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6月4日(水)、大井競馬場で行われる第54回東京ダービー(S1)

地方競馬は日曜に行われた九州ダービー栄城賞を皮切りにダービーWEEKが開催中。東京ダービーはその中でも白眉とも言える重要レース。昨年はアンパサンドがフリオーソを下して優勝。昨年の南関3歳牡馬は空前のハイレベルとされ、好勝負が連続した。

今年は京浜盃終了時点では道営出身のディラクエが無人の野を進むと予想されたが、羽田盃でニックバニヤンが突如復活して単勝万馬券が炸裂。ここに来て混戦ムードが漂ってきた。

それと同時に、ニックバニヤンの背にいた騎手がついに悲願を達成するのか、そんな話題で南関ファンの間では盛り上がっている。

ニックバニヤンの背にいたのは“大井の天皇”的場文男。日本競馬史上歴代3位となる5,500を超える勝ち星を重ね、大井リーディング21回、地方競馬全国リーディング2回など騎手として最高峰と呼べる存在なのだが、そんな的場文男が手に入れていないもの、それが「ダービージョッキー」の称号なのである。

過去、東京ダービーに挑戦すること実に26回。うち8回の2着があるものの、まだ先頭でゴールしたことはない。単勝1.1倍、場内でも「今年こそ的場だよ」という声が上がっていた1993年の東京ダービー。ブルーファミリーで豪快な出遅れを喫するなど運もなく、的場文男がダービーを勝てないのは「大井の七不思議」(私が競馬を始めた時分から既にそんな感じで言われていた)とされて久しい。

内田博幸が去り、どのような勢力図となるか注目だった南関リーディング争い。戸崎圭太が頭一つ抜け出した形となっているが、ぴったりと的場文男が2位につけている。戸崎との騎乗数の差を考えれば、実質リーディングと言ってもおかしくない数字を残している。先日のJpn1かしわ記念でも、JRAのどの騎手が乗ってもうまく走らせることが出来ないボンネビルレコードを駆り、ブルーコンコルドらを子供扱い。もうすぐ52歳となろうかという的場文男は再度円熟期を迎えるのではないかと思わせるような活躍を見せている。

その的場文男が27度目の挑戦で悲願達成なるか?それが今年の東京ダービーの大きな見所となる。

また東京ダービーでは武豊、内田博幸の参戦が決定。去年まで東京ダービーにいた内田はともかく、武豊の参戦は新鮮。騎手の駆け引きに大きな注目が集まる。


ノースダンデー(船橋)は昨年の平和賞を制した重賞ウイナーだが、ここ2走が不満の残る内容。急激な良化は?

ディアヤマト(大井)は羽田盃5着。兵庫JGを制しているようにこの世代ではトップランナーの1頭。父が短距離型のテイエムサンデー。前走伸び切れなかったのが距離適性だとすると苦戦が予想されるが。

オーラガイア(船橋)はデビュー以来、名手・石崎隆之が騎乗していることもあるがやや人気先行型の感。このメンバーに入ると伏兵の域は出ない。

ジャイアンツゲット(船橋)は東京湾C2着。デビュー以来、大崩れなく着順をまとめている堅実派。相手はグンと強くなるがどこまで。

ギャンブルオンミー(船橋)は東京湾C優勝。京浜盃5着などがあり、一線級相手でもやれるところを見せている。JRA所属となった内田博幸が騎乗。

ニックバニヤン(大井)は羽田盃で突如復活の1着。2歳時は大井の1番手評価もあったが、3歳になり不振で早熟のレッテルを貼られかかっていた所だった。前述の通り、的場文男の27度目の東京ダービー挑戦のパートナー。名手の歴史に自分の名を刻んでみせるか。

ブライトフェース(川崎)は東京湾C6着。道営からの転厩緒戦ではコラボスフィーダを破るなど実力はあるのだが、今のところはすんなり先行が好走の条件。

ディラクエ(川崎)は羽田盃でまさかの2着。南関に転じてから、後方からまくり上げるレースぶりとなっているが、前走は京浜盃で見せたような鋭さは見られなかった。ここは仕切り直しの一戦。交流Gウイナーとしてこれ以上の負けは許されない。

ヴァイタルシーズ(川崎)は鎌倉記念、ハイセイコー記念を制し、2歳時は世代のトップランナーの1頭だったが、3歳となってからは二桁着順が多く、成長力に欠いている印象。単調さも否めず。

ドリームスカイ(川崎)は東京湾Cがまずまずの内容も、4走前の雲取賞の内容から相当の上積みがないとここでは通用しない力関係か。

ロイヤルマコトクン(大井)は京浜盃、羽田盃ともに3着。当初は懸念された距離延長は無難にこなしているようだ。頭まではどうかだが前々で流れに乗れる今回ももちろん要注意。

コラボスフィーダ(船橋)は京浜盃、羽田盃とも4着。2歳時に鮮やかな勝ちっぷりを見せたためか人気がやや先行するタイプ。京浜、羽田で先着された馬を逆転までは。

モエレラッキー(大井)はクラウンC1着、東京湾C3着と好調。京浜盃6着の成績があり、一線級相手でもそこそこ抵抗する力は持っている。好調さを生かして。

ジェイラッカー(大井)はJRA2勝で南関に転厩。前走はその力を見せた形となったが、JRA時代にディアヤマトと対戦した際に完敗。力関係はどうか。

ホウザン(船橋)は京浜盃9着、羽田盃13着と今のところはJRAからの転厩が失敗としか言いようがない内容。北海道2歳優駿でディラクエを最後まで苦しめた先行力が甦って来ない。武豊騎乗でどんなレースを見せてくれるか。

ゲンキチホマレ(川崎)は羽田盃6着。ニューイヤーCから一息入っていたことを考えれば、一叩きされての上積みはあろう。大舞台に強い重賞ハンター・町田直希が大外枠をどう克服するか。
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