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2008.05.06
今年も混戦 波乱含みの3歳マイル王決定戦【NHKマイルC】
5月11日(日)、東京競馬場で行われる第13回NHKマイルC。
SS後継種牡馬の活躍により、強い○外馬を探す方が難しくなってきた近年のJRA。このレースは1996年に当時クラシック出走権がなかった○外を救済するために設立されたということは広く知られている通り。その後、クラシックを段階的に外国産馬に開放したことにより、このレースの設立当初の意義は完全に失われている。昨年のこのレースに出走していた○外はわずかに3頭。レース黎明期の「出走馬はほとんど○外、上位は全部○外」という結果はもう二度と見ることはあるまい。
過去12回の優勝馬の前走とその着順は次のとおり。なお、カッコ内はマイルC後の成績、馬名太字はその後G1タイトルを上乗せした馬。
1996年タイキフォーチュン:毎日杯1着(0-0-0-8)
1997年シーキングザパール:NZT1着(2-2-2-7)
1998年エルコンドルパサー:NZT1着(3-3-0-0)
1999年シンボリインディ:マーガレットS1着(1-1-0-8)
2000年イーグルカフェ:NZT7着(2-2-3-32)
2001年クロフネ:毎日杯1着(2-0-1-1)
2002年テレグノシス:スプリングS2着(2-3-5-20)
2003年ウインクリューガー:毎日杯8着(1-0-2-23)(うち障害2戦1勝)
2004年キングカメハメハ:毎日杯1着(2-0-0-0)
2005年ラインクラフト:桜花賞1着(1-3-1-2)
2006年ロジック:NZT3着(0-0-0-12)
2007年ピンクカメオ:桜花賞14着(0-0-0-8)
ここ2年は特に酷く、優勝馬が2度と馬券に絡まない馬になってしまっている(まだ両馬とも現役なので今後大きく変わるかも知れないが)。間にキングカメハメハとラインクラフトを挟んでいるものの、2003年あたりからレースレベルが急激に落ちてきていることが明確になっている。
優勝馬の大きな傾向は「前走で1,600未満の距離を使っていないこと」。1,400時代のNZTから2頭の優勝馬が誕生しているが、両馬とも1,600以上の距離で優勝経験があった。
トライアル・NZTの上位馬の本番における成績は次のとおり。
NZT1着:東京1,400(2-1-0-1)、中山1,600(0-1-0-6)
NZT2着:東京1,400(0-1-1-2)、中山1,600(0-1-1-5)
NZT3着:東京1,400(0-0-0-4)、中山1,600(1-0-0-6)
東京1,400時代は上位馬、特に1着馬が堅実に本番でも上位に食い込んでいたのと打って変わり、中山1,600になってからは好走する方が珍しいという状況になっている。2001年2着グラスエイコウオーや2007年3着のムラマサノヨートーのようにNZT14着から豪快に巻き返してくる馬まで出現しており、NZTでは中途半端に好走するよりもすっきりと大敗していた方が穴馬としては良さそうだ。
サトノプログレスはNZT6番人気1着。若竹賞でショウナンアルバ相手に好走経験があり、力の片鱗を示していたが意外なほど人気薄だった。デビュー以来の最低着順がその若竹賞で4着。父タイキシャトル譲りの堅実さもあるようだ。東京コースも経験済。「NZT勝ち馬は本番で用無し」を覆せるか。
エーシンフォワードはNZT2着。後方から鋭く末脚を伸ばして、勝ち馬に迫った。デビュー以来、大きく崩れたのが朝日杯のみ。淡白なストームキャット系で本番がどうかだが。
アサクサダンディはNZT3着。同馬も若竹賞でショウナンアルバと僅差の競馬を経験しており、能力の一端を見せていた。東京コースでは3走前にブーケフレグランス、レッドシューターら素質馬を押さえ込んだ競馬が印象深い。好走可能。
ゴスホークケンはNZT1番人気12着。朝日杯の時は最内枠を引いて笑ったが、前走は逆に外枠に泣かされることとなったから皮肉だ。評価が揺れるものの、東京コースでは新馬戦の内容が非常に優秀。巻き返しなるか。
ドリームシグナルは皐月賞13番人気15着。先週、春天4着だったホクトスルタンの半弟だが、父アグネスデジタルの影響を受けて、同馬はマイラーのようだ。マイル以下での競馬は堅実であり、距離短縮に乗じて巻き返したいところだが。
ダノンゴーゴーはNZT7着。殿から末脚を伸ばす脚質ゆえに届かないことがあるのは仕方なし。デビュー以来、着外は前走だけで乗り替わりで人気を落とすようなら。
ダンツキッスイはNZT8着も0.4秒差でゴール前までよく粘っていた。叩かれてキャリアを積みながら上位を争うようになったシンボリクリスエス産駒。直線の長い東京競馬場ゆえ脚質的には楽ではないが、楽に先手を奪えるようなら。
ディープスカイは毎日杯を鋭い末脚で制し重賞初制覇。そこで子供扱いにしたのが、先週青葉賞を楽勝したアドマイヤコマンドだったのだから、彼の高性能を証明する結果となった。休みなくキャリアを積んでいるのがポイントになりそうだが、東京コースでの好走歴もあり、好勝負が可能。
アポロドルチェは京王杯勝ち後、3戦とも完敗で評価が微妙。東京コースに変わるのはプラスだが、一変あるか。
レッツゴーキリシマは皐月賞15番人気5着。朝日杯連対などこれまでに残している実績は十分なものがあるが、キリシマ冠馬の宿命?か決して人気にならない。東京コースでは京王杯3着があり、悪くない。種牡馬を引退した父ライアンに朗報を届けることが出来るか。
ブラックシェルは皐月賞6着。底力に欠く傾向が強いクロフネ産駒であり、活躍はトライアルまでなのだろう。能力面は弥生賞2着などがあり、申し分なし。武豊からの乗り替わりで必要以上に人気を落とすようなら穴に一考。
スプリングソングは3戦3勝。出遅れ癖があるなど荒削りだが、かなりの性能を秘めているようだ。ここが初の一線級との対決である上に、前々走のマイル戦の勝ちっぷりがあまり良くはなかったが、「連勝馬は止まるまで買え」か。
エイムアットビップは桜花賞7着からの参戦。桜花賞では2歳時の先行力が復活し、直線で失速したものの内容は悪くなかった。スピード能力はかなりのものを秘めており、あっと言わせてもおかしくはないが。
ファリダットは勝ち切れない競馬が続いていたが、マーガレットS優勝。母がビリーヴだけにやはりスプリントからマイルで力を発揮する馬のようだ。回り道をした分、新馬戦から休みなく使われている上、ヤネがヤネだけに本番では1番人気になりそうな気配。重賞初挑戦でG1制覇となるかどうか。マーガレットからの臨戦は悪くはないが、勝ち馬は近年はヒモまで。
サダムイダテンはスプリングS2番人気12着。新馬戦の勝ちっぷり、NIKKEI杯で見せた強烈な末脚からここまで人気になっているが、血統から推定するに恐らくはダートの方が適性が高そうで、私は前走で芝路線を見限り、てっきりJDD路線に進んでくれるものと思っていた。このレースも超人気薄になるならいざ知らず、鞍上に岩田を確保し、2桁人気は考え辛い状況となった。買いづらい1頭。
SS後継種牡馬の活躍により、強い○外馬を探す方が難しくなってきた近年のJRA。このレースは1996年に当時クラシック出走権がなかった○外を救済するために設立されたということは広く知られている通り。その後、クラシックを段階的に外国産馬に開放したことにより、このレースの設立当初の意義は完全に失われている。昨年のこのレースに出走していた○外はわずかに3頭。レース黎明期の「出走馬はほとんど○外、上位は全部○外」という結果はもう二度と見ることはあるまい。
過去12回の優勝馬の前走とその着順は次のとおり。なお、カッコ内はマイルC後の成績、馬名太字はその後G1タイトルを上乗せした馬。
1996年タイキフォーチュン:毎日杯1着(0-0-0-8)
1997年シーキングザパール:NZT1着(2-2-2-7)
1998年エルコンドルパサー:NZT1着(3-3-0-0)
1999年シンボリインディ:マーガレットS1着(1-1-0-8)
2000年イーグルカフェ:NZT7着(2-2-3-32)
2001年クロフネ:毎日杯1着(2-0-1-1)
2002年テレグノシス:スプリングS2着(2-3-5-20)
2003年ウインクリューガー:毎日杯8着(1-0-2-23)(うち障害2戦1勝)
2004年キングカメハメハ:毎日杯1着(2-0-0-0)
2005年ラインクラフト:桜花賞1着(1-3-1-2)
2006年ロジック:NZT3着(0-0-0-12)
2007年ピンクカメオ:桜花賞14着(0-0-0-8)
ここ2年は特に酷く、優勝馬が2度と馬券に絡まない馬になってしまっている(まだ両馬とも現役なので今後大きく変わるかも知れないが)。間にキングカメハメハとラインクラフトを挟んでいるものの、2003年あたりからレースレベルが急激に落ちてきていることが明確になっている。
優勝馬の大きな傾向は「前走で1,600未満の距離を使っていないこと」。1,400時代のNZTから2頭の優勝馬が誕生しているが、両馬とも1,600以上の距離で優勝経験があった。
トライアル・NZTの上位馬の本番における成績は次のとおり。
NZT1着:東京1,400(2-1-0-1)、中山1,600(0-1-0-6)
NZT2着:東京1,400(0-1-1-2)、中山1,600(0-1-1-5)
NZT3着:東京1,400(0-0-0-4)、中山1,600(1-0-0-6)
東京1,400時代は上位馬、特に1着馬が堅実に本番でも上位に食い込んでいたのと打って変わり、中山1,600になってからは好走する方が珍しいという状況になっている。2001年2着グラスエイコウオーや2007年3着のムラマサノヨートーのようにNZT14着から豪快に巻き返してくる馬まで出現しており、NZTでは中途半端に好走するよりもすっきりと大敗していた方が穴馬としては良さそうだ。
サトノプログレスはNZT6番人気1着。若竹賞でショウナンアルバ相手に好走経験があり、力の片鱗を示していたが意外なほど人気薄だった。デビュー以来の最低着順がその若竹賞で4着。父タイキシャトル譲りの堅実さもあるようだ。東京コースも経験済。「NZT勝ち馬は本番で用無し」を覆せるか。
エーシンフォワードはNZT2着。後方から鋭く末脚を伸ばして、勝ち馬に迫った。デビュー以来、大きく崩れたのが朝日杯のみ。淡白なストームキャット系で本番がどうかだが。
アサクサダンディはNZT3着。同馬も若竹賞でショウナンアルバと僅差の競馬を経験しており、能力の一端を見せていた。東京コースでは3走前にブーケフレグランス、レッドシューターら素質馬を押さえ込んだ競馬が印象深い。好走可能。
ゴスホークケンはNZT1番人気12着。朝日杯の時は最内枠を引いて笑ったが、前走は逆に外枠に泣かされることとなったから皮肉だ。評価が揺れるものの、東京コースでは新馬戦の内容が非常に優秀。巻き返しなるか。
ドリームシグナルは皐月賞13番人気15着。先週、春天4着だったホクトスルタンの半弟だが、父アグネスデジタルの影響を受けて、同馬はマイラーのようだ。マイル以下での競馬は堅実であり、距離短縮に乗じて巻き返したいところだが。
ダノンゴーゴーはNZT7着。殿から末脚を伸ばす脚質ゆえに届かないことがあるのは仕方なし。デビュー以来、着外は前走だけで乗り替わりで人気を落とすようなら。
ダンツキッスイはNZT8着も0.4秒差でゴール前までよく粘っていた。叩かれてキャリアを積みながら上位を争うようになったシンボリクリスエス産駒。直線の長い東京競馬場ゆえ脚質的には楽ではないが、楽に先手を奪えるようなら。
ディープスカイは毎日杯を鋭い末脚で制し重賞初制覇。そこで子供扱いにしたのが、先週青葉賞を楽勝したアドマイヤコマンドだったのだから、彼の高性能を証明する結果となった。休みなくキャリアを積んでいるのがポイントになりそうだが、東京コースでの好走歴もあり、好勝負が可能。
アポロドルチェは京王杯勝ち後、3戦とも完敗で評価が微妙。東京コースに変わるのはプラスだが、一変あるか。
レッツゴーキリシマは皐月賞15番人気5着。朝日杯連対などこれまでに残している実績は十分なものがあるが、キリシマ冠馬の宿命?か決して人気にならない。東京コースでは京王杯3着があり、悪くない。種牡馬を引退した父ライアンに朗報を届けることが出来るか。
ブラックシェルは皐月賞6着。底力に欠く傾向が強いクロフネ産駒であり、活躍はトライアルまでなのだろう。能力面は弥生賞2着などがあり、申し分なし。武豊からの乗り替わりで必要以上に人気を落とすようなら穴に一考。
スプリングソングは3戦3勝。出遅れ癖があるなど荒削りだが、かなりの性能を秘めているようだ。ここが初の一線級との対決である上に、前々走のマイル戦の勝ちっぷりがあまり良くはなかったが、「連勝馬は止まるまで買え」か。
エイムアットビップは桜花賞7着からの参戦。桜花賞では2歳時の先行力が復活し、直線で失速したものの内容は悪くなかった。スピード能力はかなりのものを秘めており、あっと言わせてもおかしくはないが。
ファリダットは勝ち切れない競馬が続いていたが、マーガレットS優勝。母がビリーヴだけにやはりスプリントからマイルで力を発揮する馬のようだ。回り道をした分、新馬戦から休みなく使われている上、ヤネがヤネだけに本番では1番人気になりそうな気配。重賞初挑戦でG1制覇となるかどうか。マーガレットからの臨戦は悪くはないが、勝ち馬は近年はヒモまで。
サダムイダテンはスプリングS2番人気12着。新馬戦の勝ちっぷり、NIKKEI杯で見せた強烈な末脚からここまで人気になっているが、血統から推定するに恐らくはダートの方が適性が高そうで、私は前走で芝路線を見限り、てっきりJDD路線に進んでくれるものと思っていた。このレースも超人気薄になるならいざ知らず、鞍上に岩田を確保し、2桁人気は考え辛い状況となった。買いづらい1頭。
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