降):(0-0-1-7)
フラワーC(1994年以降):(2-1-0-3)
クイーンC(1994年以降):(0-1-2-9)

OP特別時代にはマックスビューティ、アグネスフローラ、シスタートウショウ、ベガらを輩出したチューリップ賞優勝馬は本番でははっきりと不振。重賞格上げ以降勝ったのはテイエムオーシャンのみ。誰もが認めるスーパー牝馬でなければTR→本番連勝は無理だ。

フィリーズレビューは報知杯4歳牝馬特別時代を含めて対象期間でTR→本番の連勝を決めたのはキョウエイマーチ、ラインクラフトの2頭のみ。このレースは年によってレベルのばらつきが大きく、本番ではこのレースの上位入線馬がどこにもいないケースも多々ある。

アネモネS勝ち馬は開催が中山に移って以降、馬券の対象になったのは2001年のダイワルージュのみ。中山に変わってから、この組で馬券の対象になったのは2002年1着のアローキャリーが加わるだけで不振極まりない。馬券対象になった2頭の共通点は前年のJFで2着だったことで、既に阪神コースへの高い適性を示していたことにある。

フラワーC出走組は以前は即切りの対象だったが、勝ち馬から2頭の桜花賞馬が誕生。最近では本番に相性の良いステップ。

クイーンC優勝馬は以前から知られているように「頭はない」傾向。間隔が微妙に空くため調整が難しいというのも影響しているのだろう。クイーン勝ち→桜花賞敗退→オークス激走という一つの確立されたパターンは存在する。

チューリップ賞が重賞に格上げされた1994年以降の優勝馬の前走はチューリップ賞7頭、アネモネS3頭、フィリーズレビュー2頭、フラワーC2頭。チューリップ賞と本番を連勝したのがこの期間ではテイエムオーシャンしかいないのだから、6頭がチューリップ賞敗戦から本番で栄冠をつかんでいることになる。巻き返した6頭は全てチューリップ賞で3番人気以内に支持されていた共通点がある。チューリップ賞敗退組の取捨のポイントはこれか。なお、平成以降の桜花賞馬はこの4つのレースのいずれかから誕生しており、例外は平成元年のシャダイカグラがペガサスS(現:アーリントンC)をステップにして桜花賞を勝った例があるのみ。


エアパスカルはチューリップ賞1着。途中でハナを奪う積極的なレースでトールポピーとオディールの追撃を振り切った。特に人気薄で勝った場合は本番ではどこにもいないチューリップ賞勝ち馬。果たして今年は。

トールポピーはチューリップ賞2着。試走に徹したと思えば上々の船出。チューリップ賞でペースが遅かったとは言え、前付け出来たのは収穫。頭ではないかも知れないが上位争いは確実か。

オディールは休養明けのチューリップ賞3着。出遅れて後方から差を詰め、最後は接戦に持ち込んだのは世代上位の実力を発揮したものと思われる。底力に欠くクロフネ産駒で本番では反動が出る可能性が高いが。

マイネレーツェルはフィリーズレビュー11番人気1着。後方から鮮やかな末脚を披露して低評価を覆した。どのレースでも堅実に差を詰めてくるのは父ステイゴールドの血がなせる技か。反動がなければ。

ベストオブミーはそれまでに実績のなかった芝のフィリーズレビューで一旦先頭の2着。クラシックの時期にグンと成長するブライアンズタイム産駒らしくここに来て急成長している模様だ。こちらもマイネレーツェル同様、反動がなければ。

レジネッタはフィリーズレビュー3着。そこそこ来てもここ3走は勝ち切れていないが、レース内容はそれほど悪くない。本番では2桁人気だろうから気楽に行ければ。

ソーマジックはここ3走の内容が良く、前走のアネモネSで3連勝達成。叩かれて徐々に着順を上げて来る典型的なシンボリクリスエス産駒の特徴を示しており、相手強化もそれなりにこなしてしまう可能性はある。

シャランジュはクイーンC大敗で評価が揺れていたが、アネモネ2着で本番への出走権をゲット。本番では2桁人気だろうから気楽に差してくるだけ。

ブラックエンブレムはフラワーCで重賞初制覇。葉牡丹賞では皐月賞で人気確実のマイネルチャールズに僅差で続く3着と牡馬トップクラスと好勝負した経験もある。前走は最後に詰め寄られたのが不満だが、近年相性の良いステップであり警戒必要。

エフティマイアは成長力に欠いている模様で早くも過去の馬になりつつある。ここ2走の内容はそれほど悪くないが、良いわけでもない。

リトルアマポーラは3戦目の京成杯でマイネルチャールズと僅差の競馬。前走のクイーンCは横綱相撲で重賞初制覇。本番と微妙に間隔が空くため、あまり直結しないステップだが、今年の混戦ムードなら上位評価できるか。

ルルパンブルーはファルコンS3着。ベストは1,200であることは間違いなく、距離が延びるのは厳しそうだ。

ハートオブクィーンは中央入り後全て2桁着順で完全に過去の馬。もうしばらく2桁着順が続くだろう。

エイムアットビップはフィリーズレビュー1番人気10着。上位が後方から脚を伸ばした馬ばかりで占められたレースだったが、その中に加わることなく敗退した。巻き返し警戒と言いたいところだが、フィリーズレビュー大敗からの巻き返しは?

マダムルコントはこれが中央入り初戦。1番人気に支持された浦和桜花賞は8着に大敗。南関クラシック路線でならこの後のプリンセス賞で狙ってみたくなる負け方だったが、JRAの芝のG1では追走一杯が必至。厳しいだろう。

エーソングフォーはフィリーズレビュー14着大敗。一連のトライアルでこうも簡単に崩れてしまうようではクラシックを勝つのは無理。出世レースの紅梅S勝ち馬だが。

デヴェロッペはアネモネS10着大敗。外枠からハナを切れずにあっさりと土俵を割った。前々走、リトルアマポーラから0.3秒差もこの辺が一杯の感。

ポルトフィーノはアーリントンC1番人気8着。控える競馬を試みたがまるで伸び切れずだった。現状ではハナを切った方が良さそうだが、巻き返しなるかどうか。クロフネ産駒だけに底力の有無は気になるところ。
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