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2008.04.29
復活なるかそれとも世代交代か【天皇賞(春)】
5月4日(日)、京都競馬場で行われる第137回天皇賞(春)。
一昔前は人気通りの決着が多かった春の天皇賞も近年はその傾向が激変。21世紀に入り、馬連は4度の万馬券が飛び出し、2005年は3連単193万馬券が飛び出した。
平成以降の主要プレップ優勝馬の春天成績は次のとおり。
AJCC(2-0-0-6)
日経新春杯(0-2-2-3)
ダイヤモンドS(0-0-2-11)
京都記念(2-0-2-5)
阪神大賞典(7-1-5-5)
日経賞(1-2-2-13)
大阪杯(2-1-1-6)
AJCCは昔は大物の参戦が目立つレースだったが、近年は前年の有馬記念上位馬の参戦が少なくなったせいもあり、セカンドクラスの馬のレースという印象。平成以降、メジロブライトとスペシャルウィークのみが優勝。
日経新春杯は参戦してくれば比較的安定した着順を記録しているが、平成以降、優勝馬が春天を勝った例はない。
ダイヤモンドSはハンデ戦で行われることもあり、メンバーレベルは春天よりもかなり低いのが通常。優勝馬は本番で連対さえない。この組は2着に来ている馬の方が穴になる傾向。
京都記念の近年の印象はドバイ諸競走へのステップレース。平成以降、ビワハヤヒデとテイエムオペラオーが本番で優勝。
阪神大賞典優勝馬は本番で7頭が優勝しているが、そのうち6頭までは2000年以前の話。21世紀以降は2006年のディープインパクト以外、連対さえ果たせていない。近年は明らかにプレップとしての質が落ちており、今となっては本番では割引が必要なプレップか。
日経賞と本番の連勝を決めたのは1993年のライスシャワーのみ。本番ではそこそこ人気になるケースもあり、積極的に頭で狙うのはリスクも大きい。
大阪杯と本番を連勝したのは1990年スーパークリークと昨年のメイショウサムソンのみ。大幅延長のステップとなるため、大阪杯を試走→距離延長で本領発揮というタイプが良い(例:ヒシミラクル)。当然のことながら、2,000がベストという馬は厳しい。
平成以降、優勝馬の前走は阪神大賞典8頭、大阪杯4頭、日経賞3頭、京都記念、中山記念、ダイオライト記念、大阪ハンブルクC各1頭。阪神大賞典は8頭中7頭が阪神大賞典でも勝利を収めており、敗戦から巻き返したのは1989年のイナリワンのみ。大阪杯は4頭中2頭が大阪杯でも勝利。テイエムオペラオー、ヒシミラクルは敗戦から巻き返したが、両馬とも既に3,000以上のG1勝ちがあった。日経賞と本番の連勝を決めたのは上でも書いたとおり、1993年のライスシャワーのみ。1995年のライスシャワー、2002年のマンハッタンカフェはどちらも日経賞6着からの巻き返し。両馬とも菊花賞馬だ。
前年の菊花賞馬の翌年の春天成績は平成以降(6-0-2-3)。メジロマックイーン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、ディープインパクトと出走できれば半数以上が優勝とやはり関連性の高さが感じられる。ただ、その一方で敗退した馬も5頭おり、およそ半分の確率で敗れると捉える事も可能。敗れた5頭は次のとおり。
マヤノトップガン(1996年5着)→前走の阪神大賞典でナリタブライアンと競馬史に燦然と輝く名勝負を展開。本番の段階では既に余力がなかったものと推察される。
セイウンスカイ(1999年3着)→菊花賞後、更に力を付けたスペシャルウィークの勢いに屈す。
ナリタトップロード(2000年3着)→同期のライバル・テイエムオペラオーとの差が開き始めた時期。時代が悪かったか。
エアシャカール(2001年8着)→近年ではレベルが低い方に入る世代の菊花賞馬。オペラオー、ドトウ、トップロードと強力な先輩諸氏が揃っていて歯が立たず。
ザッツザプレンティ(2004年16着)→着順の振幅の大きいタイプで安定感なし。阪神大賞典2着で力を見せるも本番ではイングランディーレの大逃げに何も出来ず。
さてアサクサキングスは?
前年覇者が連覇を目指して出走してきたケースは平成以降、次のような記録が残っている。
1989年イナリワン→1990年2着(スーパークリークに屈す)
1991年メジロマックイーン→1992年1着(トウカイテイオーを粉砕)
1992年メジロマックイーン→1993年2着(ライスシャワーに屈す)
1996年サクラローレル→1997年2着(マヤノトップガンの急襲に屈す)
1998年メジロブライト→1999年2着(スペシャルウィークを捕え切れず)
2000年テイエムオペラオー→2001年1着(メイショウドトウを押さえ込む)
見る影もなく惨敗という例はなく、確実に連対を確保しているのはさすが。連覇を阻むのは決まって年下のライバル(で菊花賞連対馬)。さてサムソンは?
アイポッパーは阪神大賞典2着。京都記念殿負けで時間が掛かると思われたが、得意の距離であっさり巻き返してきた。春天参戦は4年連続。過去3回は3、4、4着と崩れなし。8歳馬であり活力が残っていれば。
アサクサキングスは大阪杯3着。同期のスーパーレディを捕まえ切れなかったのは不満だが、休養明け初戦としては申し分のない競馬。昨年時折見せていた脆さが消えていれば、ここも好勝負可能。
アドマイヤジュピタは阪神大賞典を楽勝。芝で馬券対象外になったのは前々走の日経新春杯だけという堅実さがあり、初のG1挑戦で新鮮味もある。近年、頭には来ないケースが多い阪神大賞典優勝馬であるし、父フレンチデピュティも?だが、血統面はかつての“長距離の父”リアルシャダイが補って余りある。
アドマイヤフジは阪神大賞典2番人気6着。母が長距離で活躍した馬のため、長距離に使われることが多い馬だが、どうやらベストは2,000前後。2,500以上(0-0-1-4)。好走したのは先行して粘り込んだ目黒記念のみ。
アドマイヤメインは大阪杯8着。溜めても伸びる馬ではないが、控えてしまいスタートと同時に万事休すだった。一昨年の菊花賞以後、掲示板を確保したのが昨年のディセンバーSのみ。厳しい。
アドマイヤモナークは以前の脆さが消えてすっかり安定。頑健な血脈を持ち、7歳だが今が充実期だろう。春天挑戦は3年連続。過去2年の成績は案外だが、去年とは馬が違う印象。一発あるか。
サンバレンティンは最後方から黙々と差を詰めるだけの競馬になって久しいが、G2以上になると掲示板を確保することも難しい状況。最低人気候補の1頭か。
シルクネクサスは大阪ハンブルクC優勝。休みなく使われているためか、着順が安定せず、2走連続で好走することはOP入り後ない。秋天でもそれなりの着順に来ていたが、上位まで望めるかどうか。
トウカイエリートは阪神大賞典5着。デビュー以来、大負けがなく、着をまとめてくるタイプだが、別定G2レベルでは前走が一杯か。昨年のこのレースは6着。内容は悪くなかったが。
トウカイトリックは阪神大賞典4着。現役屈指の長距離砲。春天はこれが3年連続の挑戦で、過去2年は9、3着。昨年、ゴール前でサムソンを追い詰めた末脚は強烈だった。近走微妙だが、距離適性からは無視できない1頭。
トウショウナイトは日経賞2着。ベストは2,500という馬であり、マツリダゴッホには子供扱いにされたものの力は見せ付けた。春天はこれが3度目の挑戦で過去4、5着。2005年はあわやという場面があったし、昨年も4角先頭で見所たっぷりの競馬だった。武士沢騎乗で人気にはならないタイプだけに忘れないようにしたい。
ドリームパスポートは2走連続4着。調子は徐々に上がってきているのだろうが、相変わらず詰めが甘い。松岡がそろそろこの馬の脚の使い所を掴んでいるのだとすれば上位争いなのだが。
フォルテベリーニはオーストラリアT12着。大阪ハンブルクC3着で光明が見えかかったが、またトンネル入りとなるのか。連闘でもあり。
ホクトスルタンはサンシャインS圧勝で春天挑戦。菊花賞はハナを切り、よく粘っていたが、それよりもパワーアップしている模様だ。常識的には条件戦から春天参戦というのは非常に厳しいが、ノリの注文相撲に一縷の望みを託したい。今年の現地観戦は彼が参戦するということで決意した。
ポップロックは阪神大賞典3着と伸び切れず。ベストは2,500という馬であり、G1では善戦マンで終わることが多いタイプでもある。ウッチー騎乗で新味を出せるか。
メイショウサムソンは大阪杯6着。59キロを背負っていたとは言え、格下馬に大量に先着を許した。ここ2走の凡走を一過性のものと捉えるか、それともオペラハウスの下降期と捉えるかで馬券の組み立てはかなり違ってこよう。今年の馬券上のキーホース。
一昔前は人気通りの決着が多かった春の天皇賞も近年はその傾向が激変。21世紀に入り、馬連は4度の万馬券が飛び出し、2005年は3連単193万馬券が飛び出した。
平成以降の主要プレップ優勝馬の春天成績は次のとおり。
AJCC(2-0-0-6)
日経新春杯(0-2-2-3)
ダイヤモンドS(0-0-2-11)
京都記念(2-0-2-5)
阪神大賞典(7-1-5-5)
日経賞(1-2-2-13)
大阪杯(2-1-1-6)
AJCCは昔は大物の参戦が目立つレースだったが、近年は前年の有馬記念上位馬の参戦が少なくなったせいもあり、セカンドクラスの馬のレースという印象。平成以降、メジロブライトとスペシャルウィークのみが優勝。
日経新春杯は参戦してくれば比較的安定した着順を記録しているが、平成以降、優勝馬が春天を勝った例はない。
ダイヤモンドSはハンデ戦で行われることもあり、メンバーレベルは春天よりもかなり低いのが通常。優勝馬は本番で連対さえない。この組は2着に来ている馬の方が穴になる傾向。
京都記念の近年の印象はドバイ諸競走へのステップレース。平成以降、ビワハヤヒデとテイエムオペラオーが本番で優勝。
阪神大賞典優勝馬は本番で7頭が優勝しているが、そのうち6頭までは2000年以前の話。21世紀以降は2006年のディープインパクト以外、連対さえ果たせていない。近年は明らかにプレップとしての質が落ちており、今となっては本番では割引が必要なプレップか。
日経賞と本番の連勝を決めたのは1993年のライスシャワーのみ。本番ではそこそこ人気になるケースもあり、積極的に頭で狙うのはリスクも大きい。
大阪杯と本番を連勝したのは1990年スーパークリークと昨年のメイショウサムソンのみ。大幅延長のステップとなるため、大阪杯を試走→距離延長で本領発揮というタイプが良い(例:ヒシミラクル)。当然のことながら、2,000がベストという馬は厳しい。
平成以降、優勝馬の前走は阪神大賞典8頭、大阪杯4頭、日経賞3頭、京都記念、中山記念、ダイオライト記念、大阪ハンブルクC各1頭。阪神大賞典は8頭中7頭が阪神大賞典でも勝利を収めており、敗戦から巻き返したのは1989年のイナリワンのみ。大阪杯は4頭中2頭が大阪杯でも勝利。テイエムオペラオー、ヒシミラクルは敗戦から巻き返したが、両馬とも既に3,000以上のG1勝ちがあった。日経賞と本番の連勝を決めたのは上でも書いたとおり、1993年のライスシャワーのみ。1995年のライスシャワー、2002年のマンハッタンカフェはどちらも日経賞6着からの巻き返し。両馬とも菊花賞馬だ。
前年の菊花賞馬の翌年の春天成績は平成以降(6-0-2-3)。メジロマックイーン、ライスシャワー、ビワハヤヒデ、マンハッタンカフェ、ヒシミラクル、ディープインパクトと出走できれば半数以上が優勝とやはり関連性の高さが感じられる。ただ、その一方で敗退した馬も5頭おり、およそ半分の確率で敗れると捉える事も可能。敗れた5頭は次のとおり。
マヤノトップガン(1996年5着)→前走の阪神大賞典でナリタブライアンと競馬史に燦然と輝く名勝負を展開。本番の段階では既に余力がなかったものと推察される。
セイウンスカイ(1999年3着)→菊花賞後、更に力を付けたスペシャルウィークの勢いに屈す。
ナリタトップロード(2000年3着)→同期のライバル・テイエムオペラオーとの差が開き始めた時期。時代が悪かったか。
エアシャカール(2001年8着)→近年ではレベルが低い方に入る世代の菊花賞馬。オペラオー、ドトウ、トップロードと強力な先輩諸氏が揃っていて歯が立たず。
ザッツザプレンティ(2004年16着)→着順の振幅の大きいタイプで安定感なし。阪神大賞典2着で力を見せるも本番ではイングランディーレの大逃げに何も出来ず。
さてアサクサキングスは?
前年覇者が連覇を目指して出走してきたケースは平成以降、次のような記録が残っている。
1989年イナリワン→1990年2着(スーパークリークに屈す)
1991年メジロマックイーン→1992年1着(トウカイテイオーを粉砕)
1992年メジロマックイーン→1993年2着(ライスシャワーに屈す)
1996年サクラローレル→1997年2着(マヤノトップガンの急襲に屈す)
1998年メジロブライト→1999年2着(スペシャルウィークを捕え切れず)
2000年テイエムオペラオー→2001年1着(メイショウドトウを押さえ込む)
見る影もなく惨敗という例はなく、確実に連対を確保しているのはさすが。連覇を阻むのは決まって年下のライバル(で菊花賞連対馬)。さてサムソンは?
アイポッパーは阪神大賞典2着。京都記念殿負けで時間が掛かると思われたが、得意の距離であっさり巻き返してきた。春天参戦は4年連続。過去3回は3、4、4着と崩れなし。8歳馬であり活力が残っていれば。
アサクサキングスは大阪杯3着。同期のスーパーレディを捕まえ切れなかったのは不満だが、休養明け初戦としては申し分のない競馬。昨年時折見せていた脆さが消えていれば、ここも好勝負可能。
アドマイヤジュピタは阪神大賞典を楽勝。芝で馬券対象外になったのは前々走の日経新春杯だけという堅実さがあり、初のG1挑戦で新鮮味もある。近年、頭には来ないケースが多い阪神大賞典優勝馬であるし、父フレンチデピュティも?だが、血統面はかつての“長距離の父”リアルシャダイが補って余りある。
アドマイヤフジは阪神大賞典2番人気6着。母が長距離で活躍した馬のため、長距離に使われることが多い馬だが、どうやらベストは2,000前後。2,500以上(0-0-1-4)。好走したのは先行して粘り込んだ目黒記念のみ。
アドマイヤメインは大阪杯8着。溜めても伸びる馬ではないが、控えてしまいスタートと同時に万事休すだった。一昨年の菊花賞以後、掲示板を確保したのが昨年のディセンバーSのみ。厳しい。
アドマイヤモナークは以前の脆さが消えてすっかり安定。頑健な血脈を持ち、7歳だが今が充実期だろう。春天挑戦は3年連続。過去2年の成績は案外だが、去年とは馬が違う印象。一発あるか。
サンバレンティンは最後方から黙々と差を詰めるだけの競馬になって久しいが、G2以上になると掲示板を確保することも難しい状況。最低人気候補の1頭か。
シルクネクサスは大阪ハンブルクC優勝。休みなく使われているためか、着順が安定せず、2走連続で好走することはOP入り後ない。秋天でもそれなりの着順に来ていたが、上位まで望めるかどうか。
トウカイエリートは阪神大賞典5着。デビュー以来、大負けがなく、着をまとめてくるタイプだが、別定G2レベルでは前走が一杯か。昨年のこのレースは6着。内容は悪くなかったが。
トウカイトリックは阪神大賞典4着。現役屈指の長距離砲。春天はこれが3年連続の挑戦で、過去2年は9、3着。昨年、ゴール前でサムソンを追い詰めた末脚は強烈だった。近走微妙だが、距離適性からは無視できない1頭。
トウショウナイトは日経賞2着。ベストは2,500という馬であり、マツリダゴッホには子供扱いにされたものの力は見せ付けた。春天はこれが3度目の挑戦で過去4、5着。2005年はあわやという場面があったし、昨年も4角先頭で見所たっぷりの競馬だった。武士沢騎乗で人気にはならないタイプだけに忘れないようにしたい。
ドリームパスポートは2走連続4着。調子は徐々に上がってきているのだろうが、相変わらず詰めが甘い。松岡がそろそろこの馬の脚の使い所を掴んでいるのだとすれば上位争いなのだが。
フォルテベリーニはオーストラリアT12着。大阪ハンブルクC3着で光明が見えかかったが、またトンネル入りとなるのか。連闘でもあり。
ホクトスルタンはサンシャインS圧勝で春天挑戦。菊花賞はハナを切り、よく粘っていたが、それよりもパワーアップしている模様だ。常識的には条件戦から春天参戦というのは非常に厳しいが、ノリの注文相撲に一縷の望みを託したい。今年の現地観戦は彼が参戦するということで決意した。
ポップロックは阪神大賞典3着と伸び切れず。ベストは2,500という馬であり、G1では善戦マンで終わることが多いタイプでもある。ウッチー騎乗で新味を出せるか。
メイショウサムソンは大阪杯6着。59キロを背負っていたとは言え、格下馬に大量に先着を許した。ここ2走の凡走を一過性のものと捉えるか、それともオペラハウスの下降期と捉えるかで馬券の組み立てはかなり違ってこよう。今年の馬券上のキーホース。
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