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2008.04.13
混戦の牡馬クラシック開幕【皐月賞】
4月20日(日)、中山競馬場で行われる第68回皐月賞。
牝馬クラシック第1弾・桜花賞は大波乱の結果となったが、牡馬も傑出した存在がいないという点では共通している。ただ、牝馬と異なるのは重賞2勝馬が1頭だけおり、一応の「核」となる馬は存在するということか。
1994年にブライアンズタイム産駒がクラシック年齢に到達して以降、この皐月賞というレースで勝ち馬の父となった種牡馬はわずかに4頭しか存在しないことはよく知られている。
1994ブライアンズタイム(ナリタブライアン)
1995サンデーサイレンス(ジェニュイン)
1996サンデーサイレンス(イシノサンデー)
1997ブライアンズタイム(サニーブライアン)
1998シェリフズスター(セイウンスカイ)
1999オペラハウス(テイエムオペラオー)
2000サンデーサイレンス(エアシャカール)
2001サンデーサイレンス(アグネスタキオン)
2002ブライアンズタイム(ノーリーズン)
2003サンデーサイレンス(ネオユニヴァース)
2004サンデーサイレンス(ダイワメジャー)
2005サンデーサイレンス(ディープインパクト)
2006オペラハウス(メイショウサムソン)
2007ブライアンズタイム(ヴィクトリー)
今年の登録馬中、ブライアンズタイム産駒はわずかに1頭。加齢とともに産駒のダート色が前よりも一層進行した感があるブライアンズタイムであるが、昨年は久しぶりの皐月賞馬を輩出した。2年連続の皐月賞制覇は過去にないが、マイネルチャールズで連覇に挑む。
主要プレップ優勝馬の皐月賞成績は次のとおり(若葉S以外は1989年以降。若葉Sはトライアルになった1991年以降)。なお、平成以降の皐月賞馬の前走は弥生賞6頭、スプリングS6頭、若葉S5頭、きさらぎ賞1頭、毎日杯1頭。トライアル3鞍がほぼ拮抗状態。
共同通信杯(1-1-3-8)
きさらぎ賞(2-2-2-7)
弥生賞(2-1-5-7)
スプリングS(4-1-1-9)
若葉S(3-2-1-8)
毎日杯(1-0-1-9)
共同通信杯勝ち馬で皐月賞を制したのは1994年のナリタブライアンのみ。このレース後、皐月賞に直行するケースもよくあるが、該当馬の皐月賞成績は(0-0-2-4)で3着はジャングルポケット、フサイチホウオー親仔だけ。間に皐月トライアルを挟んだ馬はそこそこ上位に来るのだが、勝ち切るまでには至らないステップ。
きさらぎ賞勝ち馬で皐月賞を制したのは1990年のハクタイセイと2003年のネオユニヴァース。前者はぶっつけ、後者はスプリングSを間に挟んだが、どちらも「連勝中だった」という共通点があった。通信杯に比べるとぶっつけを選択する陣営は少ないが、昨年のアサクサキングスを始めとしてハクタイセイ以外は結果が出ていない。
「平均着順3.8、平均人気2.0」。これが皐月賞における弥生賞馬の着順と人気である。すなわち「人気先行」が明らかであると言える。さすがに他のプレップの勝ち馬にはよくある2桁着順こそないものの、平成以降、着順が人気を上回ったケースは皆無である。平成以降で弥生賞→皐月賞を連勝したのはアグネスタキオン、ディープインパクトのみ。誰もが認める超名馬、いわば3冠も視野に入ってくるような馬以外はこの重圧に耐えられないということを歴史は証明している。
スプリングS勝ち馬は平成以降で4頭が本番で栄冠をつかんでいる。その4頭はミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァース、メイショウサムソン。「スプリング→皐月を連勝できる馬は春を制する2冠馬となる」ということを教えてくれている。スプリングS優勝馬を評価する際は、ダービーまで展望できる成長力や血統背景があるかどうかを検証することが重要。このレースは弥生賞と異なり、年によるレベルのばらつきが大きく、スプリング上位入線馬が本番ではどこにもいないということも度々見られる取扱いの難しいプレップではある。
若葉S勝ち馬は中山時代(1999年まで)にトウカイテイオー、ジェニュインが本番をも勝利し、直結度が高かったが、阪神に開催が移ってからはハーツクライ始め2桁着順に沈む馬が連続し、軽視されがちなプレップとなっていた。しかし、昨年、ヴィクトリーが若葉Sをステップに本番も優勝し、再び勢いを増しているプレップと言えるだろうか。
毎日杯勝ち馬が本番で勝利を収めたのは1999年のテイエムオペラオーのみ。キングカメハメハ、アドマイヤメインなど、近年は毎日杯→皐月をスキップ→ダービートライアルやマイルCへというステップを選択する馬もおり、皐月賞との関連性は薄れている。2001年以降、皐月賞に出走した毎日杯馬は3頭しかおらず、全て本番では見せ場なく敗退している。
アドマイヤコマンドは毎日杯2着。新馬戦を勝ったばかりの馬としては時計も大幅に詰めており、秘めた才能を十分に見せているが、キャリアの浅さが本番でどう出るか。相手も強化され。
オリエンタルロックは層の薄かった札幌2歳勝ち以降は全て11着と完全にトンネルに突入したようだ。父マンハッタンカフェなら先細りは考えにくいが、今の状態では手を出しにくい。
キャプテントゥーレは弥生賞4着。距離延長には無難に対応したが、上位には来るもののもう一押しがないという状況。中間どれだけパワーアップしているか。
サブジェクトは昨年の暮れ、出世レースのラジオNIKKEI杯を制したが、その後が案外な競馬。最近トレンドのフジキセキ産駒。もう少し成長力を見せて欲しい。
ショウナンアルバはスプリングS3着。道中かなり折り合いを欠いていてそれでも3着を確保したのだから、能力はかなり高いものがあるのだろう。ウォーエンブレム産駒はすんなり先行→押し切りが好走の要件のようだが、例年タフな競馬になることが多い皐月賞。どうなるか。
スズジュピターは前々走の朝日杯では1番人気に支持されたくらいだが、ここ2走がイマイチの内容。現状ではパンチ力に欠く印象で大望はどうか。
スマートファルコンはアーリントンC10着大敗。芝でもOPを勝ったが、現状ではダート向きの可能性もある。
スマイルジャックは勝ち切れない競馬を続けていたが、前走は鞍上の好判断でいつもより前に位置し、まんまと成功。本番で同じ競馬が出来るかどうか保証はないが、今年はやる気を見せている鞍上が2週連続でクラシック制覇なんてことも。
タケミカヅチは弥生賞3着。いつもより早めの位置取りで競馬を進めたが、着順にはさほど影響を与えなかった。安定感はあるが、勝ち切れるパンチ力があるかどうか。
ダンツウイニングは若葉S2着。過去に挑戦したNIKKEI杯、京成杯ともにそこそこの競馬で上位陣とはさほど差のない所に来ている。休みなく使われているのが気になるが。
ドリームシグナルはスプリングS6着。手応え良く4角を回ったものの伸び切れなかったのは距離か。中山2,000は距離適性をごまかせる小回りと思われがちだが、意外にスタミナも問われるだけに。
ノットアローンは絶妙のペース配分で若葉S勝ち。通信杯で大敗しているのが気になるが、ここに来て馬の成長を感じるレース内容ではあった。2着だったダンツウイニング同様、休みなく使われているのがどうか。
フサイチアソートは弥生賞4番人気12着。叩いての上積みに期待したいところだが、東スポ杯勝ち馬は後で振り返ってみるとマイラーであることが多いことが明らかになっているレース。同馬も短距離色の濃い父トワイニングだが。
フローテーションはスプリングSで中団から鋭く追い込み2着。デビューから2連勝した素質馬がようやく調子を取り戻したようだ。反動が出なければもう一丁と言いたいが、1,800以外で好走できていないのが気になるところ。
ブラックシェルは弥生賞2着。きさらぎ賞で大外をぶん回して届かずに人気を裏切ったが、中山コースはレースがしやすいようで安定して力を発揮している。底力に欠くクロフネ産駒だが、本番でどうか。
ベンチャーナインはスプリングS11着。どのレースも大きく負けていないが、あと一押しが必要。京成杯好走馬であり、一応の注意は必要。
マイネルチャールズは弥生賞勝ち。世代で唯一の重賞2勝馬となり、どうやら今年の皐月賞はこの馬を中心にレースが動くようだ。前目に付けられる先行力、後ろから来た馬には交わさせない勝負根性と中山2,000には確かにピッタリの馬。松岡が普段の競馬が出来れば結果はついてくるか。
レインボーペガサスはスプリングS7着。中団から伸び切れなかったが、きさらぎ賞好走の反動もあったのだろう。ダート馬と思っている人も多いと思うので人気が急落するようなら。
レッツゴーキリシマはスプリングS9着。外枠から流れに乗れず終いで不完全燃焼。内枠でも引いてすんなり先行できるようなら。
牝馬クラシック第1弾・桜花賞は大波乱の結果となったが、牡馬も傑出した存在がいないという点では共通している。ただ、牝馬と異なるのは重賞2勝馬が1頭だけおり、一応の「核」となる馬は存在するということか。
1994年にブライアンズタイム産駒がクラシック年齢に到達して以降、この皐月賞というレースで勝ち馬の父となった種牡馬はわずかに4頭しか存在しないことはよく知られている。
1994ブライアンズタイム(ナリタブライアン)
1995サンデーサイレンス(ジェニュイン)
1996サンデーサイレンス(イシノサンデー)
1997ブライアンズタイム(サニーブライアン)
1998シェリフズスター(セイウンスカイ)
1999オペラハウス(テイエムオペラオー)
2000サンデーサイレンス(エアシャカール)
2001サンデーサイレンス(アグネスタキオン)
2002ブライアンズタイム(ノーリーズン)
2003サンデーサイレンス(ネオユニヴァース)
2004サンデーサイレンス(ダイワメジャー)
2005サンデーサイレンス(ディープインパクト)
2006オペラハウス(メイショウサムソン)
2007ブライアンズタイム(ヴィクトリー)
今年の登録馬中、ブライアンズタイム産駒はわずかに1頭。加齢とともに産駒のダート色が前よりも一層進行した感があるブライアンズタイムであるが、昨年は久しぶりの皐月賞馬を輩出した。2年連続の皐月賞制覇は過去にないが、マイネルチャールズで連覇に挑む。
主要プレップ優勝馬の皐月賞成績は次のとおり(若葉S以外は1989年以降。若葉Sはトライアルになった1991年以降)。なお、平成以降の皐月賞馬の前走は弥生賞6頭、スプリングS6頭、若葉S5頭、きさらぎ賞1頭、毎日杯1頭。トライアル3鞍がほぼ拮抗状態。
共同通信杯(1-1-3-8)
きさらぎ賞(2-2-2-7)
弥生賞(2-1-5-7)
スプリングS(4-1-1-9)
若葉S(3-2-1-8)
毎日杯(1-0-1-9)
共同通信杯勝ち馬で皐月賞を制したのは1994年のナリタブライアンのみ。このレース後、皐月賞に直行するケースもよくあるが、該当馬の皐月賞成績は(0-0-2-4)で3着はジャングルポケット、フサイチホウオー親仔だけ。間に皐月トライアルを挟んだ馬はそこそこ上位に来るのだが、勝ち切るまでには至らないステップ。
きさらぎ賞勝ち馬で皐月賞を制したのは1990年のハクタイセイと2003年のネオユニヴァース。前者はぶっつけ、後者はスプリングSを間に挟んだが、どちらも「連勝中だった」という共通点があった。通信杯に比べるとぶっつけを選択する陣営は少ないが、昨年のアサクサキングスを始めとしてハクタイセイ以外は結果が出ていない。
「平均着順3.8、平均人気2.0」。これが皐月賞における弥生賞馬の着順と人気である。すなわち「人気先行」が明らかであると言える。さすがに他のプレップの勝ち馬にはよくある2桁着順こそないものの、平成以降、着順が人気を上回ったケースは皆無である。平成以降で弥生賞→皐月賞を連勝したのはアグネスタキオン、ディープインパクトのみ。誰もが認める超名馬、いわば3冠も視野に入ってくるような馬以外はこの重圧に耐えられないということを歴史は証明している。
スプリングS勝ち馬は平成以降で4頭が本番で栄冠をつかんでいる。その4頭はミホノブルボン、ナリタブライアン、ネオユニヴァース、メイショウサムソン。「スプリング→皐月を連勝できる馬は春を制する2冠馬となる」ということを教えてくれている。スプリングS優勝馬を評価する際は、ダービーまで展望できる成長力や血統背景があるかどうかを検証することが重要。このレースは弥生賞と異なり、年によるレベルのばらつきが大きく、スプリング上位入線馬が本番ではどこにもいないということも度々見られる取扱いの難しいプレップではある。
若葉S勝ち馬は中山時代(1999年まで)にトウカイテイオー、ジェニュインが本番をも勝利し、直結度が高かったが、阪神に開催が移ってからはハーツクライ始め2桁着順に沈む馬が連続し、軽視されがちなプレップとなっていた。しかし、昨年、ヴィクトリーが若葉Sをステップに本番も優勝し、再び勢いを増しているプレップと言えるだろうか。
毎日杯勝ち馬が本番で勝利を収めたのは1999年のテイエムオペラオーのみ。キングカメハメハ、アドマイヤメインなど、近年は毎日杯→皐月をスキップ→ダービートライアルやマイルCへというステップを選択する馬もおり、皐月賞との関連性は薄れている。2001年以降、皐月賞に出走した毎日杯馬は3頭しかおらず、全て本番では見せ場なく敗退している。
アドマイヤコマンドは毎日杯2着。新馬戦を勝ったばかりの馬としては時計も大幅に詰めており、秘めた才能を十分に見せているが、キャリアの浅さが本番でどう出るか。相手も強化され。
オリエンタルロックは層の薄かった札幌2歳勝ち以降は全て11着と完全にトンネルに突入したようだ。父マンハッタンカフェなら先細りは考えにくいが、今の状態では手を出しにくい。
キャプテントゥーレは弥生賞4着。距離延長には無難に対応したが、上位には来るもののもう一押しがないという状況。中間どれだけパワーアップしているか。
サブジェクトは昨年の暮れ、出世レースのラジオNIKKEI杯を制したが、その後が案外な競馬。最近トレンドのフジキセキ産駒。もう少し成長力を見せて欲しい。
ショウナンアルバはスプリングS3着。道中かなり折り合いを欠いていてそれでも3着を確保したのだから、能力はかなり高いものがあるのだろう。ウォーエンブレム産駒はすんなり先行→押し切りが好走の要件のようだが、例年タフな競馬になることが多い皐月賞。どうなるか。
スズジュピターは前々走の朝日杯では1番人気に支持されたくらいだが、ここ2走がイマイチの内容。現状ではパンチ力に欠く印象で大望はどうか。
スマートファルコンはアーリントンC10着大敗。芝でもOPを勝ったが、現状ではダート向きの可能性もある。
スマイルジャックは勝ち切れない競馬を続けていたが、前走は鞍上の好判断でいつもより前に位置し、まんまと成功。本番で同じ競馬が出来るかどうか保証はないが、今年はやる気を見せている鞍上が2週連続でクラシック制覇なんてことも。
タケミカヅチは弥生賞3着。いつもより早めの位置取りで競馬を進めたが、着順にはさほど影響を与えなかった。安定感はあるが、勝ち切れるパンチ力があるかどうか。
ダンツウイニングは若葉S2着。過去に挑戦したNIKKEI杯、京成杯ともにそこそこの競馬で上位陣とはさほど差のない所に来ている。休みなく使われているのが気になるが。
ドリームシグナルはスプリングS6着。手応え良く4角を回ったものの伸び切れなかったのは距離か。中山2,000は距離適性をごまかせる小回りと思われがちだが、意外にスタミナも問われるだけに。
ノットアローンは絶妙のペース配分で若葉S勝ち。通信杯で大敗しているのが気になるが、ここに来て馬の成長を感じるレース内容ではあった。2着だったダンツウイニング同様、休みなく使われているのがどうか。
フサイチアソートは弥生賞4番人気12着。叩いての上積みに期待したいところだが、東スポ杯勝ち馬は後で振り返ってみるとマイラーであることが多いことが明らかになっているレース。同馬も短距離色の濃い父トワイニングだが。
フローテーションはスプリングSで中団から鋭く追い込み2着。デビューから2連勝した素質馬がようやく調子を取り戻したようだ。反動が出なければもう一丁と言いたいが、1,800以外で好走できていないのが気になるところ。
ブラックシェルは弥生賞2着。きさらぎ賞で大外をぶん回して届かずに人気を裏切ったが、中山コースはレースがしやすいようで安定して力を発揮している。底力に欠くクロフネ産駒だが、本番でどうか。
ベンチャーナインはスプリングS11着。どのレースも大きく負けていないが、あと一押しが必要。京成杯好走馬であり、一応の注意は必要。
マイネルチャールズは弥生賞勝ち。世代で唯一の重賞2勝馬となり、どうやら今年の皐月賞はこの馬を中心にレースが動くようだ。前目に付けられる先行力、後ろから来た馬には交わさせない勝負根性と中山2,000には確かにピッタリの馬。松岡が普段の競馬が出来れば結果はついてくるか。
レインボーペガサスはスプリングS7着。中団から伸び切れなかったが、きさらぎ賞好走の反動もあったのだろう。ダート馬と思っている人も多いと思うので人気が急落するようなら。
レッツゴーキリシマはスプリングS9着。外枠から流れに乗れず終いで不完全燃焼。内枠でも引いてすんなり先行できるようなら。
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